ディスプレイ比率変更や、ディスプレイ透過度改善・SoC改善でバッテリー持ちが良くなった「Galaxy Z Fold4」をテスト!
今回は「韓国版」を購入した。
Fold2とFold3は、海外版Galaxyで定評のある「香港版」をチョイスしたが、「eSIM」が使えるようになった今回の韓国版は安くて高機能になり、おトク度が高いかと思う!
さて、Galaxy Z Fold4では、
- TSMC製造のSoC搭載
- 省電力ディスプレイ & 比率変更
- メインカメラ・望遠カメラの強化
など、先代モデルの「Galaxy Z Fold3 5G」から変化したポイントがいくつかある。
実は、Fold4が発表された当初は「これだけしか変化なしか…」などと思っていた。
しかし実際に使ってみると、
快適性が大きく向上していることを体験!
実際に触れて・試してみるってのは、やっぱり大事なこと。
百聞は一見にしかずである。
さぁ、そんな素晴らしいスマホ「Galaxy Z Fold4」を一般的なスマホと比較しながらご紹介したいと思う!
Galaxy Z Fold4 のスペックをチェック!
基本スペック比較表(比較機・前世代)
iPhone SE3 (比較機) | Galaxy Z Fold3 | Galaxy Z Fold4 | |
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発売 | 2022年3月18日 | 2021年8月27日 | 2022年8月26日 |
初期OS | iOS 15.4 | OneUI 3.1.1 Android 11 | OneUI 4.1.1 Android 12L |
SoC | A15 Bionic | Snapdragon 888 | Snapdragon 8+ Gen1 |
RAM | 4GB | 12GB | 12GB |
ストレージ | 64GB 128GB 256GB | 256GB 512GB | 256GB 512GB 1TB |
重さ | 144 g | 271 g | 263 g |
高さ | 138.4 mm | 158.2 mm | 155.1 mm |
幅 | 67.3 mm | 128.1 mm(開) 67.1 mm(閉) | 130.1 mm(開) 67.1 mm(閉) |
厚み | 7.3 mm | 6.4 mm(開) 14.4~16 mm(閉) | 6.3 mm(開) 14.2~15.8 mm(閉) |
画面 | サイズ:4.7インチ 最大輝度:625 nit (標準) | サイズ:7.6インチ(開) 最大輝度:1200 nit (最大) カバー:6.2インチ | サイズ:7.6インチ(開) 最大輝度:1200 nit (最大) カバー:6.2インチ |
リフレッシュレート | 60Hz | メイン:120Hz (10~120Hz) カバー:120Hz | メイン:120Hz (1~120Hz) カバー:120Hz |
解像度 | 750 × 1,334 | 1,768 x 2,208 832 x 2,268 | 1,812 x 2,176 904 x 2,316 |
バッテリー容量 | 2,018 mAh | 4,400 mAh | 4,400 mAh |
充電 | 有線:最大20W 無線:最大7.5W 逆充電:- 端子:Lightning | 有線: 最大25W 無線:最大15W 逆充電:最大4.5W 端子:Type-C | 有線: 最大25W 無線:最大15W 逆充電:最大4.5W 端子:Type-C |
防水 | IP67 | IPX8 | IPX8 |
SIM | eSIM対応 nanoSIM × 1 | eSIM対応 nanoSIM × 2 ※販売国で異なる ※日本はnanoSIM × 1 | eSIM対応 nanoSIM × 2 ※販売国で異なる ※日本はnanoSIM + eSIM |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/6 | a/b/g/n/ac/6e | a/b/g/n/ac/6e |
Bluetooth | 5.0 | 5.2 | 5.2 |
FeliCa | ○ | ○ ※日本モデルのみ | ○ ※日本モデルのみ |
SDカードスロット | – | – | – |
フルセグ/ワンセグ | ×/× | ×/× | ×/× |
イヤホンジャック | – | – | – |
セキュリティ | 指紋認証 | 指紋認証 顔認証 | 指紋認証 顔認証 |
Galaxy Z Fold4はタブレット向けOSの「Android 12L」をベースとした「OneUI 4.1.1」を搭載。
そのため大画面での使い勝手がより向上している。
本体サイズはやや変更があり、縦が短く幅が広くなった。
画面比率も若干の変更があり少し幅広の比率になっている。
それに伴い、カバーディスプレイはやや普通のスマホ比率に近づいた。
ディスプレイは比較機のiPhone SE3と比べてみると、同じ「スマホ」というカテゴリーの商品であるがかなり大画面であることがわかる。
他にも、
