私は、煩雑なガジェットを「ミニマル化」するため、「おりたたみスマホだけでやっていく!」ということを実践し、執筆時点ではPCやタブレットを使わず「Galaxy Z Fold2のみ」に集約している。
Galaxyでは「DeX」という「PCモード」が利用でき、折りたたみスマホであるGalaxy Z Fold2であれば、スマホ・タブレット・PCを一台でこなせるためだ。

このミニマルガジェットライフを実践するのに欠かせないのが「モバイルモニター」。
上記のPCモードである「DeX」を利用するには「外部ディスプレイ」が不可欠となり、据え置きタイプのディスプレイだと使える場所が限定されるので「モバイルモニター」がベストなのだ。
そのため、「DeXで使えるモバイルモニターがめっちゃ欲しい!」と、考えていたところ、ディスプレイメーカー「InnoView(Innovation for your viewの造語)」よりお声を掛けていただき「INVPM406」というモバイルモニターをテストすることができた!
ちなみにこれまで私が使っていたノートPC型のモバイルモニター「Note Dock」という製品は完全にはDeXに対応しておらず、解像度の認識がうまく行かなかったり、Fold2の画面が消灯しているとウインドウリサイズに失敗するという不具合があった。
だが、「InnoView INVPM406」はGalaxyのPCモード「DeX」に完全対応したディスプレイとなっており、私がテストしたところ「完璧に動作」してくれたので超満足!
というわけで「InnoView IMVPM406」を「GalaxyのDeXで利用する」というレビューをお届けしたいと思う!
GalaxyなどのPCモードが利用できるスマホを使っている人の「モバイルモニター選び」のお役に立てば幸いだ。
ちなみにもちろん、Galaxy以外のスマホと接続したり、PCやMac、Switchなんかのゲーム機も対応しているので安心して欲しい!
ではいってみよう♪
モバイルモニター InnoView INVPM406 の仕様や特徴を確認!

INVPM406の仕様について
INVPM406の仕様 | |
---|---|
メーカー名 | InnoView |
画面サイズ | 15.8インチ |
本体サイズ(実測) | 228 x 360 x 5.5~11.5 mm |
重量(実測) | 本体 737 g カバー 484 g |
接続ポート | USB-C × 2 mini HDMI × 1 3.5mmイヤホンジャック |
パネル | IPS アンチグレア(非光沢) 視野角 178° HDR対応 FreeSync対応 |
解像度 | FHD 1080p 1920 x 1080 |
リフレッシュレート | 60Hz |
輝度 | 300cd/m2 |
応答速度 | 5ms |
筐体素材 | CNCアルミ合金製 |
スピーカー | ステレオスピーカー |
対応機器 | PC、スマホ、ゲーム機など |
VESAマウント | 対応 |
保証 | 1年保証 (登録で2年保証) |
価格(Amazon) | 20,999円(税込) (クーポンで5千円引き) |
INVPM406はどんなモバイルモニター?
「INVPM406」は15.8インチ、IPS、FHD解像度のモバイルモニターで、反射に強い「非光沢」のパネルとなっている。

タッチパネルやバッテリーは搭載しないが、薄型軽量(実測で最薄部5.5mm、重さ737g)で筐体にはアルミニウムが用いられており、主な販路である「Amazon」での実売は1.6万円という、価格の割に質感が高い製品だ。
また、別途購入せずとも「マグネット式専用カバー」が付属しており、マグネットでかんたん脱着できることや、スタンドとしても利用できるのが特徴となる。

「INVPM406」の外観などはマイナーチェンジされてアップデートされているようだ。
次項の外観チェックでご覧いただけるが、画面下部にあった「でっかいロゴ」はなくなり、「シール」になっている。
正直なところ、「このロゴがあるなら絶対に選ばない」と思っていたが、ロゴはなくなってシンプルになり、「これならOK!」と、思える製品外観となっていた♪
モバイルモニター InnoView INVPM406 を開封!付属品や本体外観をチェック

開封!充実した付属品をチェック
では開封して中身をチェックしていこう!
パッケージには製品イメージがプリントされている。

この製品イメージにはでっかい「InnoViewロゴ」が入っているが、現行製品ではロゴはなくなりシールになっている。
パッケージを開封してみよう!

