Galaxy S20 Ultraと比較するため、S20+とS20を海外通販サイトEtorenにて購入した。この記事ではGalaxy S20+の外観やカメラ性能、使ってみてよかったところや、いまいちだと感じたところなどを紹介する。
Galaxy S20+のスペックなど
Galaxy S20+の基本情報
基本情報
OS | Android10 |
SoC | Exynos 990 Snapdragon865 |
RAM | 8GB 12GB |
ストレージ容量 | 128GB 256GB 512GB |
重さ | 186g |
高さ | 161.9mm |
幅 | 73.7mm |
厚み | 7.8mm |
画面 | 6.7インチ 有機EL 120Hz駆動 |
解像度 | 1440×3200 |
画面密度 | 525ppi |
バッテリー容量 | 4,500mAh |
充電能力 | 有線 25W 無線 15W |
Wi-Fi | 802.11a, b, g, n, r, ac, ax |
Bluetooth | 5.0 |
防水 | ○ IP68 |
デュアルSIM | ○(販売国による) |
eSIM | ○(販売国による) |
シムフリー | ○(販売国による) |
FeliCa | ○(国内モデル) |
SDカードスロット | ○ |
フルセグ/ワンセグ | ×/× |
イヤホンジャック | × |
セキュリティ | 画面内指紋認証 顔認証 |
カラー | コスミックブラック コスミックグレー クラウドブルー 国によって他のカラーあり |
技適 | 海外モデルは× |
- 5G対応
- FeliCa搭載
- RAM 12GB
- ROM 128GB
カメラ
①超広角 | 12MP F2.2 |
②広角 | 12MP F1.8 |
③望遠 | 64MP F2.0 |
ズーム | 光学ハイブリッド3倍 デジタル30倍(動画撮影時12倍) |
④デプス(深度)カメラ | ○ |
フロントカメラ | 10MP F2.2 |
Galaxy S20+の対応バンド
- D(docomo)
- A(au)
- S(SoftBank)
- R()
SC-52A docomo | SM-G9860 中国・香港 | SM-G985F(4G) グローバル | SM-G986N 韓国 | |
---|---|---|---|---|
搭載SoC | SD865 | SD865 | Exynos990 | Exynos990 |
BAND 1 (2100) (D・A・S) | ○ | ○ | ○ | ○ |
BAND 3 (1800) (D・S・R) | ○ | ○ | ○ | ○ |
BAND 8 (900) (S) | – | ○ | ○ | ○ |
BAND 18/26 (800) (A・R) | – | ○ | ○ | ○ |
BAND 19 (800) (D) | ○ | ○ | ○ | ○ |
BAND 21 (1500) (D) | ○ | – | – | – |
BAND 28 (700) (D・A・S) | ○ | ○ | ○ | ○ |
BAND 41 (2500) (A・S) | ○ | ○ | ○ | ○ |
BAND 42 (3500) (D・A・S) | ○ | – | – | – |
日本の5Gへの対応
SC-52A docomo | SM-G9860 中国・香港 | SM-G986F(5G) グローバル | SM-G986N 韓国 | |
---|---|---|---|---|
n77 (D・A・S・R) | – | – | ○ | – |
n78 (D・A) | ○ | ○ | ○ | ○ |
n79 (D・A) | ○ | ○ | – | – |
n257 (D・A・S・R) | ○ | – | – | – |
Sub6 FDD:N1(2100)N3 (1800)
Sub6 TDD:N41(2500)N78(3500)N79(4500)
Sub6 FDD:N1(2100)N3(1800)N5(850)N7(2600)N8(900)N28(700)
Sub6 TDD:N40(2300)N77(3700)N78(3500)
N78(3500)
各キャリアのLTEバンド重要度
- ◎ : 重要
- ○ : できれば欲しい
- △ : あればいいがなくてもOK
| docomo | au | SoftBank | Rakuten |
Band 1 (2.0GHz) | ◎ | ◎ | ◎ | – |
Band 3 (1800MHz) | ◎ | – | ◎ | ◎ |
Band 8 (900MHz) | – | – | ◎ | – |
