auから2020年5月発売に発売されたハイエンドスマートフォン「Xperia 1 II SOG01」をゲオのセールで入手!以前から、多彩なマニュアル撮影ができるXperia 1 IIのカメラアプリ「Photography Pro」が「とても面白そうだな〜」と感じていたものの「新品は高くて手が出ない…」と悩んでいた。
しかし、なんと欲しいと思っていたタイミングで「ゲオで中古が激安販売」されているではないか!と、いうことでXperia 1 III 発売直前にも関わらず、ついに「Xperia 1 II」をゲット!
正直なところ、ここしばらくはXperiaにあまり期待していなかったが、Xperia 1 II は先代モデルのXperia 1 から大きな進化を果たし、とてつもなく満足度の高いスマホとなっていた。
Xperia 1 II のスペック
スペック確認では先代モデルXperia 1のものを比較として並べている。変更点やパワーアップしている部分は赤字で記載した。
- SONY Mobile
- GSMArena, Xperia 1, Xperia 1 II
- au オンラインマニュアル, SOV40, SOG01
基本スペック
Xperia 1 | Xperia 1 II | |
---|---|---|
OS(初期状態) | Android 9 | Android 10 |
SoC | Snapdragon 855 | Snapdragon 865 |
RAM | 6GB | 8GB 12GB |
ストレージ容量 | 64GB 128GB | 128GB 256GB |
重さ | 178 g | 181.4 g |
高さ | 167 mm | 165.1 mm |
幅 | 72 mm | 71.1 mm |
厚み | 8.2 mm | 7.6 mm |
画面 | 6.5インチ 有機EL | 6.5インチ 有機EL |
リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz (擬似90Hz) |
解像度 | 1644 x 3840 21:9 | 1644 x 3840 21:9 |
画面密度 | 643 ppi | 643 ppi |
バッテリー容量 | 3,200 mAh | 4,000mAh |
充電能力 | 有線 18W 無線 – | 有線 21W 無線 11W |
リバース充電 | – | – |
Wi-Fi | 802.11a, b, g, n, r, ac | 802.11a, b, g, n, r, ac ,ax |
Bluetooth | 5.0 | 5.1 |
防水 | ○ | ○ |
デュアルSIM | ○(キャリアモデルは×) | ○(キャリアモデルは×) |
eSIM | – | – |
FeliCa | ○(キャリアモデル) | ○(キャリアモデル及び国内SIMフリーモデル) |
SDカードスロット | ○ | ○ |
フルセグ/ワンセグ | ○/○(キャリアモデル) | ○/○(キャリアモデル) |
イヤホンジャック | – | ○ |
セキュリティ | 本体横指紋認証 | 本体横指紋認証 |
カラー | ブラック グレー パープル ホワイト | ブラック パープル グリーン フロストブラック |
SoCはSnapdragon 865。
執筆時点ですでに後継のSnapdragon 888を搭載したスマホも試しているが、865でも性能に大きな不満はなし。
メモリやストレージはXperia 1から増量され、扱いやすくなっている。
内蔵ストレージに比べて低速なmicroSDを使わず、高速なストレージにガンガン保存できるようになった。
特に、国内キャリア版のストレージが「128GB」となったことはとても大きくありがたい変化。
64GBストレージのXperia 1 は節約しながらでも使いにくい容量だったが、倍の容量になったことで写真や動画を保存しやすくなり、使い勝手が大幅に改善された。
また、Xperia 1 で廃止された「イヤホンジャック」が復活!「有線イヤホン派」の人たちや「音ゲーマー」の人たちにはとても嬉しい改善となっている。
そして国内キャリア版では少数派となりつつある「フルセグ・ワンセグ」チューナーを引き続き搭載し、テレビの試聴ができるというのもXperia 1 II の隠れた魅力だ。
カメラスペック
Xperia 1 | Xperia 1 II | |
---|---|---|
超広角 | 有効画素数:12MP F値:2.4 センサーサイズ:1/3.4″ ピクセルサイズ:1.4µm 焦点距離:16mm | 有効画素数:12MP F値:2.2 センサーサイズ:1/2.55″ ピクセルサイズ:No data 焦点距離:16mm |
広角 | 有効画素数:12MP F値:1.6 センサーサイズ:1/2.55″ ピクセルサイズ:1.4µm 焦点距離:26mm 手ぶれ補正:光学式 | 有効画素数:12MP F値:1.7 センサーサイズ:1/1.7″ ピクセルサイズ:1.8µm 焦点距離:24mm 手ぶれ補正:光学式 |
望遠 | 有効画素数:12MP F値:2.4 センサーサイズ:1/3.4″ ピクセルサイズ:1.0µm 焦点距離:52mm 手ぶれ補正:光学式 | 有効画素数:12MP F値:2.4 センサーサイズ:1/3.4″ ピクセルサイズ:1.0µm 焦点距離:70mm 手ぶれ補正:光学式 |
補助センサー | IRセンサー | 3D iToFセンサー |
ズーム | 光学2倍 デジタル10倍 | 光学3倍 超広角, 広角, 望遠それぞれ3倍デジタルズーム |
