Galaxy S21 Ultra 5G レビュー:実機で分かった良いところ・いまいちなところ

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2021年1月に海外ではSamsungのハイエンドスマートフォン「Galaxy S21シリーズ」が先行発売。

そして「Galaxy S20シリーズ」に引き続き「S21シリーズも全機種購入レビュー」をおこなう。

まずは10倍望遠カメラを搭載するなど、最も注目度が高い高機能モデルである「Galaxy S21 Ultra SM-G998B(グローバル版) ファントムブラック」のレビューをお届けする。

Galaxy S21 Ultra は日本ではdocomo より、4月22日に発売。

docomo モデルでは、5Gミリ波やFeliCa にも対応している。

目次

Galaxy S21 Ultra 5G のスペック

Galaxy S21 Ultra 5G 「ファントムブラック」

基本スペック(Galaxy S20 Ultraと比較)

S20 UltraS21 Ultra
OS(初期状態)One UI 2.0
(Android 10)
One UI 3.1
(Android 11)
SoCExynos 990
Snapdragon865
Exynos 2100
Snapdragon 888
RAM12GB
16GB(512GBモデル)
12GB
16GB(512GBモデル)
ストレージ容量128GB
256GB
512GB
128GB
256GB
512GB
重さ221g227g
高さ167 mm165.1 mm
76 mm 75.6 mm
厚み8.8 mm 8.9 mm
画面6.9インチ
AMOLED
6.8インチ
AMOLED
リフレッシュレート120Hz120Hz
(LTPO)
解像度1,440×3,2001,440×3,200
画面密度511ppi515ppi
バッテリー容量5,000mAh5,000mAh
充電能力有線 45W
無線 15W
有線 25W
無線 15W
リバース充電
Wi-Fi802.11a, b, g, n, r, ac, ax(6)802.11a, b, g, n, r, ac, 6E HE80 / HE160
Bluetooth5.05.2
防水
デュアルSIMnanoSIM × 2
SIM 2はmicro SDと排他利用
auモデルはシングルSIM
nanoSIM × 2
eSIM○(一部モデルのみ)○(一部モデルのみ)
FeliCa
(docomoモデル)
SDカードスロット
フルセグ/ワンセグ×/××/×
イヤホンジャック
セキュリティ画面内指紋認証
顔認証
画面内指紋認証
顔認証
カラーコスミックブラック
コスミックグレー
クラウドホワイト
ファントムブラック
ファントムシルバー
ファントムチタン
ファントムネイビー
ファントムブラウン

Galaxy S21 Ultra 5G では、SoCがより処理能力の高いものにパワーアップ。

Exynos 2100 もしくは Snapdragon 888 を搭載し、これまでよりハイパフォーマンスとなった。

ディスプレイはもちろん滑らかで快適な表示が可能な「リフレッシュレート 120Hz」に対応。

さらに、高リフレッシュレートが不要なときは自動でリフレッシュレートを低下させる「LTPO」に対応しており、快適性を保ちながら省電力性能を高めた。

Galaxy S21 Ultra は、充電能力が最大25Wになり、microSDカードが廃止となった。

しかし、25Wでも充電は十分に高速であり、内蔵ストレージは大容量かつ高速であるため、多くのユーザーにとって影響は少ないと思われる。

カメラスペック

S20 UltraS21 Ultra
超広角有効画素数:12MP
F値:2.2
センサーサイズ:1/2.55″
ピクセルサイズ:1.4µm
焦点距離:13mm
有効画素数:12MP
F値:2.2
センサーサイズ:1/2.55″
ピクセルサイズ:1.4µm
焦点距離:13mm
広角有効画素数:108MP
F値:1.8
センサーサイズ:1/1.33″
ピクセルサイズ:0.8µm
焦点距離:26mm
手ぶれ補正:光学式
有効画素数:108MP
F値:1.8
センサーサイズ:1/1.33″
ピクセルサイズ:0.8µm
焦点距離:24mm
手ぶれ補正:光学式
望遠有効画素数:48MP
F値:3.5
センサーサイズ:1/2.0
ピクセルサイズ:0.8µm
焦点距離:103mm
手ぶれ補正:光学式
望遠①
有効画素数:10MP
F値:2.4
センサーサイズ:1/3.24″
ピクセルサイズ:1.22µm
焦点距離:70mm
手ぶれ補正:光学式

望遠②
有効画素数:10MP
F値:4.9
センサーサイズ:1/3.24″
ピクセルサイズ:1.22µm
焦点距離:240mm
手ぶれ補正:光学式
補助センサー3D ToFセンサーレーザーAFセンサー
ズーム最大100倍
プロモード時10倍
動画モード時20倍
最大100倍
プロモード時 超広角2倍/広角10倍
動画モード時20倍
フロントカメラ有効画素数:40MP
F値:2.2
センサーサイズ:1/2.8″
ピクセルサイズ:0.7µm
焦点距離:26mm
有効画素数:40MP
F値:2.2
センサーサイズ:1/2.8″
ピクセルサイズ:0.7µm
焦点距離:26mm
動画撮影(背面カメラ)8K 24fps
4K 30/60fps
1080p 30/60fps
720p 30fps
8K 24fps
4K 30/60fps
1080p Auto/30/60fps
720p 30fps
動画撮影(プロ動画)8K 24fps
4K 24fps
1080p 24/30/60/120fps
720p 30fps
8K 24fps
4K 24/30/60fps
1080p 24/30/60/120fps
720p 30fps
動画撮影(フロントカメラ)4K 30/60fps
1080p 30/60fps
720p 30fps
4K 30/60fps
1080p Auto/30/60fps
720p 30fps
※焦点距離は35mm換算値