Band 18/26 (800MHz) | – | ◎ | – | ◎ |
Band 19 (800MHz) | ◎ | – | – | – |
Band 21 (1.5GHz) | △ | – | – | – |
Band 28 (700MHz) | △ | △ | △ | – |
Band 41 (2.5GHz) | – | △ | △ | – |
Band 42 (3.5GHz) | ○ | ○ | △ | – |
日本の5G主要バンド
Sub6
n77 | docomo au Rakuten SoftBank |
n78 | docomo au |
n79 | docomo |
ミリ波
n257 | docomo au SoftBank Rakuten |
Galaxy S10とのスペック比較
※表はスクロールできます。
基本性能を比較
Galaxy S10 | Galaxy S10+ | Galaxy S20+ | |
---|---|---|---|
OS | Android 9→10 | Android 9→10 | Android10 |
SoC | Exynos 9825 Snapdragon855 | Exynos 9825 Snapdragon855 | Exynos990 Snapdragon 865 |
RAM | 8GB | 8GB 12GB(1TB) | 8GB 12GB |
ストレージ | 128GB 256GB(5G) | 128GB 512GB 1TB | 128GB 256GB 512GB |
重さ | 157g | 175g | 186g |
高さ | 149.9mm | 158mm | 161.9mm |
幅 | 70.4mm | 74mm | 73.7mm |
厚み | 7.8mm | 7.8mm | 7.8mm |
画面サイズ | 6.1インチ 有機EL | 6.4インチ 有機EL | 6.7インチ 有機EL 120Hz駆動 |
解像度 | 1440×3040 | 1440×3040 | 1440×3200 |
画面密度 | 551ppi | 523ppi | 525ppi |
バッテリー容量 | 3,400mAh | 4,000mAh | 4,500mAh |
充電能力 | 有線 22.5W 無線 12W | 有線 22.5W 無線 12W | 有線25W 無線15W |
Wi-Fi | 802.11a, b, g, n, r, ac, ax | 802.11a, b, g, n, r, ac, ax | 802.11a, b, g, n, r, ac, ax |
Bluetooth | 5.0 | 5.0 | 5.0 |
防水 | ○ | ○ | ○ |
デュアルSIM | ○ 国内モデルは× | ○ 国内モデルは× | ○ 国内モデルは× |
FeliCa | ○ 海外モデルは× | ○ 海外モデルは× | ○ 海外モデルは× |
SDカードスロット | ○ | ○ | ○ |
フルセグ/ワンセグ | ○/× 海外モデルは× | ○/× 海外モデルは× | ×/× |
イヤホンジャック | ○ | ○ | × |
セキュリティ | 画面内指紋認証 顔認証 | 画面内指紋認証 顔認証 | 画面内指紋認証 顔認証 |
カメラスペック比較
S10 | S10+ | S20+ | |
---|---|---|---|
超広角 | 16MP f/2.4 | 16MP f/2.4 | 12MP f/2.2 |
広角 | 12MP f/1.5, 2.4 | 12MP f/1.5, 2.4 | 12MP f/1.8 |
望遠 | 12MP f/2.4 | 12MP f/2.4 | 64MP f/2.0 |
ズーム性能 | 光学2倍 デジタル10倍 | 光学2倍 デジタル10倍 | 光学ハイブリッド3倍 デジタル30倍 |
フロントカメラ | 10MP f/1.9 | 10MP f/1.9 8MP f/2.2 | 10MP f/2.2 |
SD855と性能比較
Antutu
▼左がGalaxy Note10 SD855、右がGalaxy S20+ Exynos990。
SD855の458046点に対し、Exynos990でのスコアは「517218点」となった。処理能力は順当にアップしている。
Snapdragon 865だと56万点ほど出るようなので、スコア性能が気になるなら日本国内モデルやG9860、G986Nなどを購入しよう。
CPU温度
CPUに高い負荷のかかる「アスファルト9」というレースゲームを5レースほどプレイした時の温度。S20+のディスプレイは120Hzに設定。
