Galaxyのカメラ設定では「どんなことができるのか」。
この記事ではGalaxyの「カメラ設定」について解説しよう。
「カメラアプリ」の設定項目を把握することで、
「こういうときはここの設定を変更」
というふうに思い描けるようになっていただきたい。
また「カメラの操作について知りたい」という場合は関連記事もチェックしよう。
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※記事中のスクリーンショットはGalaxy Note10 (SM-N9700) Android 10 (One UI 2)と、新しく追加された部分などはGalaxy Z Fold3 5G (OneUI4.1)のものを使用。
インテリジェント機能

まずはカメラアプリの「設定」上段にある「インテリジェント機能」についてチェックしよう。
ここには、
- シーン別に最適化
- 撮影ガイド
- QRコードをスキャン
という3つの項目がある。
ひとつずつ見てみよう。
シーン別に最適化
シーン別に最適化では、
被写体を自動的に判別して色合いを調整しれくれる機能
の有効 / 無効を切り替えできる。
判別できる被写体については「カメラアプリの基本操作」の記事を参照してほしい。
▼赤枠部分をタップすると「ドキュメントのスキャン」の有効 / 無効を切り替え可能。

▼ドキュメントのスキャンは文章などを自動的に判別して画像として保存できる便利な機能。

シーン別に最適化を残しこの機能のみを無効化することができる。
便利な「ドキュメントのスキャン」について少しみてみよう。
▼機能が有効になっている状態で書類などをカメラに写してみよう。


そうすると「自動的に文書を判別」して黄色い枠でくくられる。
この状態で「スキャン」をタップすれば「黄色い枠内のみ」を撮影できる。
自分で切り抜き操作をしなくても必要な部分だけが保存できるのだ。
文書・領収書・名刺などのスキャンで活用できてビジネスシーンでも生活でも便利な機能だ。
撮影ガイド
撮影ガイドは「水準器」のような機能。
「まっすぐ撮影できているか」の確認ができて「かなり有用」な機能だ。
「水準器」は一眼カメラなどでもよく使われる。
写真を撮ったあとに「かたむいてる!」なんてことが多い人は使ってみよう。
▼画像のように「水平を知らせてくれる機能」。


傾いているときは上の画像ののように中央の円に「短い線」が表示される。
そして「水平にすると横一直線」に。
また「ベストショット」という「ちょっとお節介」な機能も有効になる。
「ベストショット」は「ここにカメラを向けるといい感じだよ」と教えてくれる機能。
上段の画像にある「白い丸」が「ベストショット」のポイントであることをしめす。
「白い丸」に「中央の円」をあわせてみよう。
すると下段の「黄色い線」に変化して「ベストショット状態」であることを知らせてくれる。
しかし「撮りたいのはそこじゃない」という場合もある。
そういう時は無視して「水準器の機能だけ」使えばOKだ。
QRコードスキャン
「QRコードスキャン」もとても便利な機能だ。
QRコードをカメラを通して表示させると専用のアプリなしでスキャンすることができる。
QRコードに記載されたWebページに飛ぶということもかんたんだ。

QRコードにカメラを向けると「ここをタップして〜」と出てくる。
タップすればWebページを開いたりなんかができるわけだ。
もし必要なければ無効化することもできるようになっている。
無効化するとQRコードにカメラを向けても何も出てこない。
画像(写真)


続いてはシャッターボタンや保存形式についての設定をみてみよう。
シャッターボタンの長押し(従来)
▼シャッターボタンを長押しした時の動作は3つ。
- GIFを作成
- 写真を連続撮影
- 写真を撮影

うっかり長押しして、連写されたりGIF作成されるのが煩わしい場合は「写真を撮影」に設定しておこう。
そうすると長押しでも通常の撮影となる。
シャッターボタンをスワイプ(新)
新しいOSではスワイプしたときの動作を変更できるようになっている。