「SoCの強化」や「軽量化」
なども見逃せない強化ポイントとなる。
対応バンドについては下記を参照のこと。
Galaxy Z Fold4 4G LTE / 5G 日本国内の対応バンド表カメラスペック
iPhone SE3 | Galaxy Z Fold3 | Galaxy Z Fold4 | |
---|---|---|---|
超広角 | – | 有効画素数:12MP F値:2.2 焦点距離:12mm センサーサイズ:1/3.6″ | 有効画素数:12MP F値:2.2 焦点距離:12mm センサーサイズ:- |
広角 | 有効画素数:12MP F値:1.8 焦点距離:28mm センサーサイズ:- 手ぶれ補正:OIS | 有効画素数:12MP F値:1.8 焦点距離:26mm センサーサイズ:1/1.76″ 手ぶれ補正:OIS | 有効画素数:50MP F値:1.8 焦点距離:24mm センサーサイズ:- 手ぶれ補正:OIS |
望遠 | – | 有効画素数:12MP F値:2.4 焦点距離:52mm(2x) センサーサイズ:1/3.6″ 手ぶれ補正:○ | 有効画素数:10MP F値:2.4 焦点距離:67mm(3x) センサーサイズ:- 手ぶれ補正:○ |
フロントカメラ① | 有効画素数:7MP F値:2.2 | 有効画素数:4MP F値:1.8 ※メインディスプレイ側 | 有効画素数:4MP F値:1.8 ※メインディスプレイ側 |
フロントカメラ② | – | 有効画素数:10MP F値:2.2 ※カバーディスプレイ側 | 有効画素数:10MP F値:2.2 ※カバーディスプレイ側 |
動画撮影 (背面カメラ) | 4K 24/30/60fps 1080p 30/60fps スロー:120/240fps | 4K 30/60fps 1080p 30/60/120fps スロー:240fps スーパースロー:960fps ※スロー:1080p ※スーパースロー:720p | 8K 24fps 4K 30/60fps 1080p 30/60/120fps スロー:240fps スーパースロー:960fps ※スロー:1080p ※スーパースロー:720p |
動画撮影 (フロントカメラ) | 1080p 30/60fps 720p 30fps | 4K 30/60fps(カバー側のみ) 1080p 30/60fps 720p 30fps | 4K 30/60fps(カバー側のみ) 1080p 30/60fps 720p 30fps |
Galaxy Z Fold4のカメラは、
- 望遠が3倍に強化
- メインが50MPに強化
となっている。
50MPの高画素センサー搭載によって8K動画撮影に対応した。
そしてSamsungはメインカメラのイメージセンサー強化により、これまでより「ナイトグラフィー」が強化されたとしている。
実際に試してみたところ確かに大きな改善が見られた。
詳しくは後述の「カメラレビュー」項をご覧いただきたい。
望遠カメラは焦点距離が延びたことで、これまでより少し遠くのものが鮮明に写せる。
また、10倍までのデジタルズームだったのが30倍の「スペースズーム」に強化された。
スペースズームによってS20相当の月の撮影などが楽しめるようになっていた。
Galaxy Z Fold4 の外観をレビュー!
それではいよいよGalaxy Z Fold4本体をチェックしていこう。
ここでは、
- 開封・付属品のチェック
- 本体のデザインやボタンの役割
などをチェックしていく。
開封・付属品チェック!
まずは外箱をチェック!
今回のGalaxy Z Fold4では「Fold」のロゴがドーンと記された印象的なパッケージとなった。
では開封してみよう!
中に入っているのは本体のほかケーブルやSIMピン、クイックマニュアルのみ。
充電に必要なケーブルは付属するものの、充電器は付属せず。
充電器を買う場合は、急速充電ができる「PPS」対応の純正品などがおすすめ。
純正急速充電器
純正ワイヤレス充電器
もちろんケースも付属していない。
高価なスマホなのでしっかりガードできるケースもチェックしておいた方がいいと思う。
筆者は「Sペン」が付属した純正ケースを購入!
Galaxy Z Fold4 純正ペン付きケース「Standing Cover With Pen」をレビューチョット厚めだが、Sペン収納ができて、持ち運びに便利♪
メイン・カバーディスプレイやFold3との比較
Fold4のメインディスプレイ
メインディスプレイはリフレッシュレート120Hzの有機ELディスプレイ。
サイズはなんと7.6インチと、タブレットのようなサイズ感!
有機ELディスプレイによって、「色は鮮やかに」表示され、黒は発光させない仕組みで「より黒く深みのある」表現ができる!
安いスマホでありがちな「暗いシーンで黒部分が白っぽくなる」なんて一切ナシ。
大画面と有機ELによって、一般的なスマホとは「別次元の表示能力」であることは言うまでもないだろう。
また本機ではディスプレイに、透過度が高く省電力なパネル「Eco2 OLED Plus」を搭載!