フロントカメラ | 有効画素数:8MP F値:2.0 センサーサイズ:1/4″ ピクセルサイズ:1.12µm 焦点距離:24mm | 有効画素数:8MP F値:2.0 センサーサイズ:1/4″ ピクセルサイズ:1.12µm 焦点距離:24mm |
動画撮影(背面カメラ) | 4K 30fps 1080p 30 / 60fps 1080 × 1080 720p | 4K 30fps 1080p 30 / 60fps 1080 × 1080 720p |
動画撮影(フロントカメラ) | 1080p 30fps 1080 × 1080 720p | 1080p 30fps 1080 × 1080 720p |
カメラは超広角、広角カメラのセンサーサイズが大きくなり、光の取り込み量がアップ!望遠カメラは焦点距離が70mmの光学3倍相当のズームとなり、より遠くのものを大きく写せるようになった。
対応バンド
対応バンドについては以下の記事をご参照いただきたい。
Xperia 1 II (Android 11) のベンチマーク
Xperia 1 II SOG01は2021年1月19日に配信が始まったAndroid 11にアップデート済み。
比較には先代モデルでSnapdragon 855を搭載するXperia 1 SOV40のものを掲載している。
どのベンチマークにおいてもXperia 1より全域に渡ってパワーアップしていることがわかり、購入したことを満足させてくれる性能となった。
AnTuTu Ver. 8 (総合性能計測)
AnTuTuベンチマークではおよそ55万点となり、Xperia 1とのスコア差は約11万点。
上昇温度はXperia 1の6℃に対しXperia 1 IIは5.3℃となり、パワーアップしながらも発熱はやや少なく優秀な結果だ。
同じSnapdragon 865を搭載するモデルよりスコアがやや低めなのが残念…だが、使ってみた体感で他機種より劣るようなことは全く感じなかった。
Geekbench 5 (CPU性能計測)
続いてCPUの能力をGeekbenchで計測。CPUスコアはシングルコア、マルチスコア両方でしっかりと伸びており、先代モデルよりパワーアップしていることがわかる。
Androbench (ストレージ性能計測)
データの読み込みや書き込みをAndrobenchで計測すると、Xperia 1よりはパワーアップしているものの、Galaxyなどと比べると書き込み速度が若干遅めだ。
特にカメラが面白いXperia 1 IIでは連写機能なども多用するので、ストレージ速度は速い方がありがたい。
とはいえ十分に高速なストレージであり、大きな不満はない。
PCMARK Work 2.0 Battery life (バッテリー駆動時間計測)
最後はバッテリーのテスト。ブラウジングやスクロールなどを自動でおこなうアプリで100%から残量20%までの駆動時間を計測。
擬似90Hzの「残像低減設定」はオフ、画面輝度50%にてテストを実施。
テスト結果では、Xperia 1 IIのバッテリー駆動時間は約10時間となった。
これは他機種に比べ、やや短めの駆動時間。TwitterなどではXperia 1 IIの「バッテリー駆動時間は長い」とのツイートも見受けられたがテストではいまいちで、実使用においてもやや駆動時間は短く感じる。
▼「5Gをオフにしたり、ディスプレイ設定でクリエイターモードにするとバッテリー駆動時間が伸びる」という情報があったので試してみたが、伸びはわずかだった。
Xperia 1 IIは、Xperia 1よりバッテリー容量が増量されているが、思ったほどもちは良くない。カメラを沢山使ったり、ゲームをガンガンプレイしたりするにはやや心許ないので、モバイルバッテリーを携行して対策したい。
Xperia 1 IIの外観をチェック!
ディスプレイ
▼ディスプレイは6.5インチの有機ELで解像度は1644 x 3840。先代モデル「Xperia 1」と同じく4Kの高解像度で、高精細な表示を楽しめる。
21:9の縦長ディスプレイはXpreria 1の発売当初「縦長すぎるのでは」と、戸惑ったが、使ってみるとInstagramやTwitterなどのSNSやブラウザなど、縦にスクロールすることが多いスマホのコンテンツ消費には縦長ディスプレイが有効だと感じる。
YouTubeなどの動画では横画面で観るときにやや余白があるように感じるが、縦で使うときは次の動画を探しやすくて重宝する。
ディスプレイのリフレッシュレートは60Hzで据え置きのスペックとなってしまったが「残像低減設定」により、擬似的にリフレッシュレートを90Hz相当にすることができる。
▼フロントカメラは主流のパンチホールではなくベゼルに内蔵される。
ベゼルは少し太くなるが、表示の邪魔になるものが一切ない。
スピーカーは上部と下部に設置され、この2つ両方が「前向き」に設置されている。Xperia 1 では下部スピーカー正面ではなく下向きになっていたため、音の聴こえ方にやや違和感があったが、Xperia 1 II は左右差のバランスが大きく改善されている。
また、音質でも向上が見られ、ヴォーカル域や低音域もしっかりと聴き取れるようになっていた。
背面
▼背面はツルツルのガラスボディで非常に美しい。
下部にはauロゴ入りだがSONYロゴとは違い本体カラーと同系色なので目立ちにくい。
- サイズ : 165.1 x 71.1 x 7.6 mm
- 重さ : 181.4 g
光沢のあるボディは指紋でケースなしで使うとベタベタになりがちだがとても美しいデザイン。
横幅は71.1mmと細身で握り込みやすく、厚さ7.6mmという薄型ボディもとても気に入った。
また、重さが181.4gとなり、6.5インチのスマホながらやや軽量級ボディである点にも魅力がある。
▼カメラ部のアップ。
出っ張りは控えめなのがいい感じだ。
イメージセンサーがパワーアップ!