カメラでは望遠に大きなアップデートがあり、Note20 Ultraにも搭載された「レーザーAF」が搭載された。

レーザーオートフォーカスは、一般他的なコントラストオートフォーカスより、高速で正確なピント合わせが可能だ。

また、望遠カメラは大幅に強化。

S20 Ultraでは望遠にすると103mm(4倍)スタートであり、さらに、UI上でかんたんに選択できるのが5倍のため一気に高倍率ズームになってしまった。

しかし、S21Ultraでは、70mm(3倍)と240mm(10倍)の焦点距離が異なるカメラを搭載することでやや近い被写体も撮りやすい。

そのため「少し遠い被写体」と「遠い被写体」のどちらも「光学ズーム」で撮影でき使い分けが可能で、より撮影を楽しめる素晴らしい仕上がりとなった。

4G LTEと5Gの対応バンド

ここでは今回のレビュー機である香港版「SM-G9980」とグローバルモデルの「SM-G998B」の対応バンドを掲載している。

その他モデルの対応バンドは下記をご参照願いたい。

Galaxy S21, S21+ (Plus), S21 Ultra モデル(国)別対応バンド表

4G LTEの対応バンド

対応バンドについて

対応バンドは情報元を参考に日本で必要なものをまとめている。入念にチェックしているが、漏れや誤記、情報元の誤記や更新もあるので、取り扱いには注意いただきたい。

表記
  • D(docomo)
  • A(au)
  • S(SoftBank)
  • R(Rakuten)
SM-G998BSM-G9980
BAND 1
(2100)
(D・A・S)
BAND 3
(1800)
(D・S・R)
BAND 8
(900)
(S)
BAND 18
(800)
(A・R)
BAND 19
(800)
(D)
BAND 21
(1500)
(D)
BAND 26
(A)
BAND 28
(700)
(D・A・S)
BAND 41
(2500)
(A・S)
BAND 42
(3500)
(D・A・S)

国内キャリア別LTEバンド重要度

バンド重要度
  • ◎ : 重要
  • ○ : できれば欲しい
  • △ : あればいいがなくてもOK
docomoauSoftBankRakuten
Band 1
(2.0GHz)
Band 3
(1800MHz)
Band 8
(900MHz)
Band 18/26
(800MHz)
Band 19
(800MHz)
Band 21
(1.5GHz)
Band 28
(700MHz)
Band 41
(2.5GHz)
Band 42
(3.5GHz)

5Gの対応バンド

SM-G998BSM-G9980
n77
(A・S・R)
n78
(D・A)
n79
(D)
n257
(D・A・S・R)

対応バンド(SM-G998B 全て)

▼以下は「SM-G998B」実機にて「Samsung Band Selection」を使ってチェックしたものとなる。

スペック / バンド参考

Galaxy S21 Ultra 5Gをさがそう!
\check!/

Galaxy S21 Ultra 5G ベンチマークで性能チェック!

PCMARK Work 2.0 battery life

AnTuTuベンチマークで総合性能をチェック!

総合ベンチマーク「AnTuTu Benchmark」にてCPUやGPUなどの性能をチェック!

先代モデルの「Exynos 990」と比較し「Exynos 2100」は全項目スコアが上昇しており、しっかりと性能が強化されていることがわかる。

▼左Galaxy S20 Ultra、右Galaxy S21 Ultra。

ちなみに「Snapdragon 888」を搭載する「Galaxy S21+」もチェックをおこなった。Snapdragon 888 では、GPUスコアがExynos 2100 より高い。また、今回もやはりSnapdragon 搭載モデルはやや省電力となるようだ。

Geekbench 5でCPU性能をチェック!

続いて「Geekbench」でCPUの処理速度をチェック。

Exynos 2100はExynos 990を大きく引き離しCPU処理性能が向上していることがわかる。

▼左Galaxy S20 Ultra、右Galaxy S21 Ultra

CPUのテストではSnapdrago 888のGalaxy S21+ 5G を上回る結果となっており、演算能力はExynos 2100 が高いことがわかった。

ただし実使用において差が出るとまではいかないだろう。

Androbenchでストレージの速度チェック!

「Androbench」によるデータの読み込み速度や書き込み速度をチェック。

その結果ストレージ速度は読み書きともに速度の向上が見られ、特に書き込み速度が大きく伸びていることがわかった。

▼左Galaxy S20 Ultra、右Galaxy S21 Ultra

下位モデルであるGalaxy S21+ 5Gでも読み込み速度は向上しているが、書き込み速度はここまで速くなっていない。

PCMARK Work 2.0 battery lifeでバッテリーをチェック!

