ミニマムな本格RC「ミニッツバギー」にハマり、ガンガン走らせて楽しんでいる。
【Mini RCカー】「ミニッツバギー」を購入!オフロードを走らせてみた! 【Mini RCカー】家でも思いっきり「ミニッツ」を走らせたい!和室を「畳サーキット」にしてみた!そして、たくさん走らせるのに重要になってくるのが「充電式電池の充電器」。
充電器はもっていたが、ミニッツシリーズに必要な単4電池を2本ずつしか充電できないというもの。
また「充電に時間がかかる」ことや「充電量がわからない」ことがイマイチだった。
そこで安価で8本一気に充電できるという安い製品をAmazonで買ってみたが、充電速度は遅く、2回も故障してしまった。。
とおうわけで「しっかりした充電器を選ぼう」と思い、価格や機能、サイズなどを考慮して選んだのが「ハイテックマルチプレックス」の「X4 Advanced MiniⅡ」!
そんなわけで、この記事では「X4 Advanced MiniⅡ」の使い勝手や充電速度などのレビューをお届けしたい!
Hitec X4 Advanced Mini Ⅱの特徴とスペック
製品の特徴
単3・単4電池を最大「1600mAh」で充電、最大「700mAh」で放電
X4 Advanced Mini Ⅱは単3・単4を4本まで充電できる充放電器。
「USB-C」で利用でき、スマホと同様の充電器で動作する。
充電は100mAh単位で電流を調整可能で、100~1600mAhでの充電が可能だ。
ただし最大の1600mAh充電は、PD3.0またはQC3.0利用時で最大3本まで、5V / 2.4Aの電源では最大2本までとなる。
4本の電池では、PD3.0 / QC3.0で最大1500mAh、5V / 2.4Aでは細大1000mAhとなる。
放電は本数に関わらず、100~700mAhでの範囲で利用できるようになっている。
ちなみに、ひとまわり大きな上位機種も存在。
そちらはサイズと引き換えにさらなる高出力となっている。
電池のリフレッシュ充電が可能
ニカド電池にくらべるとニッケル水素電池は残量が減少する「メモリー効果」の影響が少ない。
だが、わずかながらに継ぎ足し充電での影響を受け、使用できる容量が減少すると言われている。
そこで一度、電池の電力を空にしてから充電する「リフレッシュ」をおこなうとメモリー効果を解消できる。
X4 Advanced Mini Ⅱでは「充電→1時間インターバル→放電→1時間インターバル→満充電」という、手作業では大変なリフレッシュ工程を自動でおこなってくれる。
液晶ディスプレイで充電状況のリアルタイムチェックが可能
一般の充電器と大きく異なり便利なのが電池の状態を細かくチェックできる機能だ。
X4 Advanced Mini Ⅱは、
- 充放電電流
- 電池の電圧
- 充放電量
- 充放電経過時間
- 内部抵抗値
といった情報を液晶ディスプレイに表示可能となっている。
そのため「今どのくらい充電できているのか」や「何分くらい充電したのか」といったことをすぐに確認可能だ。
また「内部抵抗値」では、電池の劣化具合の目安を知ることができる。
X4 Advanced MiniⅡは、内部抵抗値が高く劣化が進んだ電池において充電時の発熱を抑制するため、抵抗値に応じて充電電流を調整してくれる機能も備える。
抵抗値と充電電流は以下のようになる。
内部抵抗値 | 充電電流 |
---|---|
30mΩ以上 | 1200mAh以下に制限 |
50mΩ以上 | 800mAh以下に制限 |
80mΩ以上 | 400mAh以下に制限 |
120mΩ以上 | エラー |
スペック表
対応バッテリー | Ni-MH/Ni-Cd 単三(AA)/単四(AAA) | 充電デルタピーク感度 | ー7mV |
---|---|---|---|
入力電源 | 100mA ~ 1600mA(100mAステップ) (USB PD3.0又はQC3.0使用時は1600mA×3、1500mA×4) (USB 5V2.1A使用時は1600mA×2、1000mA×4) | トリクル充電 | 30 – 70mA |
放電電流 | 100mA~700mA(100mAステップ) | 放電カット電圧 | 0.9V |
LCD表示 | 電圧、容量、電流、電池内部抵抗、時間 | 寸法 | 108 × 79 × 32.9 mm |
電池許容範囲 | 最大 3000mAh | 重量 | 114 g |
Hitec X4 Advanced Mini Ⅱ 開封!付属品と外観をチェック!