連続で高負荷を与えると、どちらも手に温かさが伝わるようになる。この時点でGalaxy Note10はアツアツ、S20+は少々あついかなという感じ。
Galaxy S20+の外観をレビュー
正面
▼エッジディスプレイではあるが、ほぼ平面に。
これまで不評であった両サイドの湾曲がかなり緩和され、標準のディスプレイに近くなっている。これにより、画面端の表示歪みや、端部が反射によって見にくくなる範囲がかなり小さくなった。
フロントカメラ
Galaxy S20+のフロントカメラは従来より小型化された。S10+では右端に2つのカメラが並んでいたが、ToFカメラが廃止され、シングルカメラに。
位置も中央に変更となっている。
ディスプレイ
色鮮やかで美しい表示の6.7インチ有機ELディスプレイ。パンチホールがちいさくなり、かなり目立たなくなっている。
S20 Ultraはフロントカメラの画素数が40MP、S20+とS20は10MPのカメラとなるが、パンチホールのサイズがより小さいものとなる。S20+はパンチホールが小さくディスプレイが大きいため、写真や動画、ゲームなどで気になりにくい。
▼S20+は画面サイズとパンチホールサイズのバランスがいい。
▼S20 Ultraとの比較。より小さいカメラとなる。
また、Galaxy S20シリーズのディスプレイは通常の「60Hz」に加えて「120Hz」駆動に対応。1秒間に120回画面表示が書き換わるので、とても滑らかに表示される。
120Hz駆動で表示できるのはHD+とFHD+の解像度を選択した時のみ。WQHD+を選択すると120Hzは選択できない。
背面
▼コスミックグレーは地味だと思ったが、現物を見るとなかなかいいカラー。
ガラスボディなので指紋がべったりとついてしまう。保護はもちろんのこと、指紋の防止にもケースは必須だ。
メインカメラ
Galaxy S20+の背面には12MPの超広角、12MPの広角、64MPの望遠、そして深度と、4つのカメラとLEDライトが備わる。
望遠カメラに高画素数のカメラを搭載しており、望遠カメラ使用時は12MPの写真を切り出して処理しているようだ。高画素カメラを使ったほぼデジタルズームでの撮影となるが、12MP / 光学ズーム3倍相当までは劣化なくズームできるようになっている。
64MP望遠カメラによる「64MP」モードも備わっており、広範囲を高画質で記録することもできる。
▼Galaxy S20 Ultraと比較すると、かなり出っ張りが小さい。
上部
▼SIMスロット、マイクが並ぶ。
私が入手したSM-G985F(4Gモデル)では、eSIM、デュアルSIM、SDカードに対応する。
下部
▼下部にはスピーカー、USB、マイク。
イヤホンジャックは廃止となっているので一般的なイヤホンはUSB Type-Cから変換する必要がある。付属しているイヤホンはType-Cプラグとなっているので、変換なしで利用可能だが充電しながら使うことができない。
充電しながらイヤホンを使いたい場合はGalaxy Buds Plusのようなワイヤレスイヤホンを用いたい。
右側
▼S20シリーズは操作ボタンが全て右側となった。
左側
▼左側はフラットになっている。
Galaxy S20+の付属品をチェック
- 説明書2部
- TPUケース
- USB C to Cケーブル
- USB Type-Cイヤホン
- SIMトレー取り出しピン
- Super Fast Chaging充電器(25W)
Galaxy S20+のカメラをレビュー
- S20 Ultraには及ばないがなかなかのズーム
- ナイトモードが進化
日中の撮影はさすがハイエンドGalaxy
Galaxy S20 Ultraでも同じ被写体を撮影したので、どうしてもズーム性能では見劣りしてしまうが、広角や超広角では美しい写真を撮影することができた。
遠くの飛行機
超広角
広角
望遠(3倍)
望遠(10倍)
望遠(30倍)
遠くのビル
超広角
広角
望遠(3倍)
望遠(10倍)
望遠(30倍)
遠くの鉄塔
超広角
広角
望遠(3倍)
望遠(10倍)
30倍ズーム
Galaxy S20+は夜間もバッチリ
Galaxy S20シリーズでは、暗い場所での撮影機能がより強化されている。暗い場所でカメラを起動すると「ナイトモード」の使用をユーザーに促したり、露光時間が画面に表示されるなど、ユーザーに優しくなっている。
通常撮影
超広角
広角
望遠(3倍)
Galaxy Note10と比較
夜に照明を落としたかなり暗い室内でテストしてみた。以下の写真ではあまり差がわからない。
▼しかし、編集で露出を変更すると違いがよくわかった。