バッテリーのテストでは「PCMARK」の機能を使って100%から20%までの連続稼働時間を計測。

検証機は2021/1/29のアップデートを適用後、数回にわたっておこなった。

テスト結果は、Galaxy S21 Ultraのバッテリー駆動時間は特に以前と変わらず「普通」だった。

検証は「Exynos 2100」搭載モデルでおこなっており「Snapdragon 888」搭載モデルでは、また異なった結果となるだろう。

Galaxy S21 Ultra 5G

▼デフォルトの解像度である「FHD+」での計測結果。

気持ちのいいスクロールが楽しめる120Hzを有効にした状態では、2時間程度駆動時間が下がってしまう。

ただし、S21シリーズではリフレッシュレートが可変になっており、必要のないシーンではリフレッシュレートを自動的に低下させる。

そのため、実使用ではやや駆動時間が伸びそうだ。実際にカメラやブラウジング、SNSやゲームで使用してみた体感では良好だと感じている。

▼今回からできるようになった「WQHD+ &120Hz」を適用してテストもおこなった。

高解像度と高リフレッシュレートを同時使用できるが、処理が多くなるためバッテリーへの負担が大きい。

どうせなら最高の状態で使用したいが、使用頻度や充電環境などでどの設定にするか検討したいところ。

バランスをとるならFHD+ & 120Hzだろうか。

Galaxy S20 Ultra 5G

▼S20 Ultraでは以下のような感じで、悪くない駆動時間となっている。

FHD+ 120Hz

この数値はテストにすぎず、実際の使用とは大きく異なるので目安程度に捉えていただきたい。

また、今後もアップデートなどで改善する可能性がある。

充電能力をチェック!

Galaxy S21 Ultra 5G の充電能力をワットチェッカーを用いて計測してみた。

高出力の充電器を接続してみたが、やはり仕様通り最大25Wの充電となった。

▼Galaxy S21 Ultra 5G の充電最大能力は25W。

試しにSamsung純正の45W充電器を試してみたが、25W以上の出力にはならず。

しかしながら、25Wで困る…というシーンはそんなになさそうに思う。

ちなみに充電器は「PPS 3Aまでの対応」のものでもフルパワーで充電できる。

S20 Ultra のように高額な「PPS 5A」対応製品でなくともOK。

Galaxy S21 Ultra 5Gをさがそう!
\check!/

Galaxy S21 Ultra 5G の同梱品や外観をチェック!

同梱品をチェック!

▼Galaxy S21 Ultraの同梱品をチェック。今回からは充電器が付属せず、さらにTPUケースまでなくなってしまった

同梱品
  • SIMピン
  • Type-Cケーブル
  • クイックマニュアル

TPUケースが付属しているのはGalaxyのとてもいいところだったのだが、なくなってしまったのはとても残念だ。

また、Galaxyを急速充電させるには「PPS (Programmable Power Supply)」に対応した充電器が必要となるので注意したい。

一般的な「PD(Power Delivery)」のみの対応だと、最大の25W充電ができず、15W程度での充電になってしまうので、充電器を用意するときは「PPS対応」を要チェック。

▼こちらはPPS対応製品の例。複数ポートがあり、便利な製品だ。

外観をチェック!

▼Galaxy S21 Ultra 5G のディスプレイは、これまでと同じくとても発色がとても美しい。

ディスプレイ・本体サイズ
  • 大きさ : 6.8インチ
  • 解像度 : 1,440×3,200
  • リフレッシュレート : 120Hz
  • サイズ:165.1 × 75.6 × 8.9 mm

輝度も高く、屋外でも視認性が高いのがGalaxyの良いところで、屋外撮影時の写真プレビューなども確認しやすい「高性能なディスプレイを搭載」。

他と比較しても、やはりGalaxy のディスプレイは視認性が高く、見易く感じる。

ディスプレイサイズはS20 Ultraと比較して、0.1インチ小さくなっているものの、WQHD+と120Hz両方を有効にすることができるようになった。

そのため、高精細な表示と気持ちのいいスクロール両方を楽しむことができる。

ディスプレイには「指紋認証センサー」も埋め込まれ、登録した指紋で容易にロック解除可能。

ただ、センサーは高感度だが、画面内に指紋センサーがあるスマホはガラスフィルムの選択には気をつける必要がある。

▼画面内に埋め込まれた「パンチホール型カメラ」はS20 Ultraと同じ40MPの小型なもの。

カメラの上にわずかにあるくぼみには、音声兼用のスピーカーが内蔵される。

▼ディスプレイ両端は今回もわずかに「エッジ」タイプのディスプレイ。

左 : S21 Ultra 右 : S20 Ultra

Galaxy S21 UltraとS20 Ultraを並べてみると、今回も同じような角度であることがわかった。

Galaxy S21 Ultraも「エッジディスプレイ」ではあるが、S20 Ultraと同じく、表示に影響が出にくい僅かなカーブだ。

▼フロントはS20 Ultraと見た目は変わらないが、背面のデザインは大きく変わった。

Samsungの発表会「Unpacked」で大きく時間を取って紹介していたこだわりのカラーである「ファントム・ブラック」。

その背面は、つや消しで上質な美しい仕上がり。

また、カメラバンプはサイドフレームに流れるように設計され、起伏の印象がやや緩和された。カラーや仕上げ、デザインは大胆に進化を遂げている。

▼Galaxy S21 Ultra 5G のカメラ部アップ。大きなデザイン変化となった。

リア / メインカメラ

カメラ仕様
  • 超広角 : 12MP, ƒ/2.2, 1/2.55″, 13mm
  • 広角 : 108MP, ƒ/1.8, 1/1.33″, 24mm
  • 望遠①:10MP, ƒ/2.4, 1/3.24″, 70mm
  • 望遠②:10MP, ƒ/4.9, 1/3.24″, 240mm