開封!付属品をチェック!
筆者が購入したのは「ハイテックグループ50周年」を記念した特別仕様のモデル。
パッケージには50周年の記念ロゴが入る。
パッケージ背面には製品の特徴が。
クラス初搭載となった「自動電流調整機能」や「最大1600mAh」へのパワーアップ、新ファームウェアでの処理速度向上など、ガジェット好きならワクワクしそうな内容が書いてある。
パッケージを開封!付属品をチェックしてみよう。
パッケージ内容は、
- 充電器本体
- Type−A to Cケーブル
- 取扱説明書
- 50周年記念ステッカー
となる。
50周年ステッカーはランダムで同梱され、写真の金のほかに銀やホログラムなどがあるようだ。
製品外観をチェック!
それではX4 Advanced MiniⅡの製品外観をチェックしてみよう!
製品はとても小さく「手のひらサイズ」のものになる。
「小型で高性能」なものが好きな筆者にはたまらない製品!
50周年記念モデルの本体は黒を基調に、特別感を醸し出す「ゴールド」の文字が各所にあしらわれる。
大型のディスプレイには充電などの情報が表示され「DISPLAY」のボタンで表示される内容の切り替えが可能だ。
電池スロットは全部で4つ。
それぞれのスロットに単3か単4電池をセットして、スロットごとに充放電の電流設定もできる。
本体の上部にも製品名やブランドロゴが「ゴールド」の文字であしらわれる。
そしてUSB Type-Cポート上部には50周年の特別ロゴが入る。
通常モデルと性能が変わるわけではないが、ちょっと見た目がイイカンジなので「どうせ買うなら」と「50周年モデル」を選んでしまったw
Hitec X4 Advanced Mini Ⅱ の使いかたをチェック!
ディスプレイの表示と意味
X4 Advanced MiniⅡのディスプレイに表示される主な単位は以下のようになっている。
最初は「わけわからん!」と思っても、いちど知ってしまえば怖くない!
電流(mA)
充電や放電時の電流を示す「mA(ミリアンペア)」。
数値が大きいほど充放電がはやく完了するが、発熱しやすくなる。
過度な発熱は電池寿命が短くなると言われており、急速充電時は電池をいたわるために送風して冷やしながら充電する人も。
充電量(mAh)
どれくらい充電できたかを知ることができる「mAh(ミリアンペアアワー)」。
電池のラベルに書かれた容量と充電量を照らし合わせれば、満充電までどのくらいかが大体わかる。
経過時間(h)
充電や放電、リフレッシュの処理を開始してからどのくらい時間が経ったか確認できる。
放電完了時の「End」や充電完了時の「Full」がでたあとに「DISPLAY」を押してやると、どれくらいの時間で完了したかを知ることができる。
内部抵抗値(mΩ)
電池の内部抵抗値は「mΩ(ミリオーム)」で表示される。
電池の使用にともない抵抗値は徐々に増加していき、やがて充電ができなくなる。
X4 Advanced MiniⅡでは内部抵抗値の高い電池を充電すると、発熱で寿命がはやまらないように充電電流を自動調整してくれる。
各ボタンの役割は?
ここでは各ボタンの役割と使いかたをチェックしてみよう!
①MODEボタン
X4 Advanced MiniⅡでは3つのモードが利用可能。
USBケーブルを差し込み電池をセットすると「MODE」のボタンで、
- CHARG(充電)
- DISCHARGE(放電)
- REFRESHT(リフレッシュ)
の中から選択できるようになる。
選択後、8秒間経過すると選択したモードで動作を開始してくれる。
電池を入れてそのままなにもしない場合は充電モード。
充電中など動作中はモード変更ができないので、8秒経過後に動作モードを変更する場合は、いったん電池を抜くかUSBケーブルを挿しなす必要がある。
②CURRENTボタン
CURRENTボタンは、電流の量を設定できるボタン。
100mAh単位で設定可能だ。
充電では100~1600mAhの間で設定でき、放電では100~700mAhの間で設定できる。
設定した値は電源を切断するとデフォルトにリセットされる。
充電電流は800mAh、放電電流は400mAhがデフォルトとなる。
③DISPLAYボタン
表示の切り替えボタン。
動作中は自動で表示が切り替わるが、押すと、充放電電流や充電量、経過時間、内部抵抗値といった情報を自分で切替可能だ。
④SLOTボタン
SLOTボタンは動作モードや電流量を調整する電池スロットを選択するボタン。
選択中のスロットは文字が点滅する。
充電などの動作中にSLOTボタンで選択し「DISPLAY」を長押しすると、選択したスロットの充電量や経過時間をリセットできる。
Hitec X4 Advanced Mini Ⅱ の充電速度をチェック!