標準状態では「シャッターボタンを画面外側にスワイプすると連写」ができる。
そしてシャッターボタン長押しは「GIF作成で固定」になっている。
設定を変えると「シャッターボタンスワイプでGIFを作成」にできる。
こうすると連写はできなくなり長押しでもスワイプでもGIF作成となる。
連写は「ボリュームボタン長押し」でも可能だ。
設定を変更してもボリュームボタン長押しは連写のままだ。
保存オプション(画像の形式)
▼保存オプションでは画像の保存に関する3つのオプションが用意されている。

HEIF画像(写真)
JPEGに変わる新しい形式のHEIF。
HEIFは画質を保ったままJPEGより容量を節約できる。
ただし対応していないサービスやアプリがあったりするのだ。
いずれHEIFに置き換わるかもしれないがデフォルトは「無効」となる。
ちなみにiPhoneではすでに「HEIF」がデフォルトになっている。
▼保存した画像の拡張子は「.heic」となる。

RAWのコピーを保存
この設定を有効にすると「プロモード」での撮影時にRAW形式とJPEG形式の写真が保存される。
RAWはデータが大きいが保持されている情報も多い。
そのため「編集時の劣化に強い」という特徴がある。
「Lightroom」などで編集をしたい場合に有効だ。
▼参考
超広角形状補正
Galaxy S10から使えるようになった超広角カメラ。
このカメラは「広い範囲を撮影できる球体のレンズ」となっている。
そのため「端の部分が若干ひずんでしまう」特性がある。
だが「補正を掛けてまっすぐにできる」のだ。
新OSでは設定が廃止され「常に補正された状態」となっている。
自分撮り

新UIでは「自分撮り」という項目が加わっている。
「自分撮り」では、
- 「プレビュー通りに自分撮りを保存」
- 「自分撮りの色調」
が設定できる。
「プレビュー通りに自分撮りを保存」は「便利機能(一般)」にある「プレビュー通りの写真」を参照。
自分撮りの色調
「自分撮りの色調」は「自撮りでの明るさ」を選択できる。
設定は、
- ナチュラル
- 明るい
から選択可能だ。
通常は自然な「ナチュラル」に設定されている。
「明るい」を選択すれば、やや明るめに補正した状態で自撮りをおこなえる。


見た人に与える印象などを考えたりしながら好みのものを選択しよう。
明るくすれば印象はよくなるかも。
動画


▼新バージョンでは動画サイズの項目は存在せずカメラUIから設定変更できる。


リア動画サイズ
本体背面のメインカメラで撮影する解像度や比率を選択できる。
▼動画は3つの比率が選べ、16:9では解像度が変更可能だ。

- 16:9:一般撮影に最適
- 全画面:Galaxyでの表示に最適
- 1:1:Instagramなどに最適
1:1では手振れ補正が効かないが「Instagram」などSNSのアップロードに適した構図の動画を撮影できる。
▼16:9で設定できる解像度は5つ。

▼使用する解像度によって画質や映像の滑らかさ、データ容量や使える機能の制限などの違いがある。
画質 | 滑らかさ | 容量 | 追尾オート フォーカス | エフェクト | スーパー 手振れ補正 | |
---|---|---|---|---|---|---|
UHD(60fps) 3840×2160 | ◎ | ◎ | かなり大きい | × | × | × |
UHD 3840×2160 | ◎ | ○ | 大きい | ○ | × | × |
FHD(60fps) 1920×1080 | ○ | ◎ | やや大きい | ○ | × | × |
FHD 1920×1080 | ○ | ○ | 普通 | ○ | ○ | ○ |
HD 1280×720 | △ | ○ | 小さい | ○ | ○ | × |
一般に「解像度」は高ければ画質がよくなる。
「fps(フレームレート)」が上がれば動きの滑らかさが上がる。
しかし「解像度とfpsが上がれば保存時のデータ容量が大きく」なる。
ちなみに上の表にある機能は「Galaxy Z Fold3 5G」にてチェックしたもの。
機種やOSバージョンによって違いがあるかもしれない。
▼同じ画角で撮影した4秒程度の動画でも、FHDとUHD(60fps)では大きな差がある。