Galaxy Note10で撮影した写真はノイズが多いが、Galaxy S20+の方ははっきりと撮影できている。Galaxy 20+の夜間撮影能力は確実に向上している。
プロモードで月を撮影
▼撮影モードを「プロモード」に設定して月を撮影。
感度と絞りを調節して撮影すると月の模様を撮影することはできるものの「プロモード」では望遠カメラが使えない。HuaweiのP30 Proなどでは月を判別して、明るさなどを自動調整し、きれいに撮影できるようなのでちょっと残念。
Note10やS20 Ultraとズーム比較
10倍ズームを比較するとNote10がなかなか検討していた。S20+はNote10ではできない30倍まで拡大可能なので、遠くにあるものを確認したりするのにも使える。
S20 Ultraは30倍で圧倒的な差を見せつけた。
10倍ズーム
30倍ズーム
Galaxy S20+ のいいところ・いまいちなところ
いいところ
- eSIMに対応
- DeXが使える
- 120Hz表示に対応
- ちょうどいいサイズ
- パンチホールが小さい
- 操作ボタンが右側にある
- エッジディスプレイがほぼ平面に
eSIMに対応
▼入手したSM-G986Fは、デュアルSIMに加えてeSIMに対応。
日本ではまだまだ利用できる通信業者が少ないeSIM。海外へよく渡航する人にとってはSIM入れ替えの手間が省けてよさそうだ。
DeXが使える
GalaxyをモニターやPCに接続することでPCのように使える機能「DeX」に対応。PCがなくてもExcelやWordなどのOfficeソフトを使ったり、大画面で動画やゲームを楽しめる。
120Hz表示に対応
Galaxy S20シリーズは全て120Hzの表示に対応している。通常のディスプレイでは1秒間に60回の画面書き換えがおこなわれるが、S20では120Hzに変更することができる。
デフォルトの60Hzから120Hzに変更して設定画面などでスクロールしてみると、違いをすぐに体感することができた。ただし、消費電力が多くなってしまうのがネック。
スムーズなスクロールはとても気持ちいいが、動きの激しいゲームや動画などを楽しむとき以外は60Hzにしておいた方がいいかもしれない。
ちょうどいいサイズ
S20シリーズの最大の特徴だと感じたのは「ちょうどいいサイズ」だ。S20は小ぶりで片手操作がしやすく、文字入力やカメラなども使い勝手がいい。しかし、画面サイズはやはり小さくなってしまう。
S20 Ultraではディスプレイが広大でとてもみやすく、写真の表示なども迫力がある。カメラの能力もとても満足できる面白いものではあるが、ボディサイズが大きく、重い。
S20+は両者の中間サイズで実に「ちょうどいい」サイズ感。多くの人がS20+を選ぶのではないだろうか。
パンチホールが小さい
Galaxy Note10と比較して、パンチホールが小さいのは表示の邪魔にならずGood。小さいパンチホールカメラのおかげで、ステータスバーの幅も少し小さいのがさらにGood。
▼左がGalaxy Note10, 右がS20+。
操作ボタンが右側にある
S10やNote10では左側になった操作ボタンが右側に帰ってきた。左側でも操作には慣れたが、やはり右側の操作ボタンのほうがありがたい。
エッジディスプレイがほぼ平面に
Galaxy S20シリーズ全般の大きな特徴ともいえるのがほぼ平面となったディスプレイ。両端は相変わらずラウンドしてはいるが、かなり緩和された。
デザイン、見やすさともに好感触。
いまいちなところ
- スピーカーの低音が弱い
- 優等生で面白みに欠ける
スピーカーの低音が弱い
Galaxy Note10と音楽を聴き比べしてみると、低音が若干弱いように感じる。よく言えば高音が聞き取りやすいといえる。
S20 Ultraとも比較してみたが、やはり同じような音質であった。
内蔵スピーカーはGalaxy Note10のほうが迫力がある。さらに、Galaxy Note10とiPhone 11 Proを比較した時は、iPhone 11 Proのほうがしっかりと低音が出力されていた。
優等生で面白みに欠ける
S20より大きなディスプレイを搭載し、S20 Ultraより軽量なボディのS20+。とてもバランスの取れたスマホだが、突出した部分がないので少々面白みに欠ける。
だが、S20+は一番間違いないスマホと言える。
Galaxy S20+はS20シリーズの中で突出した部分はないが、とてもバランスの取れた一台。処理性能、カメラ、価格、サイズ感など、どの部分でも満足できるレベル。
S20シリーズでどれを買うか迷ったらS20+が最も選びやすいだろう。
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