焦点距離24mmの広角カメラはセンサーサイズが1/1.7インチとなり、Xperia 1の1/2.55インチより暗所での撮影能力が向上。
16mmの超広角カメラにおいても1/3.4インチから1/2.55インチへと拡大し、光の取り込み量がアップしている。
ただ、望遠カメラは1/3.4インチと小型のまま据え置きなのが残念だ。
ZEISS(ツァイス)レンズ、T*(ティースター)コーティング!
レンズには「ZEISS(ツァイス)」のものを採用し「T*(ティースター)」のコーティングが施され、不要な反射を低減する。
カメラ部にはロゴが入り、カメラ好きをニヤリとさせてくれる。
ソフトウェアのパワーアップが強力!
Xperia 1 IIはハードウェアの向上もさる事ながら、ソフトウェアの向上が素晴らしい。
新たに用意されたアプリ「Photography Pro」では、本格カメラ同様の撮影がおこなえる。
同アプリでは、16mm(超広角)、24mm(広角)、70mm(望遠)の全てのレンズでシャッタースピードやISO感度調節、ホワイトバランス設定やマニュアルフォーカスによる撮影などが可能となっている。
また、設定を保存していつでも呼び出せる「MR(メモリーリコール)モード」や、シャッタースピード優先、プログラムオートなど、多彩なマニュアル・オート撮影をSONYの一眼カメラ「α」同様のUIで楽しめる。
一眼カメラを使っている人であれば、細かな設定によりスマホでもある程度の撮影を楽しむことができ、カメラのことをあまり知らない人であれば「Photography Pro」で設定と撮影する楽しさを学び、撮影技術の習得にもつながるだろう。
上部・下部
▼本体上部にも大きな変更点があり、なんとハイエンドスマホの流行とは逆行するイヤホンジャックを搭載している。
▼本体下部はUSB Type-Cポートとマイクが備わる。
- 有線 : 21W
- 無線 : 11W
充電は最大21Wの急速充電に対応。
特筆するような充電能力ではないが、十分高速に充電可能だ。
また、Xperia 1 II は、最大11Wのワイヤレス充電に対応。
充電部分もXperia 1よりしっかりパワーアップしているところが嬉しい。
右側面・左側面
▼操作ボタンは右側面に集中。
ボリュームキー、電源ボタン一体型指紋認証、カメラキーが備わる。
- ボリュームキー
- 指紋認証一体型電源ボタン
- カメラキー
指紋認証はかなり反応が良く、Xperia 1のものより段違いに認証能力が高い。
また、しばらく姿を消していた「電源ボタンと指紋認証の一体型」のボタンが復活して操作性がアップしたことも喜ばしいことだ。
画面内指紋認証も悪くないが、側面センサーは位置がわかりやすい。
また、背面センサーと違い、置いたままでもロック解除しやすいのがGood!
そして、Xperia といえば右端にある「カメラキー」で、長押しすることでカメラアプリを一発起動!
一般的なデジカメ同様、ボタン半押しでフォーカス、押し込みでシャッターを切れる。
物理キーなのでフォーカスなどの操作もしやすく、手袋をしていても操作できるメリットも。
▼左側にはSIMトレーがある。
XperiaシリーズのSIMトレーといえば「SIMピンがいらない」という大きな特徴がある。
SIMピンなしでトレーを開閉できるので、いろんなSIMを試す私のような人間にはとてもありがたい。
外出先でSIM交換しようとしてSIMピンを持ってくるのを忘れたり、SIMピンをうっかり失くしてしまってもXperiaなら大丈夫。
Xperia 1 II のカメラUIをチェック!