「大画面で有機EL」なだけでも十分すごいのに、そこからさらに進化して、「省エネ」まで手に入れてしまった…!
後述するバッテリーテストでは先代モデルのGalaxy Z Fold3 5Gより駆動時間を伸ばしている。
メインディスプレイの比較
今回のFold4では、先代までの画面比率から変更に。
チョットFold3と比べて見てみよう!
メインディスプレイはカバーディスプレイの比率変更に伴いやや縦が短くなった。
若干、正方形に近づいて、縦スクロールで読むコンテンツなどでは僅かに情報量が減ってしまうかな?という感じ。
お察しの通り、フルスクリーンで横画面にすると16:9の一般的な動画も、わずかに小さくなる。
しかし、カバーディスプレイはデメリットを吹き飛ばすくらいには使いやすくなったかと思う!
アンダーディスプレイカメラの比較
Fold3から、メインディスプレイのフロントカメラは画面の下に埋め込まれている。
Fold3では、カメラを隠す部分のディスプレイが密度が荒かったが…。
Fold4では、表示密度は大きく改善!
そのため、写真や動画を表示させたとき、かなり目立たないように♪
おかげで、より一層コンテンツに集中して楽しめるようになった!
折り目の比較
折り目は若干緩和されたような…気がする。
写真などを表示させてみてもやや目立ちにくい印象を受けた。
でも、「気のせいかも…?」というレベルで、折り目は「改善なし」と、思ってもらった方がいいかもw
Fold4のカバーディスプレイ
Fold4で、「大きく変化した」と感じたのはカバーディスプレイ!
詳しくは後述しているが、「一般的なスマホに近い横幅」になったため、前モデルよりかなり使いやすくなった印象!
もちろんリフレッシュレートは120Hz!!
ちなみに今回もカバーディスプレイはペンは非対応となるのは残念。。
ペン対応はメインディスプレイのみとなっているのでお気をつけて。
カバーディスプレイの比較
では、カバーディスプレイをFold3と比べてみよう!
カバーディスプレイは縦が短くなり「ヒンジ側ベゼルが薄く」なって「大きく洗練された」印象に変化!!
この変化はめっちゃ大きい!
少し「一般的なスマホの比率に近づいた」ことや横幅が広がったカバーディスプレイ。
おかげで「キーボードが広く」なり、文字入力などの使い勝手も向上!!
アップで見比べてみると以下のようなカンジ♪
うん、イイ!広い!ベゼル細い!画面占有率たかーい!!
細長いと評判?のXperiaと並べてみるとこんな感じ。
ややXperiaに近いサイズ感♪
Fold4では、カバーディスプレイの使い勝手がかなり変わることをイメージしていただけると思う!
Fold4のバックパネル・カメラ
今回選択した「ファントムブラック」の背面パネル。
背面パネルはサラサラのマット仕上げになっている。
カメラ周りのデザインはFold3から変化がないように見えたが、実は大きくなっている(後述)。
隆起はちょっと大きめ。
実は隆起の横に動画用マイクも隠れていたりする。
小さなスリットがあるのがおわかりいただけるだろうか。
カメラもFold3から大きく進化して「夜がスゴイ」カメラに!
後述のカメラレビューもチェックしてほしい!
バックパネル・カメラ部分をFold3と比較
これまで使ってきたFold3もファントムブラック。
バックパネルの雰囲気は特に変わらない。
しかしカメラは比べると「巨大化」していた!
これは、「メインカメラや望遠カメラの強化」によりこうなってしまったのだ。
明らかに出っぱりも大きくなっているのだが、筆者は「使ってみて気になるというほどでもない」と思った。
少々のでっぱりより、「カメラの画質がアップ」したことのほうがメリット!
サイドフレーム・ボタン・端子・ヒンジ
さてさて、続いてFold4のサイド部分をグルリと一周見ていこう!
サイドフレームの仕上げはツヤツヤのメタリックでカッコいい!!
指紋はつきやすいけどw
形状も、Fold3まではやや丸みを帯びていたのが、Fold4では「フラット」になって、これまたカッコいい!!
上部
上部にはスピーカーやマイクの穴が見える。
下部
下部はUSBポートやマイク、スピーカーホールが備わる。
右側
右側面はボリュームボタンやパワーボタン。
左側
左にはSIMトレーがある。
今回レビューする「韓国版」では、「nanoSIMが1枚にeSIM」という「デュアルSIM仕様」となる。
Fold3までは「韓国版は安いけどデュアルSIMが使えない」という声があったが、今回からは「安くてデュアルSIMも使える」という製品に!
ちなみにFold4香港版はnanoSIM × 2、グローバル版はさらにeSIM対応という具合にさらに強力な仕様だったりするが、もちろん…割高。
そのため、「安価な韓国版でデュアルSIMが使える」のはとても喜ばしい!