Androidでは、ファイルサイズが4GBまでという制限があるので長時間撮影した場合は4GBごとにファイルが分割される(Android10まで11からは4GB以上のファイルを扱える)。
解像度やフレームレートについては以下の記事が参考になるだろう。
フロント動画サイズ
自撮り撮影などに使用するフロントカメラの解像度や比率を変更できる。
▼メインカメラと同様の画面比率が選択可能で、16:9では解像度が3つから選べる。


録画の拡張オプション


HEVC形式で保存(ファイルサイズを縮小)
「HEVC」は高い圧縮率で容量を減らせる新しい動画形式だ。
設定で有効にできるが「HEIF」同様に対応サービスやアプリなどに注意して使用しなければならない。
HDR10+動画
有効にすることで色合いが調整された動画を撮影できる。
だが再生するには「HDR10+対応デバイス」が必要だ。
また「HEVC形式での保存」と併用はできない。
マイクをズームイン
動画撮影中に「ズームに応じて収録する音量が調整される」機能を有効にできる。
「マイクをズームイン」が有効状態で「ズームイン」すると「音声が大きくなる」といった具合だ。
逆に引いていくと音声は小さくなる。
動画手振れ補正
動画撮影時に「手ぶれを小さくする機能」の切り替えができる。
この機能は追尾オートフォーカスと併用することはできない。
通常は「手ぶれ補正を有効」にしてブレの少ない動画を撮影しよう。
便利機能(一般)


HDR(リッチトーン) / 自動HDR
HDR(ハイダイナミックレンジ)は、
逆光など明暗差が大きくある場合に「明るい場所と暗い場所の差を調整」してくれる
といった機能だ。
「HDR」を有効にしておくと「通常なら黒つぶれしてしまうようなシーン」なんかも補正できる。
そのため「実際の見た目に近い」写真を残せる。
HDRは状況に応じて自動で有効になるが無効にすることもできる。
無効にすることで、例えば「逆光で被写体のシルエットを写す」といったことも可能だ。
通常はHDRを有効にしている方が使いやすくておすすめ。
だが「ドラマチックな写真にしたい」というシーンでは「あえて無効にする」というのも試してみてほしい。

ちなみに新UIでは「有効・無効」のみ切替可能となっている。
▼HDR機能について
追尾オートフォーカス
動物や子供など「動きまわる被写体」に有効な機能の設定。
タッチして選択した被写体が動いてもフォーカスを合わせ続ける。
▼タッチした被写体に黄色い枠があらわれ移動してもフォーカスが合う。

画面をもう一度タッチすると解除される。
プレビュー通りの写真
デフォルト設定は「無効」。
「有効」にすると自撮りで「画面で見たまま」の状態が保存される。
デフォルトでは「左右が反転された状態」で保存される。
▼左が有効で右が無効。左右が反転する。


この項目は新UIでは「自分撮り」に移動し「プレビュー通りに自分撮りを保存」という名称になっている。
グリッドライン
グリッドラインは写真の「構図」を決めるときに役立つ機能。
Galaxyでは「三分割」のグリッドラインを表示できる。
垂直や水平の目安にもなるがこれは先の「撮影ガイド」を使うのがおすすめ。
グリッドラインは線が交わる「交点」に被写体を置いたりする「三分割法」で活用するといい。
デフォルトでは無効だが「有効」にするのがおすすめだ。
▼有効にすると縦横2本ずつラインが表示される。