カメラUIチェックでは標準カメラアプリで利用できるモードや、一眼カメラ「α」のように本格的な撮影ができる「Photography Pro」のモードをチェックし、簡単に解説している。
標準カメラアプリから選択できるモード
カメラUIから「モード」ボタンで表示されるのは以下の6つ。
- Photo Pro (Photography Pro):本格的な設定とUIで撮影ができる
- Google Lens:カメラや写真からGoogle検索ができる
- スローモーション:動体の一瞬を捉える
- ポートレートセルフィー:背景をぼかした自撮りができる
- クリエイティブエフェクト:フィルターをかけた撮影ができる
- パノラマ:広大な景色などを一枚の写真に収めることができる
ポートレートモードは「モード」内にはなく、UIの左端に並んだアイコンから使用可能だ。
標準カメラUI
Xperia 1 II のカメラは「レンズ交換式カメラ」のイメージ
Xperia 1 IIのカメラUIはパッとみて普通なのだが、Xperia 1や他のスマホとは異なっている。
デジタルズームは「レンズごとに3倍」という仕様になっており、他のスマホではズームしていくと自動的に望遠レンズに切り替わったり、超広角レンズに切り替わるが、Xperia 1 IIは切り替わらない。
これは「レンズ交換式カメラ」を強く意識したものとなっているようで「スマホカメラのUI」から、より「カメラ」に寄った使い方となっている。
「最短撮影距離」を意識する
レンズにはそれぞれ「最短撮影距離」というものが存在し、被写体に寄ってピントが合う限界がレンズによって違うことはカメラをよく知る人ならご存知の通り。だが、スマホでの撮影がメインの人はあまり意識することはない部分だ。
そのため、一般的なスマホでは望遠レンズで被写体に近づき最短撮影距離を超えると、自動的に広角レンズに切り替わり、知らぬ間にデジタルズームでの撮影になる。
スマホではこれが当たり前なのだが、例えば「70mmの望遠レンズでピントが合う範囲で撮りたい」と思っても、一般的なスマホはお節介機能が働くのでフォーカスのロックをするなどの設定をしなければ思った画角で撮影ができない。
だが、Xperia 1 IIではピントを合わせられる範囲を超えると「被写体から離れてください」と表示されレンズはそのままになるので、撮影者の使いたいレンズのまま撮影可能だ。
これまでのスマホに慣れている人であれば「使いにくい」と感じるかもしれないが「本来のカメラ」の仕様をぜひ使いこなして楽しんでほしい。
動画は標準カメラで撮影
後述の「Photography Pro」では動画撮影を行うことはできず、動画は標準カメラアプリで撮影することとなる。
Photography Proに慣れると写真撮影は同アプリを基本的に使うようになったのでカメラキー長押しではPhotography Pro、電源ボタン2回押しで標準カメラを起動とした。
▼「カメラ設定」から「カメラキー長押し起動」に「Photography Proの起動」を割り当て。
設定→システム→ジェスチャー→電源キーオプションでは「カメラ」を割り当て。
こうしておけば、動画を撮りたい時は電源ボタンを2回押しで標準カメラを起動し、撮影ということができた。
Photography Pro
Photograpy Proでは、オートはもちろん、シャッタースピードやISO感度を調節してより撮影者の意図した写真撮影ができる。
このアプリの使い方を覚えると撮影がとても面白くなり、Xperia以外のカメラでは満足できなくなる!…かもしれない。
ちなみにPhotography Proには動画撮影機能は備わっておらず、動画は標準カメラアプリやCinema Proアプリで撮影する。
Photography Proで利用できる撮影モードは以下の5つ。
- Auto(オートモード)
- P(プログラムオートモード)
- S(シャッタースピード優先モード)
- M(マニュアル露出モード)
- MR(メモリーリコールモード)
それぞれを簡単に説明する。
AUTO (オートモード)
AUTOモードでは標準カメラアプリ同様、スマホ任せで撮影がおこなえる。
設定できるのはカメラに写っているどのエリアにフォーカスを合わせるかを設定できる「フォーカスエリア」や、止まっている被写体に適したAFの「AF-S」、動いている被写体にピントを合わせ続ける「AF-C」などのフォーカスモードや連写モードの切り替えなどになる。
▼標準のカメラアプリと違い、Photography ProではシャッタースピードやISO感度の数値、水準器やヒストグラムを確認しながらの撮影が可能(オートだけでなく各モード可)。
オートモードだけで使っても「カメラ」の雰囲気をしっかりと味わえるUIになっていて、操作することや撮影そのものを楽しめる。
P (プログラムオートモード)
プログラムオートモードでは、シャッタースピードは自動でフォーカスモードはマニュアルフォーカスによるピント調節が可能となる。
また、写真の色合いを整え白を白く写す「ホワイトバランス」や、明るさを増幅させる「ISO感度」、明るさを調整する「EV(露出)補正」などが利用可能。