中からは説明書や保証書、クイックマニュアルなどがあらわれた。
中に入っていた付属品は以下のとおり(カバーは後述)。

- 説明書
- 保証書
- クイックマニュアル
- 充電器(給電用)
- mini HDMIケーブル
- USB-C to Cケーブル(映像用)
- USB-A to Cケーブル(給電用)
INVPM406は、PCやスマホからの電力が十分であれば単体動作させることも可能であるが、給電が十分でない場合や、HDMI接続するときのために充電器が付属する。

充電器といっても本体にバッテリーは搭載されておらず、ディスプレイの駆動用となっている。
充電器の差し込み口は「Type-A」で、付属するType-A to Cケーブルでディスプレイに給電可能だ。

仕様は以下のようになっており、最大18Wの出力ができる。

充電器の出力はディスプレイを動作させるのには十分な出力のものが付属となる。
そこからさらに、スマホやPCにも給電するならPD(Power Delivery)などの規格に対応した高出力の充電器やモバイルバッテリーを組み合わせたい。
次に説明書をチェックしてみよう。
説明書は日本語にもしっかり対応!

…なんだけど、「怪レい日本語」や、「直」の字なんかが違和感のある「中華フォント」があるのは「通販あるある」だ。

続いて保証書をチェックしてみよう!

保証は通常の1年保証となっているのだが、「引き換えコード」を登録すると「2年保証」に!

サポートとの日本語による意志疎通に少し不安があるが、今時は翻訳もしっかりしているので大抵は大丈夫だ。
さて、クイックマニュアルをチェックしてみよう。

クイックマニュアルにはPCやゲーム機、スマホ・タブレットとの接続方法や…
iPhoneなどのLightning端子を持った機器との接続方法やVESAマウントで壁掛けブラケットなどを使う方法が記されていた。

さあ次はディスプレイ本体とカバーをチェックしてみよう!
INVPM406は薄いアルミボディ!ケース付きで便利
ディスプレイは専用のカバーが装着された状態で梱包されている。
カバーは「レザー」のような表面加工が施されていて、やや光沢がある。

悪くはないのだが、個人的な意見を言わせてもらうとすればiPadの「風呂ブタ」カバーのような質感のほうが好みかな。
そしてカバー背面には「InnoView」のでっかいロゴ!

ディスプレイ本体からはなくなったロゴだが、カバー背面にはでっかいロゴが。。
できることならもっと小さくするか、いっそのことなくしてほしい。
ただ、自分で使っているときは見えないので、「まぁいいか〜♪」てな具合。
では、モニター本体を拝見しよう!

どどん!
本体は「真っ黒で狭額縁」のカッコいい15.8インチのディスプレイ!
このサイズならば、アンナコトやコンナコトも快適だ〜♪
正面にはロゴマークの入ったシールは貼ってあるが、剥がせば(自己責任)めっちゃシンプルで真っ黒のディスプレイになるのが超ナイス!
パネルは視野角の広い「IPS」で、反射や写り込みをやわらげる「非光沢」だ。

ポスターデザインや写真の編集などにはやや不向きであるが、私のようなブログ執筆用途や動画やゲームといった一般用途ならば反射が少ない方が快適!
横からもチェックしてみよう!
カバースタンドは180°めくりあげるような感じにして、上の部分をマグネットでくっ付け、溝にディスプレイをセット。

すると上記のスタンドとして使えるようになる。

溝は2ヶ所あり、ディスプレイ角度を調節可能なので、姿勢など、使用スタイルに合わせられて便利だ。
また、カバーは「マグネットでくっついている」ので、不要なときはかんたんにはずせるのがナイス!
外して背面をみてみるとこんなカンジ♪

ディスプレイ上部は薄くなっていて、この薄い部分にマグネット入りのカバーが丁度はまりこむという、よくできた設計だ。
カバーを外すとVESAマウント規格のネジ穴が2つ出てきた。