また、日本版も韓国版と同じく、ついにeSIM対応で、韓国版と同じくeSIMと物理SIMのデュアルSIM仕様に!
ヒンジ
ヒンジ部分はFold3のファントムブラックとは違い、シルバー寄りの色合い。
ヒンジを比較
Fold3ではもっと濃い色だったのがかなり薄くなった。
どっちもカッコいいけど、濃いほうが好きかも?
Galaxy Z Fold4 の処理性能をベンチマークで確認!
続いてGalaxy Z Fold4の処理性能を「ベンチマークアプリ」で数値化してみよう。
ベンチマークテストでは、
- 総合処理性能のチェック
- ストレージスピードのチェック
をおこなう!
そして、
- 前モデルとの性能比較
- 普及モデルとの性能比較
をすることで、
- 「前のモデルから機能向上しているか?」
- 「普通のスマホとどのくらい違うのか?」
を確認していこうと思う!
AnTuTuベンチマーク
Galaxy Z Fold3 5Gと比べてみると、処理能力は大幅アップ!!
スコア100万まで後少し!
※初期化して再計測すると71万くらいだった
AnTuTuベンチマークストレージテスト
SoC性能と共にストレージ速度もやや高速化!
特に、
書き込み性能が強化されている
という測定結果となった。
基本性能がしっかりと強化されているのはウレシイ♪
発熱具合をチェック
「発熱具合はどんな感じかな?」とチェックしてみると驚くべき結果に!
チェック方法はAnTuTuベンチマークアプリのCPUモニター機能を使い、ポップアップ表示させて「カメラアプリ」を使用するというもの。
ちなみにエアコンの温度は28℃だ。
ご覧のようにカメラアプリで、端末が熱くなる動画撮影状態にて温度をモニターした。
Samsungが製造するとされる「Snapdragon 888」を搭載したGalaxy Z Fold3 5Gでは平均して「50℃」を超えている。
対するTSMC製「Snapdraon 8+ Gen 1」を搭載するGalaxy Z Fold4は「40℃付近」を推移!
2台のSoCが組み込まれているカメラ付近に触れてみるとハッキリと温度差を感じる。
Galaxy Z Fold3 5Gの方はしばらく動作させているとヒンジ付近にまで熱が伝わってきた。
温度上昇は「サーマルスロットリング」よる性能低下が起こりやすくなり、使っている時の不快感も高くなる。
ひとまず「カメラ」での温度テストでは「SoC起因による発熱の影響は大きい」と考えられる。
同じくTSMC製のSnapdragon 865では?
Snapdragon 8+ Gen 1と同じくTSMCが製造する「Snapdraong 865」だと、どんな感じなのかもチェックしてみた!
機種は「名機」と言われる「Xperia 5 II」だ。
こちらでも動画モードにセット!
そしてAnTuTuで温度をチェックしてみた。
するとSnapdragon 865を搭載したXperia 5 IIでも40℃付近という結果に…!
ちなみにSnapdragon 865のAnTuTuベンチマークスコアは「約65万点」。
Snapdragon 8+ Gen 1はおよそ「100万」を出す性能で同じくらいの温度。
ということを考えると、Snapdragon 8+ Gen 1がいかに凄いかわかる。
またさらにSamsung製の「Snapdragon 845」を搭載したPixel3でもテストしてみると、やはり50℃オーバー!!
やっぱりTSMC製が良さげなのか?
そしてやはりSamsung製のSoCはハズレなのか…泣
ということで「Galaxy Z Fold4」は「アタリ」のフォルダブルスマホと言えそうだ!
Galaxy Z Fold4 のバッテリー駆動時間を確認!
強力な処理性能や低発熱を見せつけてくれたGalaxy Z Fold4!
快適な動作を約束してくれるものであるが、バッテリーの駆動時間も快適性の重要な要素だ。
ということでここでは、先代モデルと普及モデルと駆動時間を比較チェックしてみた!
テスト条件
- 残量100%から0%までの時間を計測
- テストは「ストリーミングビデオ再生」
- 使用アプリは「Abema TV」と「Battery Mix」
- メインディスプレイで計測、120Hz、輝度50%
- iPhoneは「スクリーンタイム」での計測
- Galaxy Z Fold3 5G:4400mAh
- Galaxy Z Fold4:4400mAh
- iPhone SE3:2018mAh
駆動時間をチェック!
まずは一般的なスマホの「iPhone SE3」のテスト結果をみてみよう!
iPhoneは「スクリーンタイム」にて計測。
※日をまたいでいるので、2つに分かれている。
最後は普及モデル代表のiPhone SE3。
iPhone SE3は左右の合計でおよそ「9時間10分」ほどとなる。
バッテリーは小型だが、ディスプレイも小型、そして、60Hzなので小型バッテリーの割には優秀な成績!