ISO感度を調節可能なため「画質を優先してなるべくISO感度を下げて撮影し、シャッタースピードは自動調節させる」ということができる。
明るさはEV補正で-2から+2まで調整でき、補正に応じてシャッタースピードを自動で変更してくれる。
オートモードでは室内などで撮影すると、手振れを防ぐためISO感度とシャッタースピードを自動的に上げるため画質が劣化しがちだが、カメラをしっかりと保持できる状況ならPモードでISO感度を下げ、EV補正を上げて明るくし、画質を優先させることが可能だ。
S (シャッタースピード優先モード)
シャッタースピード優先モードで設定できる項目はPモードとほぼ共通だが、ISO感度はEV補正で自動調節し、シャッタースピードを自身で決定するモードになる。
シャッタースピードを速くすると(最大1/8000秒)動いている被写体などを止まっているかのように撮影したりすることもでき、手振れにも強くなるが光の取り込み量が少なくなるので暗くなりやすい。
逆にシャッタースピードを遅くすると光の取り込み量が増加して明るく撮影することが可能だ。
このモードでは、明るい屋外などでシャッタースピードを速めにし、動き回る子供をブレさせずに撮影したり、鳥が飛び立つ瞬間などを撮影すると面白い。
M (マニュアル露出モード)
マニュアル露出モードにすると、シャッタースピードやISO感度など全ての設定を自分で変更可能となる。シャッタースピード優先モード同様、ISO感度はAUTOにして、露出補正を使ってシャッタースピードのみマニュアルにすることもできる。
マニュアル露出モードではカメラが判断した「適正露出」だと「明るすぎるな」というシーンや「暗すぎるな」といったシーンなどに好きなように調整をかけるなど「撮影者の意図」を加えることができる。
本来はシャッタースピードとISO感度のほか「絞り」の要素も加わりF値を変更できるが、Xperia 1 IIをはじめ、ほとんどのスマホには「絞り」の機構が搭載されていないので調整することはできない。
MR (メモリーリコールモード)
MRモードはあらかじめ設定しておいた撮影設定を呼び出すことができるモード。
設定は「MENU」の「撮影設定の登録」から保存でき、保存した設定はMRモードからいつでも呼び出せる。
▼MRモードにすると登録した設定が表示され、右上の「設定」をタップするとすぐにお気に入りの設定で撮影を開始できる。
Xperia 1 II のカメラをチェック!
UIの次は撮影した写真をチェックしてみた。
撮影写真のチェックでは、3つのレンズの画角、それぞれのレンズで撮影した写真を紹介している。
画角をチェック!
Xperia 1 II のカメラチェックでは、まずは画角と写り具合をチェックしてみた。
また、この写真はGalaxy S21+とも比較しているのでチェックしてみて欲しい。
▼16mm (超広角)、24mm (広角)、70mm (望遠)、デジタルズームの順に撮影。
16mm (超広角)
16mmでは、中央に中央に写る木はかなり小さく広範囲が一気に撮影できる。
空の青が美しく表現されているのが印象的だ。
24mm (広角)
スマホでは標準となっている24mmも広範囲を写すことができた。
このレンズでも景色の撮影や室内での撮影などに使いやすい。
超広角同様にコントラストが高く、空の青はしっかりと青く、菜の花畑の黄色や手前の草の緑も自然で美しい色合いに仕上がっている。
また、24mmのレンズにセットされるセンサーは一番大きい1/1.77インチ。
センサーサイズが大きいと光を取り込みやすいので、照度が低い環境では24mmを優先的に使うといいだろう。
70mm (望遠)
70mmになると、中央の木がグッと近くなる。
70mmのレンズでは、画角が狭くなり、余分なものをバサッと切り捨てることができる。
被写体をクローズアップさせたい時にも有効なレンズだ。
200mm (デジタルズーム)
Xperia 1 II は最大200mm相当、広角カメラからおよそ8.3倍にデジタルズームすることができた。
通常、最大までデジタルズームすると画質劣化が大きく常用できるものではないが、Xperia 1 II のデジタルズームは少し控えめな倍率のおかげか、なかなか見れるかな…といった印象だ。
16mm(超広角)で撮影!
▼夕方、二条城のお堀で撮ったもの。
鮮やかな空の色や夕陽が照らす壁面、松の葉の緑など、自然で美しく表現してくれた。
▼思い切り逆光で撮影したモニュメント。
中央部は白くなったが、HDRにより明るい部分の雲や暗い影になる部分も潰れず描写。
▼夜間のエントランス。ナイトモードは搭載されていないが、十分な出来栄え。
24mm(広角)で撮影!
▼24mmのレンズとセンサーでは、特に日中の撮影だとピントがしっかりあったところの精細感がとても高い。
▼階調も豊かで、わずかに明るさが残る空のグラデーションを違和感なく表現。
▼夜、高速道路を見上げてオート撮影。
ISO感度が高めになりザラつきは出るが、明るく仕上げてくれた。
70mm(望遠)で撮影!