ここに壁掛けブラケットやモニターアームなどを取り付け、固定モニターとして利用することも可能だ。
接続端子をチェックしてみよう。

ディスプレイ右側には「mini HDMI端子」と「USB-C」ポートが並ぶ。
USB-Cポートはどちらも映像入力・給電用として利用できる仕様で、「接続に迷うことナシ!」という嬉しい仕様。
左側にはイヤホンジャックや操作スイッチが並ぶ。

ちなみに厚さの実測値では、太くなっている部分が約11.5mm、薄い部分はナント約5.5mmというペラペラ具合となっていた!
下部には滑って倒れないよう「ゴム足」があり、その横には「スピーカー」の穴が空いている。

筐体は「CNCアルミ合金製」となっていて、とても質感が高いのは素晴らしい♪

剛性もありながら軽量なアルミニウムで、実測の重量は737gと軽量♪
そして実売1.6万円なのがナイス!
あえて見た目にケチをつけると、「入力端子や操作スイッチの役割を示すアイコンや文字のプリントが安っぽい」というところかな?
本体前面のシールを剥がしてスタイリッシュに!(自己責任)
「どうしてもINVPM406をシンプルな見た目にしたい!」と思い、シールを剥がしてしまった…!

予想通り、シールを剥がすと見た目はスッキリして、めっちゃカッコ良くなった♪
だだし、けっこう強力にくっついていたので、剥がしかたによっては粘着材が残って大変かも…!
そして剥がすのはもちろん「自己責任」だ。
最悪「サポート対象外」になるかもしれない(さすがにシールくらいじゃならないかもだが…)!
私は念のため、剥がしたシールは保証書にでも貼って保管しておくことにした。

モバイルモニター InnoView INVPM406 とGalaxyを接続!外部電源なしでも利用可能

GalaxyのPCモード「DeX」で安定動作!
いよいよ「INVPM406」とスマホを接続して使ってみようと思う。
GalaxyのPCモード「DeX」はきちんと動作するだろうか?
まずはディスプレイに付属の充電器で給電した状態でGalaxyと接続してみた。

付属のUSB-Cケーブルで接続てみると、もちろんなんの問題もなく「DeXモード」が起動!

マウスとキーボードを接続すれば「どこでもデスクトップPC」の完成だ!

ちなみにこの記事はすべて上記の環境で作成しており、スマホとディスプレイがあれば、快適に作業できた♪
また、これまで別のディスプレイでDeXを利用していたときに発生していた「ウインドウリサイズがうまくいかなくなるバグ」や「解像度が認識できないバグ」なども一切発生せず、めちゃくちゃ快適になった。
そして、以前使っていたモバイルモニターは、電源を入れると常時「ピー」というノイズが発生してかなり気になったが「INVPM406」はノイズなど皆無!
おかげでついに、スマホ・タブレット・PCをひとつにまとめる「超ミニマルガジェット環境」が「完成」といえる形になった!!
ただ、気になったのは「付属充電器だとGalaxyは充電されないこと」。
ディスプレイには十分な電力が供給されるので性能に問題があるわけではないが、Galaxyの充電まではできないので、ジワジワとバッテリーは減ってしまう。
だが、試しに手持ちの高出力な65W充電器を接続してみたところ、モバイルモニターを使いながらGalaxyを充電することができ、完璧な状態に♪


私が検証した結果Galaxyの充電もできたが、もちろん、組み合わせによってはダメな場合もあると思う。
参考までに、私が愛用するのは「Baseus」という中国メーカーのスリムなGaN、3ポート充電器だ(下記は私の使っている製品の新型)。
メーカーさん曰く、「PDに対応していない高出力充電器は、焼損の危険がある」とのことなので、充電器選びは慎重におこなってほしい。
バッテリーは減るが電源なしでも利用可能!
今回は「Galaxy Z Fold2」と接続しているが、この場合、Galaxyからの給電だけでもディスプレイを駆動させることができた。

Galaxyのバッテリーは多く消費してしまうが、短時間の利用であればコンセントやモバイルバッテリーなどがなくても利用できる。
ちなみにGalaxy Z Fold2で15分くらい利用すると13%ほどの消費となったので、バッテリーを十分に充電していればブラウザや軽作業なら、「1.5時間くらいは使えるかな〜?」という感じ。
また、外部電源を使わないときは「省電力モード」で起動してくれる。
以下のように電源からの給電なしで利用する場合、画面輝度は「30%」で起動する。