続いて先代モデルのGalaxy Z Fold3 5Gのテスト結果!
Galaxy Z Fold3では、およそ「9時間50分」という結果に!
大画面を搭載しつつ、iPhone SE3の倍の「120Hz」でありながら、この結果は優秀ではないだろうか?
さぁ、最後は「省電力ディスプレイ」や「TSMC製SoC」を搭載するGalaxy Z Fold4!
Galaxy Z Fold4のテスト結果は、はおよそ「10時間20分」!
Galaxy Z Fold3よりさらに駆動時間を30分延ばすという結果となった!!
「連続駆動」での30分延長は、実際の使用である「断続利用」だと、グッと効いてくるハズ!
- iPhone SE3:およそ9時間10分
- Galaxy Z Fold3 5G:およそ9時間50分
- Galaxy Z Fold4:およそ10時間20分
ストリーミングビデオの連続再生テストでは、Galaxy Z Fold3 5GよりFold4が「30分ほど駆動時間が延びる」という結果に!
SoCの省電力と、Galaxy Z Fold4に搭載された新パネル「Eco2 OLED Plus」による省電力が効いているのだろう。
また、処理が多くなるゲームやブラウジングなどでは、単純な動画再生に比べてパフォーマンスがイイという報告もある(5chで紹介されてたYouTubeで見たような…)。
テストではなく、実使用してみた体感では「Fold3より、かなり良くなった」と感じた。
実これまでFold3では「夜までに一度充電」をしないと、就寝時には電池切れ。。
だが、Fold4では同じ使い方でも「寝る前に充電すればOK」という感じに!
上のグラフでは、朝9時ごろから使い始め、ちょこちょこ使ったのだが0時時点でまだ余力があることがわかる。
ただし、実際の使用では、Fold4でできるようになった「パフォーマンスプロファイル」を「ライト」に設定している。
これは、普段使いでは影響のない範囲でCPUの処理性能を控えめにしてくれるという機能で、省電力設定とは違い、ディスプレイのリフレッシュレートは120Hzのまま利用できるという優れた機能!
こちらの設定も効いてると思う。
Galaxy Z Fold4 のディスプレイをレビュー!
メイン・カバー共に120Hz!
Galaxy Z Fold3 5Gに引き続きメインディスプレイ・カバーディスプレイ共に120Hzのリフレッシュレートに対応!
ブラウジングやSNSなど、各所でスムーズな動作を味わえる♪
Galaxy Z Fold4のメインディスプレイでは「1Hz~120Hzの可変リフレッシュレート」に対応し、さらに省電力製を高めた!
ちなみにGalaxy Z Fold2 5Gまでカバーディスプレイは60Hzだったが、Fold3から120Hzとなった。
通常サイズのスマホとサイズを比較!
「一般的なスマホ」と「おりたたみスマホ」は、どれくらい画面サイズが違うのか?
ということを見てみたい人もいるかと思い「iPhone SE3」と「Galaxy Z Fold4」を、並べて置いてみた!
たたんだ時の「カバーディスプレイ」では以下のような感じ。
カバーディスプレイではiPhone SE3と比べて縦に大きいディスプレイとなる。
縦に長いディスプレイはスマホ向けウェブサイトやSNSなどの縦長コンテンツの閲覧がしやすい♪
縦長ではあるが、横幅が改善され通常利用がしやすくなっているのが本機の特徴だ。
大画面を使わない「決済アプリの使用」や、「ちょっとした調べ物」なんかはカバーディスプレイが大活躍!
そのカバーディスプレイはFold4になって、より一層実用的になっているノダ!
では続いて、大画面の「メインディスプレイ」を見てみよう!
メインディスプレイはiPhone SE3を2台並べも足りないくらいの大きさに…!!
Galaxy Z Fold4は「タブレットに近いサイズ」となり、写真や動画にゲーム、本なども「スマホ一台で」快適に楽しめる!
さらに絵を描く人やメモやノートを書きたい人も大画面で快適♪
ほかにも、
- 地図アプリでナビを使いたい
- Lightroomなどで写真を編集したい
- Premiere Rushなどで動画を編集したい
といったことが普通のスマホに比べて格段にしやすくなる。
手元のデバイスでいつでもいろんなことができることを想像してワクワクしてくる人もいることだろうと思う!
「フレックスモード」でスタンドや三脚要らず!
おりたたみのディスプレイだと便利なのが「スタンド」や「三脚」がなくてもある程度使えること。
Galaxyのおりたたみシリーズでは対応のアプリを起動した状態で半折りにすると「フレックスモード」に!