カメラ構成は12MPの超広角カメラ、108MPの広角カメラ、10MPの3倍望遠カメラ、10MPの10倍望遠カメラにレーザーAFセンサー。

広角カメラにはGalaxy S20 Ultraと同じく超高解像度撮影が可能な「108MP」カメラを搭載。

通常、スマホのような小さなセンサーで高画素にすると、ピクセルサイズが小さくなって光の取り込み量が減ってしまい、暗所での撮影で不利になる。

しかし「ピクセルビニング」により、隣り合った画素を1つの画素として使う(4つをひとつに)ことで多くの光を取り込むことができるため、高画素撮影と通常(12MP)撮影での使いやすさを両立している。

後述するが、超広角カメラでは「マクロ撮影」も行うことができるようになった。

被写体との距離を検出し、近くにあるものや小さなものなどを大きく写すことができ、撮影の自由度が大きく向上している。

そして望遠カメラは2つの焦点距離が用意され、中距離、遠距離の撮影が可能となった。

もし興味があれば、一般的なカメラの焦点距離200mm程の望遠レンズがどのようなものか調べてみて欲しい。

マクロ撮影から240mmの望遠できるカメラが「ポケットに入る」ということが、どれだけすごいことなのかお分かりいただけるだろう。

▼S20 Ultraとカメラ部の比較。

S20 Ultraでは100Xズームをアピールしていたが、S21 Ultraでは何も記載されなくなった。

もちろんGalaxy S21 Ultra 5G でも100倍ズームは可能だが、デジタルズームの低画質をアピールするよりスッキリしている方が好感が持てる。

そして、よく見るとS20 Ultraでカメラ部にあったマイクはS21 Ultrraで移動となっていた。

サイドフレーム上下

▼上部を見てみると、S20 Ultraでは1つだったマイクがS21 Ultraは2つに。

S20 Ultraでカメラ部にあったマイクは上部に引っ越したようだ。

▼本体下部にはスピーカー、USB Type-Cポート、マイク、SIMトレーが備わる。

SIMトレーはS20 Ultraの上部から下部に引っ越ししている。

相変わらずSIMピンの挿入口とマイクが近いところにあるので、ピンを挿す穴を間違えないように気をつけないといけない。

サイドフレーム左右

▼右側はボリュームとパワーボタン(サイドキー)。

パワーボタンは初期状態だと長押しでアシスタントの「Bixby Voice」が起動、2回押しでカメラが起動する。

これは「サイドキー」の設定で割り当て変更が可能。

長押しで電源OFFメニュー、2回押しで好きなアプリを起動といったこともできる。

▼左側はフラットとなる。光沢があり、非常に美しい仕上げだ。

▼SIMトレー。SM-G998BなどはデュアルSIM対応で、裏と表に一枚ずつセットできる。

残念ながらmicroSDカードは利用できない。

SM-G998BではSM-G988Bと同じく、nanoSIMのほかeSIMの利用も可能だ。

持ちやすさをチェック!

Galaxy S21 Ultraは全体的に丸みを帯びたボディ。

本体は大きいのだが、丸みを帯びたボディは扱いやすく素晴らしい形状だ。

そのため、手に馴染みやすくポケットに入れた時の感触も良好。

Galaxy Note20 Ultra は角張っていてそれはそれでカッコよかったのだが、手に馴染む感覚はS21 Ultraのような丸いボディが良好に思う。

また重さは227gと決して軽くない重量であるが、形状や重量配分がよく扱いにくさを感じることはない。

Galaxy S21 Ultra 5Gをさがそう!
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Galaxy S21 Ultra 5G のカメラモードをチェック!

Galaxy S21 Ultra 5G に搭載されているカメラアプリの撮影モードや、新たに追加や変更されている設定などを紹介する。

執筆時点におけるS20 Ultraと違う部分で、UIの変更などはS20 Ultraもアップデートで追加される可能性がある。

カメラモードと説明

機能説明
AR手書きカメラに映った空間に手書きできる。顔を認識し追従することも可能
シングルテイク3~10秒の動画を撮影し、貴重な瞬間をAIが切り出してくれる
プロ露出やシャッタースピード、ピントなどを自分で調節して撮影できる
パノラマ画像を合成して広い範囲を撮影できる
食事食事に適した色合いの写真を撮影できる
ナイト夜景を綺麗に撮影できるモード
ポートレート被写体の背景をぼかし、クローズアップさせる
ポートレート動画被写体の背景をぼかし、クローズアップさせた動画を撮影
プロ動画露出やシャッタースピード、ピントやマイク選択、音量調節などができる動画モード
スーパースローモーションスーパースローで動体の瞬間を捉える
スローモーションスローモーションによる動画撮影
ハイパーラプス長い時間の流れを凝縮した動画を撮影できるモード
ディレクターズビューフロント・リア同時に録画できる機能。フロント、超広角、広角、望遠3倍カメラが利用可能

Galaxy S21シリーズでは「ライブフォーカス」と「ライブフォーカス動画」は「ポートレート」と「ポートレート動画」に。

また、新機能「ディレクターズビュー」が追加された。

望遠カメラでも4K60fps撮影可能

Galaxy S21 Ultraでは、S20 Ultraではできなかった望遠カメラ(3倍、10倍)での「4K60fps動画撮影」が可能となった。

録画中にカメラを切り替えできるは4K30fpsまでとなる点には注意だが、2つの望遠カメラで高精細でスムーズな映像を記録できるようになっている。

4K60fpsでは撮影中のカメラ切り替えはできない。
4K30fpsまでの撮影では撮影中でも望遠や広角の切り替えができる。

また、これまで動画の画質やフレームレートは設定メニューから呼び出す必要があり手間がかかったが、UIの改善によってすぐさま設定変更が可能だ。

FHDや4K/8Kの変更がしやすくなった

プロモードで超広角カメラの利用が可能に

Galaxy S20 Ultraではマニュアル設定で写真が撮影できる「プロ」および、マニュアル設定で動画撮影ができる「プロ動画」では、広角カメラのみが利用可能であった。