▼70mmで梅の花をクローズアップ、五重塔をバックに。
70mmという焦点距離は周囲の余分な景色をバサッと切り取って被写体を際立たせるのにちょうどいい。
▼夕暮れ、工場の入り口から少し離れた場所のタンクを撮影。
センサーサイズが小さくƒ/2.4と他のレンズより暗所に弱めの望遠だが、速めのシャッタースピードでも粘り強く被写体を捉えてくれた。
▼ライトアップされた岸和田城。
ややISO感度は高めになり拡大するとざらつきがあるが、雰囲気のある写真が撮影できた。
Photography Proでマニュアル撮影に挑戦!
カメラハードウェアでは他のスマホと同等か、もっと強力なレンズやセンサーを搭載するものも多数あるが、Xperia 1 II の一番の強みは「Photograpy Pro」。
このアプリを使うことで、16mm(超広角)、24mm(広角)、70mm(望遠)の「全てのレンズ」において自分の思い通りの設定で撮影できる。
シャッタースピードを速めて子供や鳥を撮影!
素早く動く子供や高速で移動する鳥などを通常モードで撮影することは難しい。
しかし「Photograpy Pro」を使ってシャッタースピードを調節すれば貴重な瞬間を切り取ることができる。
また、シャッタースピードは超広角や広角は他のスマホでも変更可能だが、Xperia 1 II は望遠レンズでも変更できるのが強みとなる。
動き回る子供をブレずに撮影!
▼少し離れた場所から望遠レンズで子供を撮影。ボールを蹴った瞬間を止まっているかのように捉えた。
▼子供がボールを投げた瞬間。
普通ならブレてしまうが、シャッタースピードを調節すればピタッと止まる。
飛び立つ鳩の動きを止める!
▼今度は公園の鳩が飛び立つ瞬間を撮影してみた。
シャッタースピードをさらに速め、ドライブモードを連続撮影にして撮影。
▼小型の鳥や大型の鳥で最適なシャッタースピードが変わってくるので、いろいろ試して最適な設定を探すのも面白い。
シャッタースピードを遅くして夜景を撮影!
今度は暗い場所での撮影に挑戦してみた。
暗い場所ではシャッタースピードを遅くして長時間露光し、光をたくさん取り込んで撮影。
手持ちではブレブレの写真になってしまうので三脚にセットするか、どこかに立てかけてタイマーを使って撮影する。
また、夜景ではオートフォーカスでピントを合わせられないことも多いので、マニュアルフォーカスを使用した。
▼シャッタースピードを4秒に設定し、ISO感度は画質劣化を防ぐために最低にセット。
ライトアップされた工場と共に、自動車のヘッドライトやテールランプが流れる写真を撮影できた。
▼こちらは同じ構図でわざとピントをはずして撮影したもの。
Photograpy Proはいろんな遊び方ができて楽しめる。
▼上の写真と同じ所から望遠で。
Xperia 1 II の望遠はセンサーサイズが小さくƒ/2.4と他のレンズより夜景が苦手だが、しっかり固定することできれいに撮影することができた。
▼山頂から70mm(望遠)での夜景撮影にも挑戦。
工場夜景よりはるかに光量が小さくかなり厳しい条件だが、シャッタースピードを最大の30秒にして、ISO感度を最低にするとなんとか観れる写真が撮れた。
写真の腕前がイマイチなので魅力を伝えきれないかもしれないが「Photograpy Pro」が、他のスマホにはない楽しいカメラアプリであることが伝われば幸いだ。
他にもXperia 1 II で撮影した写真をInstagramで公開しているのでよければチェックしてほしい。
Xperia 1 II で動画やゲームを楽しむ!
21:9という画面比率で他のスマホより長細いディスプレイを持つXperia 1 II。
動画チェックでは、16:9の動画を再生するとどんな感じなのか、逆に得意とされるシネマスコープサイズの迫力はどんな感じなのか?
また、サウンドの迫力はどうかを確認。
ゲームでも表示の確認や操作性の確認、そして「Game enhancer」の機能についてチェックしてみた。
動画視聴には向いてる?
一般的なサイズの動画
まずは一般的なサイズの動画をYouTubeで確認。
▼16:9の比率で制作された一般的な動画をXperia 1 II で再生すると、画面両端に黒縁ができる。
やはり他のスマホよりやや黒縁が目立つようには感じるものの、21:9のディスプレイでも16:9の動画を十分に楽しめた。
シネマスコープで制作された動画
16:9の動画に続いて映画などで使われる横長の「シネマスコープ」サイズで製作された動画を視聴してみた。
シネマスコープはXperia 1 II の細長いディスプレイが最も活きるサイズの映像だ。
▼横長比率であるシネマスコープで制作された映像では、上下左右ともにピッタリ。
大迫力の映像が楽しめる!