「YouTube」では以下のような感じ。
ごらんのように、動画が部分が自動的に上半分に表示される。
そのため、「テーブルに置いて動画を楽しむ!」なんてことができる。
この状態だと「フツースマホサイズ」での動画視聴となるが、「スマホスタンドなしで、手ぶらで観れる」というのは便利♪
カメラもフレックスモードが使えると便利だ。
観光地などではどこかに置く場所さえあればみんなで写真を撮れる。
また、美しい夜景や星空を撮影するため長時間シャッターを開放する長秒露光などでは三脚が必須だ。
しかし、フレックスモードでは三脚がなくてもなんとかなってしまう!
被写体が上方にある場合などでも「プレビューの下移動」ができて融通が効く!
ただディスプレイを「たためる」だけでなく、「ソフトウェアも最適化されている」ことによって、普通のスマホではできない便利な使い方が可能だ!
Galaxy Z Fold4 のカメラをレビュー!
Galaxy Z Fold4ではカメラが大きくパワーアップしていた。
日中など光量が足りている場所ではもはや変化がないが、問題は低照度。
Galaxy Z Fold4では低照度の、
特に動画撮影で顕著な性能向上
が見られた!
Galaxy S21 Ultraから搭載される「フォーカスエンハンサー」は非対応で、残念ながらマクロ撮影はできなかった。
しかし「スペースズーム」にも対応し、Galaxy Z Fold3 5Gから基本スペックはグッと上がったと思う!
日中の撮影をテスト
シーン①
まずは日中の海辺で灯台に向かってテスト撮影をおこなった。
iPhone SE3のみ、やや時間帯がずれて雲が多くなっていることにご留意いただきたい。
どの端末においても綺麗に撮れており、GalaxyやiPhoneといった高性能端末おいて、明るい場所などの条件のいい場合なら、あまり差は出てこなくなっている。
望遠カメラについてはGalaxy Z Fold3 5Gが2倍、Fold4が3倍に。
そのため、「遠くのものをより引き寄せられる」ようになっている!
シーン②
続いて少し日が暮れた時間帯に撮影してみた。
曇り空もあってやや暗いが、このくらいでも、まだ大きな差は出なかった。
シーン③デジタルズーム
日中最後の比較はデジタルズーム。
Galaxy Z Fold3 5Gに比べてFold4の「10倍デジタルズーム」がかなり綺麗になっていることがわかる。
また別日になるが、Galaxy Z Fold3 5GとFold4では「月」も撮ってみた。
Galaxy Z Fold4は月を認識すると強力に「手ぶれ補正」が働いたり「月の模様を記録できる」ようになっている。
Fold4は電線が被っていることにご留意いただきたい。
夜間の撮影をテスト
夜間では「Galaxy Z Fold4」が能力を発揮!!
Fold4の夜間撮影は、特に「動画撮影」で大きな差を体感!
静止画ではFold3とくらべて、特に「超広角」の画質が良くなっていたが、広角カメラも、やはり鮮明でキレイに撮れるようパワーアップ!!
iPhone SE3も優秀だが、ナイトモードでの撮影と比べるのは分が悪い。
動画の撮影では性能向上を顕著に体感!
Galaxy Z Fold3 5Gでは暗所だとカクカクしてしまったが、Fold4はスムーズで画質もキレイ!!
Fold3は明るさを確保するためフレームレートが下がりカクカク。
ISO感度も高くなり、画質劣化が起きている。
反面、Fold4はスムーズで画質良好!
これはスバラシイ進化!!
Galaxy Z Fold4 のスピーカーをレビュー!
しっかりとした音質
前モデルGalaxy Z Fold3 5G、iPhone SE3を並べて聴き比べてみた。
iPhone SE3は「さすがアップル製品」というだけあって、最も廉価なiPhoneでありながら音質はイイ!
これまでiPhone SE3をGalaxy S22 Ultraなどとも比較したが、やはりiPhoneの方が「しっかりと鳴る」というイメージ。
Galaxyは「高音と低音がややあっさり」という感じであった。
しかしGalaxyもFoldシリーズでは、iPhoneにも負けない音質の良さ!
Galaxy Z Fold3 5Gに引き続き、Galaxy Z Fold4も美しい高音、どっしりとした低音で迫力あるサウンドを楽しめる♪
タブレットのSシリーズやiPadのように4つのスピーカーとはならず、縦向きだと少し音が偏る印象はあるものの、スピーカーの品質は良好だ!
多彩な音質調整機能が嬉しい
そしてGalaxyシリーズは細かなイコライザーができるのが特徴で、
イヤホンだけでなく内蔵スピーカーにも適用される
というところもポイント!!
機種によっては内蔵スピーカーの音質は設定できなかったりするものもあるが、Galaxyは問題ナシ!