というのも、スマホからの給電でモバイルモニターを動作させる場合、輝度が高すぎると画面がオフになってしまうのだ。
モニターによっては省電力モードがなく、「次回起動時には外部電源が必須」な状態となり、起動できなくなってしまう。
だが、「INVPM406」ではそのような不具合は発生しないので、安心して使えるのだ♪
ちなみにGalaxyからの給電だと明るさは「70%」程度まで上げることができる。

70%を超えてくると電力不足となって、画面がオフになる。
だが「INVPM406」は、電力不足で画面がオフになっても、次に画面がオンになると「30%」で起動してくれるので安心というわけだ。
ここら辺の対策もバッチリされていて、DeXでも使いやすい♪
Prime Videoも大画面で楽しめる♪でもスピーカーはイマイチ…
なにもしていなくても常にお金をむしり取られる「サブスクリプション」サービス。
大嫌いだが、唯一契約しているのが「Amazon Prime」。
できれば解約したいが「Prime Video」は映画からアニメまで観れて神すぎるし、「Amazon Music」は音楽聴き放題だし、「Kindle」で雑誌もいっぱい読める。
そしてAmazonの買い物での配送も早く送料も大抵無料になるので、これだけはやめたくてもなかなかやめられない(ぐぬぬ…)。
そんな神サービスの中の「Prime Video」を「INVPM406」の大画面で楽しんでみた!
息子とよくみている、とある国民的アニメ「ポ○ットモンスター」もバッチリOK!大画面で視聴可能だぁ〜!!

これで息子とのアニメタイムも、より楽しいものとなりそう♪
ただ気になったのは、「スピーカーの音が小さい」こと。。
最大音量にしても「やっと普通のボリューム」という感じで、Galaxy本体のスピーカーのほうが大きい。
「モバイルモニターのスピーカーはオマケ」という風に捉えておいた方がいいね。。
というわけで動画を楽しむときは、「映像はINVPM406の大画面」を使い、「スピーカーはGalaxyの本体スピーカー」を使うという運用でいこうかと思う!
InnoView INVPM406 レビューまとめ!

- 安価ながら筐体の質感が高い
- GalaxyのDeXでもバッチリOK
- 本体にロゴがなくなりスッキリ♪
- スピーカーはイマイチ
- 付属充電器だと充電はできない
- カバーが重くロゴの主張が激しめ
InnoViewのモバイルモニター「INVPM406」は、実売価格1.6万円と安価でありながらアルミニウム筐体で質感が高く、画質面でも良好な品質だと感じられた。
外観も改良によって良くなっており、「普段使いする道具」として最適な、「シンプルな外観」になっていることにとても好感が持て、「これから相棒として使っていきたい」と思えた。
スピーカーの出力がやや弱めな部分はスマホやPC側のスピーカーで補ったり、Bluetoothスピーカーを使ったり、イヤホンジャックに有線イヤホンを接続するなどで解決できるかと思う。
また、付属充電器だとGalaxyの充電まではできなかったが、高出力の製品を用意するだけでクリアできたので、いまどきなら高出力な充電器やモバイルバッテリーを所有している人も多いだろうし、ここは問題なしだろう。
カバーについてはロゴの主張が激しめなので「もう少し控えめにならないかな〜?できたらなくしてほしい..」ということと、マグネット入りなので仕方がないが「484g(実測)」というのは「チョット重いな…」と感じた(でもカバーが付属でスタンド要らずなのは超有難い!)。
個人的にはやはりGalaxyのPCモード「DeX」との相性がバツグンで、とても使いやすくなったことが大きいメリットとなった。
安定して使えるようになり、これからますます「スマホい一台でのミニマルガジェット生活」が捗る♪
Galaxyなど、「PCモードがバッチリ使えるモバイルモニターがほしい〜!」とか「ノートPCのサブディスプレイがほしい!」なんて人は、検討候補に「InnoView INVPM406」を加えてみてはいかがだろうか。
最後に、レビュー機会を与えてくれた「InnoView」と、最後まで読んでくれた読者に感謝を述べ、記事を締めたい。