▼Amazonの「プライム・ビデオ」などでも、名作をフルスクリーンで再生可能!かなり気持ちよく映画鑑賞を楽しめる。
Xperia 1 II では21:9の比率を活かした迫力のある映像で映画を楽しむことができることがわかった。
そして、映画鑑賞に肝心な要素である「サウンド」についてもXperia 1 II は満足できるものになっていた。
Xperia 1 II のサウンドはフロントステレオスピーカーにより、ユーザに向かって左右バランスの良い音声が発せられる。
特に高音などは周波数に指向性が強いため、スピーカーがユーザーに向いている方が望ましいが、Xperia 1 II はしっかりとユーザーに向かって2つのスピーカーが取り付けられている。
そして、臨場感のある音質な仕上げてくれる「Dolby Atmos」、さらに、振動にて臨場感をアップする「ダイナミックバイブレーション」により、他のスマホと別次元の映画体験が可能だ。
Xperia 1 II は映画を存分に楽しむスマホとして間違いない選択となっている。
ゲームプレイには向いてる?
表示や操作性
▼レースゲーム「Asphalt 9」をプレイ。
変態比率のディスプレイだが、しっかりと画面いっぱいに表示されている。操作性も問題ナシ!
▼「原神」では左右に帯が表示されたが、その後いつの間にか解消。
上下の幅が小さくボタンが窮屈だが、少しプレイして慣れれば問題ないと感じた。
Game enhancer が優秀!
本機にはゲームに関するさまざまな設定をおこなえる「Game enhancer」アプリが搭載されている。
同アプリでは、ゲームプレイ中の煩わしい通知をオフにする設定や、パフォーマンスの設定により電力効率を優先させたり、性能を優先させたりすることができる。
▼設定はゲームアプリごとにとても細かに調整可能。
Xperia 1 II は「ゲーミングスマホ」ではないが、かなり本機度の高い設定を搭載。
中でも「HSパワーコントロール」はかなり優秀。
ゲームプレイ中は高負荷によるバッテリー消費が気になるが充電しながらのプレイはバッテリーが高温になり、その熱が手に伝わると不快度が高くなる。
HSパワーコントロールを有効にすると充電器からの電力がバッテリーをスルーし、本体に直接電力供給することができるので発熱が大幅に低減される。
そのためXperia 1 II は、発熱もバッテリー残量も気にせず、快適な状態で好きなだけゲームをプレイできる素晴らしいスマホなのだ。
Xperia 1 II (SOG01) でドコモ / 楽天モバイルのSIMをテスト!
入手したau版 Xperia 1 II SOG01は、SIMロック解除済みとなる。
しっかりと他社のSIMカードが使えるか、ドコモと楽天モバイルのSIMを使ってチェックした。
ドコモ 5GギガホSIM
SIMロックを解除したau版 Xperia 1 II SOG01だと、ドコモネットワークに接続可能。
通話と4G LTEによる通信ができることを確認!
▼さらに、5Gの提供エリアに行くと5Gにも接続でき、高速通信も可能なことを確認した。
ただし、SOG01は5Gバンド「n79」に非対応。
「n78」では接続可能であるものの、ドコモが幅広く普及させるとしているn79に非対応なので、ドコモ5Gを目一杯楽しむのには残念ながら向いていない。
しかし、n78エリアならauのモデルでもドコモ5Gに接続できることがわかった。
4G LTEのプラチナバンド対応!
SOG01は、ドコモの「プラチナバンド」である「バンド19」には非対応であるものの、バンド19を内包する「バンド26」に対応!
そのため、バンド26により、ドコモのプラチナバンドに接続可能だ。
逆にドコモ版Xperia 1 II はバンド18や26に対応しないため、楽天モバイルのパートナーエリアやauで使うことが難しい。
auのスマホはドコモやソフトバンクより、案外使い勝手がよく、中古相場もドコモより安めで狙い目だ。
楽天モバイル
楽天モバイルも、SIMロック解除を行ったSOG01なら問題なく利用可能だ。
対応バンドは、楽天自社エリアの「バンド3」、パートナーエリアの「バンド18」に対応しているためバッチリ。
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楽天モバイル(3ヶ月0円)Xperia 1 II のここがGood!
- HDMI入力に対応!
- 指紋認証精度がアップ!
- イヤホンジャック搭載!
- Photography Proが楽しい!
- サイドセンスで操作性アップ!
Xperia 1 II のいいところはたくさんあるのだが、いくつかピックアップして書いてみた。
HDMI入力に対応!
HDMI入力できるスマホといえば「Xperia PRO」。
だが、Xperia 1 II でもアップデートによりHDMI入力に対応となった。
ただし、Xperia PROと違い純粋なHDMI入力ではなく、映像をキャプチャーする「UVCアダプター」なるものが必要となる点は注意しないといけない。
これがあれば一眼カメラのディスプレイとして使うことも可能。
カメラのディスプレイは3インチ程度なので、Xperia 1 II の大きなディスプレイを使えばピントの追い込みなどもしやすいといったメリットや、機材の数を減らせるといったメリットが考えられる。
また、使い勝手は抜きにしても、ゲーム機やPCなどさまざまな機器のディスプレイとして使うことも可能だ。
モニターレスPCの点検用や、グラフィックの不具合確認用などにも使えるかもしれない。
Xperia 1 II はスマホとしてもかなり優秀な製品だが、スマホ以外の用途でも利用できるスマホとなり、価値がある製品だと言える。
指紋認証精度がアップ!