Galaxy S21シリーズでは広範囲を撮影できる「超広角カメラ」も利用可能となっている。

「プロ」での写真撮影で超広角の選択ができる
「プロ動画」でも超広角の選択が可能

超広角カメラで「ナイトモード」だけでは再現できない長時間露出による夜景撮影や、シャッタースピードを速めた広角カメラで子供などの動体撮影などいろんな使い方ができそうだ。

108MPと8K撮影ももちろん可能!

容量が大きく使い所が難しいが、広角カメラではGalaxy S20 Ultraと同じく108MPでの写真撮影や8K24fpsでのビデオ撮影が可能だ。

風景撮影など明るい場所で「ここは高画質で残したい!」という時に使ってみると効果的。

Galaxy S21 Ultra 5G で撮影した写真をチェック!

月描写が大きくパワーアップ!

240mmもの望遠カメラを搭載するGalaxy S21 Ultra。

これだけの望遠カメラを搭載しているので、やはり撮ってみたくなるのが「月」。

Galaxy S21 Ultra では、望遠カメラをセットした状態で月にカメラを向けるとAIが月を認識し、超強力な手ぶれ補正をかけてくれる。そのため、かんたんに美しい月の写真が撮影できた。

Galaxy S20 Ultra

Galaxy S21 Ultra

実際に月を撮ってみると素晴らしい出来栄えに驚かされた。

スマホのカメラで撮影した月は合成により月のテクスチャを張り合わせるものもあるが、そのようなものはとても違和感がある。

しかしGalaxy S21 Ultra で撮影した月は違和感もなく、とても綺麗なものだった。

また比較していただくと、Galaxy S20 Ultra からの能力アップがわかりやすい。

S20 Ultraと画角やズームを比較

Galaxy S21 Ultraは1Xの広角カメラが焦点距離24mmになったことでS20 Ultraよりやや広角となった。

そのため、カメラUIでは超広角が0.6xと表示されるが、S20 Ultraと同じく焦点距離は13mmとなる。

撮影は全てAIオン、オートでの撮影。

Galaxy S20 Ultra 0.5, 1, 5, 10, 30, 100倍

Galaxy S21 Ultra 0.6, 1, 3, 10, 30, 100倍

かなり撮影が難しい時間帯であったが、どちらのGalaxyも中央の木や、手前の畑が暗くなりがちなシーンでも、レンジが広く明るい仕上がりを見せてくれた。

上記の比較だと、10倍の画像ではS21 Ultraが光学10倍であるためやや優勢に感じる。

100倍ではS20 Ultraがきれいに見えたが、後述するアップデート後での比較ではS21 Ultraの表現力が向上している。

またGalaxy S21 Ultraのズームは光学3倍と10倍が搭載された。

少し遠くにあるもの、やや遠くにあるものを画質劣化なく撮影できるとともに「背景を大きく撮影できる圧縮効果」によって思い通りの撮影がよりしやすくなった。

▼Galaxy S21 Ultraで手前の被写体にピントを合わせ、超広角から順番に撮影。

被写体自体の大きさは同じような大きさで撮影しても背景の大きさがどんどん大きくなり、全く異なったイメージの写真に仕上がる。

3倍(70mm)程度の望遠になると、広角(24mm)に比べて周囲の背景がやや狭くなりややうるさい背景を切り取って被写体を引き立てた撮影をすることが可能だ。

10倍(240mm)の望遠ではダイナミックな背景を描写しながらも、ややボケが大きくなることで被写体もより引き立つ。

S21 Ultraなら2つの光学望遠カメラを使って画角の違った撮影を楽しめる。

S20 Ultraと100倍のディティール比較(アップデート適用後)

木の表皮ではS21 Ultraのディティールはいまいちに感じたが、撮影後すぐにアップデートがあり「カメラのパフォーマンス改善」が含まれていた。

アップデートを適用後に100倍のディティール確認を行った。

▼下記のS21 Ultraは1月29日のアップデートを適用済みとなる。

左:S20 Ultra 右:S21 Ultra

家の窓から遠くにある鉄塔を撮り比べしてみたところ、100倍の仕上がりが異なっておりS21 Ultraがシャープに仕上がるようになっていた。

S20 Ultraと花の撮影比較

▼同じ条件で撮影した写真であるが仕上がりが違っている。

左S20 Ultra F1.8, 1/438, ISO 50
右S21 Ultra F1.8, 1/996, ISO 50

Galaxy S21 Ultraのオートモードはより逆光下での撮影にも強くなっているようだ。

▼こちらも同じくオート撮影。

この写真では、花びらや背景の色がより強調されつつ、明るいものの太陽の光が潰れていない。

撮影者はこれまで以上に構図や光の向きを意識せず、かんたんに映える写真を撮影できるようになっている。

S20 Ultraとナイトモードを比較

スマホのカメラで魅力的なのがこの「ナイトモード」。

暗い場所では通常ならシャッタスピードやISO感度を考えて調節し撮影する必要があるが、ナイトモードを使えばスマホが勝手に設定を考えてくれる。

撮りたいものにカメラを向けてシャッターを切り、動かさないように持っているだけで明るく撮影が可能という素晴らしい機能だ。

Galaxy S20 Ultra 5G

Galaxy S21 Ultra 5G

S21 Ultraは超広角で細部のディティールが良くなっていたのだが、気になったのは望遠カメラでは3倍が広角カメラをデジタルズーム、10倍では3倍のカメラをデジタルズームしたものになっていること。