イコライザーでは好みの音質を作っておき、いつでも切り替え可能だ。
Galaxy Z Fold4のしっかりとした音質のスピーカーに加えてイコライザーによる好みの音作りもできる。
好みの音質&大画面で、いつでも気が向いたときに動画やゲームも楽しめる!
これはなかなか強い…!
Galaxy Z Fold4 の生体認証をレビュー!
使いやすく精度の高いサイド指紋認証
Galaxy Z Fold4の指紋認証は「電源ボタン一体型」!
本体右側に備わっていて、指を当てればロック解除が可能だ。
フィルムによって認証精度が左右されるなどの問題がある「画面内認証」の機種が増えている中、Fold4の指紋認証はありがたい存在!
では、実際に使ってみよう。
右手で持ってみると、ちょうどロック解除がしやすい位置に♪
さすがに精度もばっちりで、エラーはかなり少なく超快適!
やっぱ、指紋認証は側面に限る!
Galaxyでは、電源ボタンを押し込むと指紋を読み取る「押し込み式」が標準設定で、誤作動も少ない。
必要ならば、設定で「指が触れただけでロック解除」するように変更も可能だ。
右手に続いて、左手ではどんな感じになるかも試してみた!
左手で持った時は「中指がロック解除しやすい」と感じた。
右手でやるより、ちょっとやりにくいけど、問題なく使えると思う。
ちなみに筆者は、
- 右手親指
- 右手人差し指
- 左手親指
- 左手中指
の4本を登録♪
「右手人差し指」と「左手親指」は、テーブルなどに「置いているとき」に「置いたままロック解除」ができるように設定したもの。
これで「持っていても」「置いていても」、「右手」「左手」の両方で、ロック解除がしやすくなった!
さて、Galaxy Z Fold4の指紋認証を実際に使ってみると、「指紋の読み取りが高速」でロック解除も快適であった!
また、登録時の読み取りもかなり早く、登録の面倒くささが、やや緩和されたと感じた!
というわけで、画面内指紋認証に不満がある人にもおすすめできるスマホだ!
フロントカメラで顔認証も使える
Galaxyでは指紋認証の他にフロントカメラを使った「顔認証」にも対応!
iPhoneのような高精度・高性能な顔認証ではないので認証精度やセキュリティも甘くなるが、顔認証に慣れた人には欲しい機能だろう。
標準設定では「暗い場所で顔を検出」するため、画面が明るくなる。
だが、この機能はかなり眩しくてうっとおしい!
指紋認証を併用できるので、「画面を明るくする機能はオフ」にして「暗い場所では指紋でロック解除」をした方がいいかと思う。
「暗い場所で指紋が使えない状況」の場合はロック解除できないけどw
「暗い場所で頻繁に顔認証する」って人は、眩しくても我慢。。
Galaxy Z Fold4 の便利機能をレビュー!
マルチタスクがより便利に
Fold3や2などにも、のちに適用されたが、Fold4では「タスクバー」が利用できる。
そのため、アプリの切り替えがしやすく、より、マルチタスクの使い勝手が進化!
タスクバーでは「ホーム画面の最下段に置いたアプリアイコン」が「何かアプリを開いている時」に、ナビゲーションバーの横に並ぶ。
さらに、2つまで使用したアプリアイコンを並べられる(上記ではYouTubeとGalaxy Store)。
そのため、「よく使うアプリ」や「直近で使った2つのアプリ」をすぐに切り替えできるのだ。
また左端にある「・」が9つ並んだアイコンをタップすると、「インストールされているすべてのアプリ」が表示される。
そしてアプリ一覧からは、アプリアイコンをドラッグ操作することで「かんたんにアプリ分割」の画面にすることができ、マルチタスクがはかどりまくり!
下記は「Spotify」のアプリを「タスクバー」からドラッグしてきた様子。
こんな感じでドラッグした位置に「分割表示」させたり、中央にドラッグして「ポップアップ表示」をさせたりすることができる。
またまたできることが増えて覚えるのが大変だが、大画面とマルチタスクは非常に相性が良くて、使いこなせばとても便利!
Sペンでの手書きが便利
筆者が日常的に使って「便利だな」と感じるのが「Sペン」による手書き。
Galaxy Z Fold3 5Gから対応したペン入力では、「思ったことをいつでも記入」できる!