Xperia 1 では大きな不満…とまではいかないものの、若干指紋認証に失敗する時があるなと感じていた。
しかし、Xperia 1 II では指紋認証精度が大きく改善し、サクサクとロック解除が可能に。
指紋認証センサーと電源ボタンも一体型になったことで、余計なボタンが減り、デザインや操作性も向上している。
サイドセンスで操作性アップ!
Xperia 1 II は6.5インチの大画面をもつスマホであるが、細長い形状であるため横幅が小さい。
そのため、握りやすく操作性は良好だ。
ただ、画面上部は指が届きにくく、両手で操作したり持ちかえて操作したりする必要がある。
そこで「サイドセンス」を利用して「片手モード」を呼び出すよう設定すると操作性がアップ!
▼画面設定の「サイドセンス」を有効に。
ジェスチャー操作の割り当て」で「下にスライド」で「片手モードを起動する」を設定。
▼画面の縁を下になぞると、画面全体が小さくなって指が届きやすくなる。
これで片手操作も大きく改善!
▼薄型ケースでなく、一般的なケースでは画面よりケースが出っ張っているので画面のふちをなぞることが難しい。
その場合は操作位置の設定で「操作位置を手動で固定する」にして「画面の内側を操作する」を有効にすると、操作しやすくなる。
Xperia 1 II のここがイマイチ…
- 顔認証がない
- ハードウェアが平凡
- 明るさ自動調節が敏感
- リフレッシュレートが60Hz
顔認証がない
Xperia 1 II はセンサーやフロントカメラを使った顔認証には非対応。
そのため、ロック解除には指紋認証や番号入力などが必要となる。
だが、コロナ禍で外出先ではマスクをつけることが当たり前となり、顔認証でのロック解除はかなり使いにくいものとなってしまった。
顔認証は、個人的には別になくても困らないかな…と思える機能に。
ハードウェアが平凡
2020年発売の他のAndroidスマホと比べてみて、Xperia 1 II のハードウェアスペックはやや平凡。
ストレージやメモリも特別に大きいものではなく、速度も普通。
カメラにおいても12MP、一番大きなセンサーで1/1.77インチ、光学ズームは3倍と、十分ではあるが、HUAWEIやSamsungなどのスマホには到底及ばないスペックだ。
ディスプレイのリフレッシュレートもハイエンドスマホは90Hzや120Hzが当たり前だが、60Hz(擬似90Hz)と、やや物足りない。
ただし、カメラでは他にはない最強のカメラアプリ「Photography Pro」が利用可能。
ディスプレイは21:9という比率で細長いボディを活かし「スマホとしての使いやすさ」が高く、映画などで迫力と高い没入感を得られる。
数字だけで見ればXperia 1 II は平凡だったり他より劣っているとみられがちなスマホなのだが、使ってみると他のスマホとは全く違う個性があるスマホであると感じるはずだ。
明るさ自動調節が敏感(鈍感?)
明るさの自動調節に関しては、Galaxyなどと比較すると使いにくいな〜と感じる部分。特に室内でカメラの使用中などは使いにくい。
カメラに写っているものをプレビューするためXperia 1 II を立てると、明るさを検知するセンサーに光が入りにくくなる。
そうすると、明るさ調節が敏感に反応し、プレビュー画面も暗くなって写っているものが見えにくくなってしまうのだ。
Galaxyではカメラアプリを起動すると、明るさを自動的に上げてくれるため、撮影時も写真の確認時も使いやすい。
しかし、自動化アプリ「Tasker」を使って、カメラアプリと写真をプレビューするアプリを起動した時に「明るさ自動調整」を「オフ」に設定することで、室内撮影での使いにくさを回避できた。
おわりに:カメラの面白さを学べるスマホ
Xperia 1 II は、ハードウェアスペックでは他社のハイエンドスマホには及ばないものの、Xperia 1 からググッと進化しており、画面比率などでも優れた個性を持っている。
そして特筆すべきはやはり「Photography Pro」。
オートでサクッと撮るのが当たり前のスマホにマニュアル撮影機能をふんだんに盛り込み「思い通りの撮影」ができるようになっているのはXperia 1 II がもつ他社スマホへの大きなアドバンテージとなる。
Photograpy Proを使えるようになれば、シャッタースピードやISO感度などが理解でき、ここに「絞り」を加えれば、一眼カメラで楽しく撮影することもできるだろう。
Xperia 1 II は「撮影の楽しさ」を教えてくれる、本格カメラへの入り口ともなってくれる、そんなスマホだと感じた。