Windows 10やWindows 11には「ワイヤレス ディスプレイ(このPCへのプロジェクション)」機能が備わっており、別のPCに画面を映したり映してもらったりできる。
またこの記事で検証した「Galaxy」スマホでは、GalaxyからWindows 10・11搭載のPCにディスプレイをミラーリングすることができた。
この機能は「Miracast」というWi-Fiの規格を使い、ワイヤレスでPCとAndroidを接続して映像を送信できるというものでPCとスマホ双方がMiracastに対応している必要がある。
※スマホの画面をWindowsにミラーリングして写真やYouTubeなどの動画、ゲームなどをPCの大きな画面で楽しむことはできるが「Amazon Prime Video」といった動画サービスや一部のゲームは表示させることができない。また、PC・スマホの機種によっては「ワイヤレス ディスプレイ」や「ミラーリング」を使用できない。
「スマホからPC」ではなく「PCから外部ディスプレイ」にワイヤレス接続する場合は以下が参考になる。
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Windows 10・11に接続する準備
Windows接続できるよう準備をおこなう。
Windowsのバージョンによって操作方法が異なっているかもしれない点についてはご了承いただきたい。
「ワイヤレス ディスプレイ」はアクションセンターにある「接続」から利用できるが、表示されない場合は「オプション機能のインストール」から機能追加をおこなうことで利用できるはずだ。
アクションセンターにある「接続」から設定を変更する
アクションセンターを開き、「接続」をさがす。



「このPCへのプロジェクション」が開いたら「常にオフ」、「どこでも使える」など、環境にあわせて設定しよう。

「とりあえ動作チェックしたい」という場合は、一旦「どこでも使える」を選択してみよう。
その他の設定は好みでいいが「このPCは、電源に接続されている場合にのみプロジェクション用に検出できます」がオンの場合は電源につないでいないとPCを検出できないので注意。
Windows 11の場合の設定
Windows 11の場合は「設定」→「システム」→「このPCへのプロジェクション」から上と同じ設定に入れる。

Windows 11や新しいバージョンでは挙動が安定しているのか、「どこでも使える」のほか「セキュリティで保護されたネットワーク上のどこでも利用可能」や「常にオフ」も利用可能だ(PCによって変わるかもしれないのでご了承いただきたい)。

オプション機能のインストール
「ワイヤレス ディスプレイ(このPCへのプロジェクション)」を利用できない場合は「オプション機能のインストール」が必要となる。
設定→接続設定→システム→「このPCへのプロジェクション」を確認してみよう。
▼このPCへのプロジェクションにある「オプション機能」をクリックしてメニューをひらく。

機能が利用できない場合は上記のように「このPCへのプロジェクションのために、”ワイヤレスディスプレイ”のオプション機能を追加する」と表示され、機能追加を求められる。
▼機能の追加をクリック。

▼一覧の中から「ワイヤレスディスプレイ」を探すか、検索ボックスに「ワイヤレス」と入力。

▼「ワイヤレス ディスプレイ」にチェックを入れてインストールをクリック。

▼機能がインストールされる。

▼インストール済みと表示されれば作業完了!

これ「このPCへのプロジェクション」が利用できるはずだ。先の項目に戻ってスマホからWindowsを検出できるよう設定を変更する。
Windows 11ではオプション機能は「設定」→「アプリ」→「オプション機能」からインストール可能だ。

GalaxyからWindowsにミラーリング接続をおこなう
Windowsでのミラーリング接続操作
Windows 10の場合
Windows10の設定が完了したらGalaxyから接続できる。

「接続」をクリックして検出を待機する。
Windows 11の場合
Windows 11では、スタートメニューの「すべてのアプリ」から「ワイヤレス ディスプレイ」を選択する。

選択するとアプリが起動して「ワイヤレス接続する準備ができました」と表示される。

Windows 11ではこのPCへのプロジェクション設定で「どこでも使える」を選択している場合は「ワイヤレス ディスプレイ」アプリを起動していなくても検出可能。
だが、セキュリティの懸念があるので通常は設定を「常にオフ」にしておき「ワイヤレス ディスプレイ」アプリを起動したときに検出できる状態にするのが望ましいと思う。
Galaxyでのミラーリング接続操作
接続方法は端末によって異なるが、ここではGalaxyで接続した画像を掲載している。
通知からSmartThings(新しいGalaxyではSmart View)のアイコンをタップする。

検出されたPC名をタップする。

PCに接続の確認が現れたら「はい」をクリックする。

ミラーリング接続完了!
設定によるが初回接続でPCに表示されたPIN番号をスマホで入力すると、Androidの画面がWindows PCに表示される。

▼Windows側からのキー入力も受けつけてくれるので、文字入力も可能だ。

▼ゲームなども表示できる。下記は「モンスターストライク」を表示させたもの。

▼ただし、すべてのゲームを表示できるわけではないようで「Asphalt 9」は表示できなかった。

Smart ViewでGalaxyの画面比率を16 : 9に
Galaxyでは画面比率が18.5 : 9や19 : 9となっており、一般的なPCのディスプレイと比率が違う。そのためミラーリングすると大きな余白ができてしまう。
Galaxyでは「Smart View」を使って 一般的なモニターの画面比率である16 : 9に設定して映像を出力することが可能だ。
Smart Viewでの比率設定方法
画面に表示された Smart Viewのフローティングアイコンをタップする。

あらわれたメニューにある「端末の縦横比を設定」をタップ。

16:9に設定すれば、一般的なモニターの縦横比率で映像が出力される。

画面比率設定前と設定後
画面比率設定前

画面比率設定後

XperiaやPixelなどGalaxy以外ではうまくいかず
Galaxy以外のスマホにもワイヤレスディスプレイi機能はあり「画面のキャスト」や「スクリーンミラーリング」という名称で組み込まれている。
だが、筆者が試した限りではGalaxyスマホ以外でWindows PCに画面を映すことはできなかった。
画面のキャスト

▼Galaxyは機器を検出しているが、Xperiaの「画面のキャスト」機能ではWindowsが検出されなかった。

スクリーンミラーリング


▲「スクリーンミラーリング」ではWindowsの検出はできるものの「スクリーンミラーリングを開始できませんでした。出力機器HDCP対応であるかご確認下さい。」と表示され、画面を映すことはできなかった。
iPhone, iPad, MacからWindowsにミラーリングするアプリも存在する
通常、iPhoneやiPad、Macなどは、AndroidスマホのようにWindowsの画面にミラーリングすることはできない。しかし「X-Mirage 2」というアプリを使うことで「AirPlay」によって、Windowsの画面にiPhoneなどの画面を表示させることができる。
ソフトは有償で2千円ほどだが、一週間無料で使用できる体験版もある。
おわりに
これらの操作を行うだけで簡単に大きな画面にGalaxyの映像を出力可能で、写真や動画なども楽しむことができる。
うまくつかえば資料の表示など、ビジネスでも役に立つかもしれない。
GalaxyではPCとUSBで接続すると「DeX」を使用することもでき、スクリーンミラーリングとあわせて使わなくなったPCの活用もできる。
新しいGalaxyであれば「ワイヤレスDeX」機能なんかも使えるのでより便利に活用できる。

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galaxyを使っており同じ方法でパソコンにスマホ画面を表示できたものの、
4秒~6秒でパソコン側に表示したスマホ画面がフリーズしてしまいます…。
いったいなぜなのでしょうか…。
コメントありがとうございます。
私はそのような症状になったことがないのでなんともいえないですが、ディスプレイやネットワークのドライバを更新してみるのもいいかもしれませんね。
他のPCで試してみるのも原因の切り分けができていいかもしれません。