ペン入力に対応するのは「メインディスプレイ」のみで変わらずだが、大きな画面でいつでも手書きできるのはとても快適♪
スマホのノートアプリより、図形や表、絵なども記入・表示ともに向いている。
「高機能なカメラで撮った写真にイメージを記入」といった使い方にも向いているだろう。
例えば、インテリアをコーディネートするような仕事をしている人なら、「一台のデバイスで撮影とイメージ記入」といったことができる。
「スマホのカメラで撮って」、「iPadやGalaxyタブレットの大画面で記入」ということをしていたのであれば、Galaxy Z Fold4だけで間に合うシーンも多く出てくるかも。
PCモード「DeX」を搭載
実用度が着々と上がってきている「DeX」。
一部を除くハイエンドGalayは、ご覧のようにディスプレイと接続すると、PCモードの「DeX」が利用できる。
マウスやキーボードも用意するとほぼ完全にPC。
Androidアプリをマルチウインドウで扱い、マウスやキーボードで操作可能だ。
VLLOでかんたんな動画編集やLightroomで写真を編集したり、ブログ執筆などもなかなかイケる。
そしてもちろん、Officeアプリも利用可能!
PCレスでも、ある程度は仕事もこなせてしまう。
先の「Sペン」と「DeX」の両方を使いこなせる「デキるビジネスマン」なら、ポケットに入れたGalaxy Z Fold4一台だけで、どこでも自由に仕事ができそう。
「Good Lock」の豊富なカスタマイズアプリ
Galaxyには「Good Lock」というカスタマイズアプリが多数用意されている。
残念ながら日本ではアプリの大半が利用できないが、その気になれば、かんたんな方法で突破可能。
ただ、最も人気がある、
- One Hand Operation +
- Sound Assistant
などは「Google Play」や「Galaxy Store」で普通に入手可能だ。
「One Hand Operation +」は「ナビゲーションボタン」と「ジェスチャー操作」が両立できるほか、
- 片手モードを起動する
- ひとつ前のアプリに戻る
- スクリーンショットを撮る
といった具合に、指定したアクションをジェスチャー操作で実行できて、めっちゃ便利!
また他にも、
- 仮想タッチパッドを使う
- ウィジェットをいつでも呼び出す
- 指定したアプリをポップアップで起動する
などなど、多彩な動作をワンアクションで実行できる。
「Sound Assistant」は、音に関するカスタマイズができるアプリ。
- アプリごとの音量調節
- 音量の段階調節
などの細かい調整が可能で、マルチタスクをするときにも便利だ。
例えば、ゲームを表示させ、攻略の動画を再生し、「ゲームのボリュームだけ下げる」なんてことができる。
総合評価
Galaxy Z Fold4のSoCは「Snapdragon 8+ Gen 1」と2022年最高性能のもの。
ベンチマークスコアの高さからも処理性能の高さが伺えるかと思う。
また発熱のテストでは処理性能だけではなく、低発熱で優秀なSoCであることがわかった。
やはりTSMCは偉大であったw
AIの判定や色付け・HDRなどソフトウェア処理は申し分ない性能。
望遠カメラは2倍から3倍となりやや遠くのものがハッキリ写せるようになった。
また夜間の動画性能がかなり良くなり高い満足度を得られた。
ただ、望遠が好きな筆者としてはやはり「ペリスコープ」が欲しい!
Galaxy S22 Ultraの超望遠をフォルダブルで持ち歩きたい。
他社では「フォルダブルにペリスコープ」という組み合わせのスマホも販売されているので、Galaxyも追随してほしいところだ。
たためば「普通のスマホサイズ」、ひらけば「タブレットサイズ」となり、いつでも使い分けが可能で利便性が高い!
思い立ったらいつでも大画面で「読書」や「動画」、「ゲーム」などを大画面で楽しめる♪
また手書きメモがすごく書きやすく、閲覧しやすいのがお気に入りだ。
そしてGalaxy Z Fold4では、
- UDCの高解像度化
- カバーディスプレイの比率変更
- アダプティブディスプレイの強化
- ECO2 OLED Plusによる省電力化
などにより、着実に使いやすさが高まっている!
駆動時間を伸ばすのはそう容易いことではないと思うが、Galaxy Z Fold4では前モデルと同一の4400mAhでありながら、着実に駆動時間を伸ばした!
連続動画再生のテストでは0.5時間ほどの伸びであったが、実際の使用では快適性は大きく変わり、「着実に進化している」と感じた。
これは省電力なSoCやディスプレイが積み重なった結果だ。
OneUI4.1.1のタスクバーやマルチタスクの使いやすさなど、Galaxyならではの便利機能が充実!
ただ「大きいディスプレイを搭載している」というだけでなく、「フレックスモード」など、ソフトウェアがダントツによくできている。
また、Galaxyはアップデート期間が長期保証されているため、「長期にわたって価値を維持」できる!
「優れたハードウェア」・「優れたソフトウェア」・「長期間のアップデート」という、3拍子。
Galaxy Z Fold4は「価値あるソフトとハードがギュッと詰まったおりたたみスマホ」だ!!