もしかするともう少し照度があるなど、撮影条件によって使うカメラが切り替わるかもしれない。

S21 Ultraは接写が可能に

Galaxy S21 Ultraの超広角(13mm)カメラは、S20 Ultraの超広角カメラと焦点距離は同じであるが、大きく寄って撮影ができるようになった。

新機能の「フォーカスエンハンサー」では、超広角カメラを使ったマクロ撮影などが楽しめた。

これは以前試した「OnePlus 8 Pro」や「Mi 10 Ultra」と同じような機構だ。

▼小さな被写体に寄って撮影可能。最短撮影距離はおよそ5cmほど。

▼接写ができることで今まで目に入らなかった小さな花や昆虫が被写体となり、これまで以上に撮影が楽しめる。

▼広角カメラで被写体に接近すると「フォーカスエンハンサー」という機能も使える。

有効にすると超広角カメラ(13mm)を広角カメラ寄りの画角にクロップして接写が可能だ。

GalaxyではS20 UltraやNote20 Ultra、S21 Ultraの広角カメラに108MPの1/1.33インチというスマホにしては大きめのイメージセンサーを搭載している。

Galaxy S10までの1/2.55インチセンサーと同じ焦点距離26mm程度を得ようとすると被写界深度も浅めになるため、ボケが出やすい反面、構図によってはボケすぎてやや使いにくい時がある。

フォーカスエンハンサーを有効にすると、深めの被写界深度で広範囲をはっきりと写せる超広角カメラに切り替わり、クロップで調整するということを自動でおこなってくれる。

▼左:フォーカスエンハンサーオフ、右:フォーカスエンハンサーオン

一般的なカメラでは絞り値を変更すればボケ具合を調節できるが、基本的にスマホでは絞り値が固定となる(Galaxy S9やS10などは多少変更できた)ので、ボケの調節ができない。

しかし「フォーカスエンハンサー」を使えばイメージ通りの撮影が可能。

Galaxy S21 Ultra 5G は高倍率の望遠から接写、ボケの有無撮影など、様々な面で進化していることを体験した。

ギャラリー

オート 3倍
オート10倍
オート 10倍
Galaxy S21 Ultra 5Gをさがそう!
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Galaxy S21 Ultra SM-G998Bで楽天モバイルとdocomoのSIMをテスト!

楽天モバイルのSIMをテスト!

楽天モバイルのSIMカードでは、使い放題となる自社回線の「バンド3」と、安定した電波が得られるが高速通信が月間5GBとなる「バンド18」の両方に問題なく接続可能だった。

Galaxy S21 Ultra なら「楽天モバイル」も問題ナシ!

ドコモ 5G SIMをテスト!

ドコモ回線も4G接続は全く問題なく利用できたが問題は5G。

Galaxy S20 Ultra SM-G988Bではドコモ回線と5Gバンド「n78」がマッチするものの…残念ながら接続することはできなかった。

▼SM-G998B は、5Gエリア内でも接続できず…。

ヨーロッパで発売されるモデルはSM-G998Bに引き続き日本の5Gには接続できないようなので、5Gを使いたい場合は動作報告のある香港版などを購入しよう。

Galaxy S21 Ultra 5Gをさがそう!
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Galaxy S21 UltraでSペンを使う!

Galaxy S20 Ultra 5G ではNoteシリーズのスタイラスペン「Sペン」を利用することはできなかったが、なんとGalaxy S21 Ultra 5G はSペンによる手書きに対応!

大画面を活かした手書きメモが使える上に、高性能なカメラまで搭載する超強力なスマートフォンになってしまった。

NoteシリーズのSペンで書いてみた!

手元にあったGalaxy Note3, 9, 10のSペンで手書きをチェックしてみるとどれも問題なく利用することができた。

Noteシリーズでお馴染みの「エアコマンド」も利用可能だ(振って操作するエアジェスチャーは不可)。

しかしペンが使えるというのはとてもばらしく、いつでも持っているスマホでパッと思いついたアイデアなどをすぐに書き留められる。

ビジネスシーンなら、メモを取るシーンはたくさんある。

Galaxy S21 Ultra 5G は公私共に「使える」スマホ。

「デキるビジネスマン」にも最適な選択だ。

Sペン付き専用ケースが欲しくなる…!

書き味はGalaxy Noteシリーズそのものでとても良好だが本体にSペンを収納できないのは不便。

だが、Samsung は、そういったこともちゃんと考えてあり、Galaxy S21 Ultra 5G 専用のペンとケースも用意してくれている。

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Galaxy S21 Ultra 5G でゲームプレイ!

Galaxy S21 Ultra 5G でレースゲーム「Asphalt 9」を1時間程度プレイし、ゲームの快適具合をチェックした。

折り畳みスマホである「Galaxy Z Fold2 5G」の圧倒的な迫力やサウンドには及ばないものの、6.8インチのディスプレイには十分な迫力がある。

十分な迫力のディスプレイ!