「三分割法」で撮った例などは下記が参考になるかと思う。
「構図」を意識するだけで「グッと写真が良くなる」。
ぜひ使ってほしい。
位置情報タグ
位置情報タグが有効になった状態で撮影すると写真に位置情報を付与できる。
「ギャラリー」アプリや「Googleフォト」などで撮影場所の確認が可能だ。
「地図から写真をさがす」ことや「写真を撮った場所を確認する」なんてことができて便利。
▼ギャラリーで写真を表示し、上にスワイプすると写真の情報が表示される。


地図部分をタップすると撮影場所を大きな地図で確認することもできる。
▼特定の場所で保存された写真の枚数が確認できる。

位置情報タグがあれば「地図から思い出の写真をさがせる」ので便利だ。
また「SNSなどにアップされた写真」からは「タグは自動で削除される」。
撮影方法
ここでは撮影の開始に関する設定ができる。

音量キーでの操作
▼ボリュームボタンを押したときに、どのように動作するかを選択。

それぞれ選択した時の動作は以下のようになる。
- 写真や動画を撮影:シャッターボタン
- ズーム:ボリューム「+」でズームイン「-」でズームアウト
- 音量を調節:通常のボリュームボタンとして動作
「写真や動画を撮影」は「手袋をしたまま撮影」できて便利。
「ズーム」は「ピンチイン・アウト」操作なしでズーム操作できる。
シャッターは事項の「音声コントロール」でも可能だ。
音声コントロール
Galaxyは「音声コマンド」でシャッターを切ることができる。
そのため「直接触らなくても撮影」がシャッターを切れる。
Galaxyを「少し離れた場所に置いて撮影」したり「手袋をしていて画面のシャッターを押せない」といったときに便利だ。
使える音声コマンドは以下のとおり。
- スマイル
- チーズ
- 撮影
- ハイチーズ
- 録画
上記のような言葉を発すると撮影や録画したりできる。
ただ「うまく反応しない」場合や「意図しないタイミングで撮影する」ことがあるのが難点。
事前にコマンドを練習しておこう。
フローティングシャッターボタン
「フォローティングシャッターボタン」は「画面上の好きな位置にシャッターボタンを配置できる」機能。
自分が「押しやすい」と思う位置にシャッターボタンを配置可能な便利機能だ。
フローティングシャッターボタンはシャッターボタンをスワイプ操作することで作成できる。

便利な機能であるが「意図しない動作」として困惑する場合もあると思う。
その場合は設定で「オフ」にしておこう。
保存先
「SDカード」が使えるモデルでは「本体とSDカードのどちらに保存するか」選択できる。
4K(60fps)で撮影した動画は設定に関わらず本体に保存される。
ちなみにGalaxyスマホでは「Galaxy Note20 Ultra」を最後にSDカードが使えなくなった。
設定を保持
新UIでは「設定を保持」という項目が追加されている。
ここでは各項目の「前回使用時のモードを保持」できる。

カメラアプリを起動すると通常は静止画撮影の「写真」で開始となる。
だが「カメラモード」のスイッチをオンにしておくと「動画モードで終了したら次は動画モードで開始」という具合になる。
例えば「動体の動画撮影撮影を繰り返す」というシーンなら「カメラモード」と「スーパー手ブレ補正」を有効にしてみよう。
また「スーパー手ぶれ補正」はブレは防ぐが画質が低下するので通常時は無効がおすすめ。
その他
カメラの設定でよくわからなくなったら「カメラの設定をすべて元に戻す」ことができる。
その際は「設定のリセット」をタップしよう。
その他「Galaxyへの問い合わせ」や「カメラアプリのバージョン」が確認できる項目が配置されている。

おわりに:できることを知ればもっと楽しい!
Galaxyのカメラアプリには多数の機能が用意されている。
すべてを知るのは難しいが知れば使いたくなるようなものもたくさんある。
機能を知り体験することで「Galaxyのカメラアプリ」を使いこなしてほしい!
おまけ:Galaxyのカメラを便利にするアイテム
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三脚があれば撮影バリエーションもより豊富に。
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