筆者がもっとも気になったのは「充電速度」。
いったいどのくらいの充電速度で充電できるのだろうか。
充電前に「放電」をして電池を空にし、充電時間を通常の800mAhと4本充電で最大となる1500mAhでテストしてみた。
ちなみにこれまで使っていた充電器は満充電までおよそ「1時間20分」ほど。
もともと単4電池2本しか充電できないが、単3スロットの端子を曲げて単4サイズにして利用w(まねしないでね)
さて、充電速度はどれくらい早くなるだろうか?
ちなみに使用する電池は「100円ショップで買えるが優秀」と評価の高い「VOLCANO」というニッケル水素電池だ。
単4は容量「750mAh」、単3は「1300mAh」となっている。
単4電池 4本を800mAhで充電すると約1時間
まずは800mAhでの充電。
なにも設定しなくても一般の充電器よりはやく充電され、1時間切りという速さをみせてくれた!
単四電池 4本を1500mAhで充電するとおよそ45~50分
つづいては「CURRENT」ボタンで充電電流を上げ、4本同時充電時の最大電流「1500mAh」に設定し、様子をチェックしてみた。
X4 Advanced MiniⅡには電池に負担をかけない「自動電流調整機能」が搭載されている。
そのため、充電時間が経過しが電圧が上がってくると、自動的に充電電流は調整された。
そして充電完了!
さぁ、結果は…。
この電池では「45~48分」という結果に。
念のため「最大出力の条件を満たす抵抗値であるか」や「充電器やケーブルは適切か」ということを確認するため、電池やUSB充電器、ケーブルなどを変更してみたが、筆者が試した限り充電時間に変化はなかった。
正直なところ思っていたより早くないと感じたが、それでも十分に高速充電だろう。
これまで使っていた一般の充電器より30分も高速に充電できたし、なにより充電量がわかるので「どれくらい充電できたか」や「あとどれくらいで充電が終わりそうか」を知ることができる。
単三電池では大きな違いが!
まずは通常の充電器。
この充電器で手持ちの単三電池3本を充電すると、満充電におよそ「2時間30分」ほどかかった。
つづいてはX4 Advanced MiniⅡの800mAhで充電!
充電時間は左2本のスロットをうっかりリセットしてしまったので、一番右のスロットをみてほしい。
充電時間は通常のままでも2時間切りとなり、一般の充電器より30~40分ほど早いという結果に!
そしてさらに最大の出力「1600mAh」を試すと…。
なんと1時間20分ほどで充電完了!
単三電池も途中で電流調整がおこなわれ徐々に出力は低下したものの、一般の充電器より1時間以上早く充電できた!
また、通常800mAh設定よりも30分ほどはやく充電が完了!
容量が大きい単三電池では特に「高速充電の恩恵がとても大きい」という結果となった!
おわりに
単四電池の場合、電流を大きく設定しても思ったより充電時間は短縮されなかったが、筆者がこれまで使ってきた充電器よりかなり早く充電できることがわかった。
だが、単三電池では大きく時間短縮され、X4 Advanced MiniⅡのパワーを感じることができた!
そしてやはり「充電状況がひと目で分かる」というのがすばらしい。
「容量750mAhの電池で600mAhまで充電できてるからあともうちょいか」みたいな感じで、充電の目安がわかるため、急いでいるときに非常に重宝する。
また電池の性能維持に役立つ「リフレッシュ」についても面倒な操作が必要なく、オートマチックで完了できるのが気に入った。
電池性能にシビアなRCやミニ四駆に役立つ高性能な充電器でありながら小型で携帯性も高い。
そして急速充電や充電状況の表示は一般用途であっても役に立つ。
一般の充電器より価格は少し高いが、機能は良好。
操作も複雑なようだが、一度おぼえれば単純。
購入して非常に満足な製品で「これなしのRCライフは考えられない」と思えるほどだ!