▼Galaxy S21 Ultra 5G の6.8インチディスプレイはゲームプレイで十分な迫力!

▼薄いベゼルに小さなパンチホールは表示を邪魔せずゲームに没頭できる。

Galaxy S21 Ultra 5G のエッジディスプレイはカーブも比較的緩く、ゲームプレイ中に表示が気になるようなことも感じない。逆に、エッジディスプレイであることによって、ベゼルが奥まった構造になる。

そのため横持ち状態で上下ベゼルを意識しにくくなるので、没入感を高める効果も感じられる。

フラット状態でベゼルレスならもっと良いかもしれないが、現状、ゲームを楽しむのには、Galaxy S21 Ultra 5G のような「緩いエッジディスプレイ」が最適解なのかもしれない。

薄型ケースだと少し温もりを感じる

「Asphalt 9」を画質、フレームレートを最高に設定した状態で動作をチェックしてみた。

やや熱があるが、動作に不満は出ず。

▼これは仕方のないことではあるがゲームをプレイするとCPU温度が上昇し初め、1時間ほどプレイするとCPU温度は65℃前後に。

▼SoCが配置されているカメラ周辺が触ると熱を感じるようになる。

薄型ケースだと不快とまではいかないが手に熱が伝わってくる。

▼プレイ後の表面温度は約36℃〜37℃。

感覚的には「温もりを感じるな」という具合。

持ち方を工夫して、カメラ周りをあまり触らなければ気にならず。

ケースなしの場合では金属のサイドフレームにも熱が伝わるが、ケースがあれば気にならなかった。

▼マルチプレイもガンガンやってみたがExynosモデルのS20シリーズ初期にあったカクツキは発生せず。

高性能である分Snapdragon 865などと比べてやや熱がある印象だが、ゲームプレイが不快に感じることはなかった。

ただ、室温20℃でのテストなので、夏になるとまた違った感想となるかもしれない。

また、Galaxyシリーズには「Game Lancher」が搭載されており「ゲームのパフォーマンス」の設定が可能だ。

そこで「省電力重視」に変更することで、発熱が幾分か抑えられるか試してみたが、特に変化はみられなかった。

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Galaxy S21 Ultra 5G にGood Lockモジュールをインストール!

私がGalaxyを選択する理由のひとつなのが「Good Lockモジュール」。

これらをインストールすることで自分が使いやすいと思えるセッティングに仕上げることができる。

Galaxy S21 Ultraにインストールしたのは以下の3つ。

この中で「NavStar」はGoogle PlayやGalaxy Storeでインストールできないので「NiceLock Downloader」の導入によりインストールしている。

NavStar

ナビゲーションバーをカスタマイズし、色を変更したりボタンを追加することができるのが「NavStar」の役割。

私は右端に電源ボタン、左端にスクリーンショットを追加して使用。

スクリーンショットはうっかり押してしまう場合もあるが、ボリュームダウンと電源ボタンの同時押しよりかなり使いやすい。

また、電源ボタンをナビゲーションバーに追加するとデスクに置いたままいつでも指先だけでロックできる。

One UI 3.0以降では、ホームスクリーンの何もないところをダブルタップすることでもロックできるようになった。

「一旦ホームに戻る」ことと「ダブルタップ」が煩わしくなければ、他の機能に置き換えても良さそう。

One Hand Oparation +

このアプリは大型スマホに効果的面で、Galaxyシリーズ必須のモジュール。

画面端から3方向のスワイプに動作を割り当てすることができる。

このアプリは「Google Play」からインストール可能だ。

▼私は左右のハンドルにこのような動作を設定。

これでスイスイ片手操作ができるようになる。

このアプリがあるからGalaxyから離れられないという人も。

画面端からアプリのショートカットなどを呼び出す「エッジパネル」もあわせて使いこなせば完璧。

エッジパネルを展開

Sound Assistant

「Sound Assistant」があればサウンドに関する様々な設定が可能となる。

例えば、ボリューム調節における音量の変化量やアプリごとの音量調節などができる。

▼音量の変化量を標準の10から半分の5に変更。

これで最小ボリュームでも「音が大きい」といったことも解決。

アプリごとにボリュームを変更することもできるので「ゲームアプリとYouTubeを起動して、ゲームアプリのボリュームをオフ」なんで使い方も。

Galaxyは使いこなせば「痒いところに手が届きまくる」スマホだ。

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Galaxy S21 Ultra 5G のレビューまとめ。

Goodポイント!

ここがGood!
  • Sペンが使える!
  • 強力な2つの望遠!
  • 接写が可能になった!
  • 高速な内蔵ストレージ!
  • デザインに大きな変化!
  • WQHD+と120Hzを両立!

Sペンが使える!

本体にペンは収納できないものの、NoteシリーズのようにSペンが使えるのはとてもGood。

ジェスチャー操作はできないが、Noteと同じ最高の手書き体験が可能となっている。

強力な2つの望遠!

望遠カメラは3倍(70mm)と10倍(240mm)の2つとなることで、より使いやすくなった。

S20 Ultraでは、少しだけ遠くにある被写体を狙うときや、やや遠めの被写体を狙うときもデジタルズームとなってしまった。

70mmと240mmの望遠レンズがポケットに入って、いつでも気軽に撮影できる…と考えると、スマホのカメラはとてもおもしろい。

接写が可能になった!

Galaxy S21 Ultraでは望遠の強化だけでなく、接写能力も強化された。

公園の植物や昆虫の撮影、小物のディティール撮影など、さらに多様な使い方ができる。

Galaxy S21 Ultraは、スマホとしての扱いやすさを持ち、近接から遠景まで撮れるレンズを備えた素晴らしいスマホに仕上がった。

高速な内蔵ストレージ!

今回入手したGalaxy S21 Ultra SM-G998Bでは、読み込み性能の向上と、書き込み性能の向上が見られた。

特に書き込み性能が大きく強化され、S20 Ultraの倍程度速度が出ている。

S20 Ultraでも十分に高速なストレージなので体感するのは難しいが、S21 Ultraはまさに「Ultra」な性能になった。

デザインに大きな変化!

S20 Ultraに比べ、S21 Ultraのデザインは大きく洗練されたものになったように感じる。

S20 Ultraも発売時はそう思ったが、S21 Ultraのデザインを見るとより一層洗練された印象だった。

Samsungがこだわったという「ファントム・ブラック」も、とても上質な仕上がり。

マットな仕上げは触り心地もサラサラでとても気持ちがいい。

Galaxy S21 Ultraは見て満足、触れて満足、使っても満足なのだ。

WQHD+と120Hzを両立!

S21 Ultraでできるようになったこととして忘れてはいけないのが「WQHD+」と「120Hz」の両方が使えるようになったこと。

OnePlusなど、他社のスマホではすでにできていたことだが、Galaxyはこれまで高解像度と高リフレッシュレートの両立をさせてはくれなかった。

しかし、ついに両方が使えるように機能が解禁され、高精細な表示を滑らかな動きで楽しめるようになった。

もちろん、処理が増えることによるバッテリー消費量増加はあるが、ユーザーの意思で選択できるのは嬉しいことだ。

Badポイント..

ここがBad
  • 価格が高い..
  • microSDが使えない..
  • 充電器とケースが付属しない..
  • SM-G998Bは日本の5G非対応..

価格が高い

高性能・高機能である分Galaxy S21 Ultraは10万円オーバーの高額なスマホだ。

しかし、S20 Ultraの発表時の価格は$1,399、S21 Ultraは$1,199になり、高性能になりながらも価格は抑えられている。

microSDが使えない

microSDカードには、残念ながら非対応となってしまった。

以前、SamsungはGalaxy S6でmicroSDカードを非対応とし、大きく批判されたが状況が大きく異なっている。

S6ではストレージが32GB程度しかなかったが、S21 Ultraでは256GBや512GBもの容量があり、多くの人は内蔵ストレージで事足りるだろう。

クラウドストレージも安価に利用でき、4Gや5Gでいつでも高速に写真や動画のバックアップも可能で、なおかつ通信料金も下がっている。

速度も内蔵ストレージより大きく低速となるmicroSDカードに、ついに別れを告げる時がきた。

充電器とケースが付属しない

これまで充電器が付属しない他社製スマホをSamsungは批判してきたが、考えを一転し、充電器の付属をやめた。

充電器はすでに保有している人が多く、これ以上付属していてもコストが掛かり環境にも悪いということのようだ。

そして、S21シリーズでは、専用ケースの付属もやめてしまった。

充電器については以前のものをそのまま保有している人なら問題ないが、新規に購入する人は、iPhoneなどと違いGalaxyは「PPS対応」の充電器じゃないと最大の能力で充電できないということは知っておいた方がいい。

充電器は適当なものを選択しても最悪低速か、15W程度で充電できるが、ケースについては専用となり、iPhoneのように入手性も高くないので付属していて欲しかったところ。

とはいえ、このおかげもあって価格を引き下げることができたのであれば、ユーザーにはメリットかもしれない。

SM-G998Bは日本の5G非対応

これはヨーロッパなどで出回るSM-G998Bに限った話であるが、香港版などと違い、ドコモの5Gを試しても利用することができなかった。

この部分は同じくヨーロッパで流通する先代モデルSM-G988Bから変わっておらず、残念だった。

今後のアップデートではどうなるかわからないが、執筆時点においては非対応となるので、5Gを使う場合はヨーロッパ流通モデルは避ける方が無難だ。

ヨーロッパ流通のモデルは「eSIM」に対応しているというメリットがあるので、日本の5Gにも対応して欲しいところ。

おわりに:価格度外視、機能重視ならこのスマホ!

Galaxy S21、S21+、S21 Ultraの3兄弟の中で最もヘビーなスマホだが、カメラ機能と質感、デザインではダントツ。

S21はコンパクトで扱いやすく、S21+はバランスが取れているものの、ガジェット好きにはやや物足りない。

Galaxy S21 Ultraは、13mm(超広角)、24mm(広角)、70mm(3x)、240mm(10x)の、4つのレンズにより手軽に画角の違った撮影ができて楽しく、カメラ好きやパイスペ好きでも満足できる。

最新のSoC、大きく変化したデザイン、こだわりのペイント、DeX機能にGood Lockなどなど、凝縮された性能と機能にガジェット好きも唸らせる。

もちろん、シリーズ最大のディスプレイと解像度、バッテリー容量、そして、Sペン対応もGalaxy S21 Ultraの大きな魅力だ。

最高の品質と機能を詰め込んだ最高のGalaxyを欲する人は「Galaxy S21 Ultra」を検討してみよう!

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