スマホ拒否の「デジタル・デトックス」ではなく「振り回されないスマホ」で、スマホ依存に対抗してみた!

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これまで私はスマホから離れられない「スマホ中毒」であった。

そして使用時間で言えば、スマホ中毒時と変わらないくらいスマホを使っている。

しかし「スマホからネガティブなもの」受け取ったり、ただただ「時間とお金を浪費」してしまうといった「不幸を呼ぶ」使い方はなくなった。

以前、「スマホは悪」とばかりに、スマホを断つ「デジタル・デトックス」にも挑戦したが、現代においてスマホを使わないことは大きなストレスであった。

紆余曲折あり「スマホとのつきあい方」を考えるなかで、私のスマホ中毒解決策は「スマホの中から余計なものを減らす」ことで「振り回されないスマホを作る」ことであった。

スマホは考えずにそのまま使うと、「余計な情報」を「際限なくシャワーのように浴びる」こととなる。

だが、設定を変えたり、余計なものを削るということを「何度も繰り返す」ことで、「自分がスマホに求めているもの」と「本当に必要なもの」がみえてくる。

ここでは私がスマホと上手に付き合えるようにおこなった工夫の一部を記そうかと思う。

スマホアプリの通知は最低限に

そのセール情報は本当に必要か

まず最初に見直したのがアプリがジャンジャン鳴らす「通知の設定」だ。

アプリには大抵通知の設定があり、個別に通知の有無を設定できる場合も多い。

その中に「おすすめ情報」や「おトク情報」、「セール情報」などがあり、これらを片っ端から「オフ」に設定していった。

また、端末側の標準設定でも通知のオンオフが設定できるため、通知がいらないアプリについては端末の設定で「オフ」に設定。

私が使っているGalaxyの場合では「通知を許可」のトグルスイッチをオフにすると、アプリの通知を受け付けなくなった。

最初のうちは「アプリの通知をオフにするとお得な情報を逃してしまう!」なんて思っていたが、逆に「余計な消費を促されることの方が多い」と考えるとようになり、セール情報は基本的に受け取らないようにしている。

「お得だ!」と、飛びついて浪費することが多くなると、家には「安売り製品」が溜まっていく。

浪費のための労働が必要になり、嫌々で仕事すればストレスも溜まる。

そしてストレスを手軽に発散するためにセール品を漁ってしまう…という「負のスパイラル」に陥ってしまうため、小さな通知ひとつでも侮れない。

情報は「必要なときに自分から取りに行く」ようにすれば、スマホやその先に居る企業に主導権を握られず、主体的にスマホを利用できるようになると考えている。

LINEの通知やともだち登録も最小限に

LINEの通知もかなり鬱陶しく集中を妨げるもの。

便利である反面、レスポンスを強要されがちな「既読」などのシステムはストレスが溜まるし、「スマホに振り回される」一因となる。

できればLINE自体をやめてしまいたいが、無料通話など便利な機能もあり、そうかんたんにやめられない。

ひとまず「ジャンジャン鳴る通知」の対策として私がおこなったのは以下。

  • グループLINEの通知をオフ
  • 公式LINEアカウントを非表示に
  • 企業などのアカウントをブロック

グループLINEはかなり通知が鳴るため、ストレスが大きい。

そのため私は耐えられず通知はオフに。

可能な限りグループには入りたくないが、入ってしまった場合は、頃合いをみてフェードアウトする。

スタンプや割引サービスなどの景品に釣られて「ともだち登録」してしまったアカウントなどは広告を定期的に送ってこられるので「ブロック」からの「削除」で抹殺。

削除できない公式アカウントの類いは「非表示」にて対応した。

機能が増えすぎてどんどん肥大化していくLINE。

いらない機能だらけで「マジでやめてやろうか」と思えてくる。

スマホアプリのインストールを最小限に

不要なアプリはストレージとバッテリーを食い荒らす。

以前、私のスマホには以下のようなアプリがたくさんインストールされていた。

  • 会員登録だけしたショッピングアプリ
  • 飽きてプレイしていないゲーム
  • いくつものブラウザアプリ

これらのアプリはサービスの利用を促すため「通知」を定期的に発する。

アプリの数が多いとそれだけ通知の数も多くなり、画面上部の「通知エリア」を通知アイコンが埋め尽くすような状態となってしまった。

また、アプリをインストールすると保存領域である「ストレージ」を圧迫するし、バックグラウンド動作されれば「メモリ」を消費し、動作速度低下につながり、バッテリーも消費してしまう。

「大事なアプリだ」と思って、アプリを抱え込みすぎるとストレージはどんどん足りなくなり、スマホの買い換え時に「割高な大容量モデル」を選択する必要も出てくるため、金銭的な実害も発生してしまう。

そこで私はいかのような質問を自分に投げ掛けた。

  • このアプリは本当に必要か?
  • 最後に使ったのはいつごろ?
  • 今後使う予定はあるのか?

自問してアプリの一覧を見つめてみると、いままで見えていなかった不要アプリがいくつか姿を現した。

「これはいらないな」と思ったアプリをひとつひとつアンインストールしていく。

ある程度アンインストールができたら、またさらに上記の質問を自分に問い、あぶり出された不要アプリをアンインストールといったことを繰り返す。

そうすると不思議なことに「これは絶対に必要だ!」と思っていたアプリも「あれ?なんでこんなアプリが必要なんだ?」と思うようなものも出てきて、さらに「不要アプリを見つけるスキル」が磨かれていったように思う。

精査することを繰り返し、執筆時点で私のスマホの「アプリドロワー」にあるアプリはご覧のようになった。

アプリはすべてフォルダにまとめ、フォルダ内のアプリがすべて見えるようにするため表示上限の(Galaxy標準ホームアプリの場合)「1フォルダ9個まで」と決めてフォルダリングしている。

どうしてもアンインストールできないものなどは「非表示」に設定し、なるべく使うときに迷わないようアプリの数を少なくすることを心掛けた。

Galaxyで「非表示」に設定しているアプリ

ちなみにカメラアプリはパワーボタンのダブルクリックで起動、カレンダーはホームに配置した月間カレンダーウィジェットから起動、連絡先は電話アプリから起動という風にしているので、アプリアイコンは不要としている。

ニュースアプリやSNSのアプリはやめた。

通常、スマホを起動すればGoogleの「Discover」などで、最適化された気になるニュースを「すぐに閲覧できる」。

このニュースが曲者で、いくらでも気になる情報が泉のように湧いてくるため、スマホから目を離せなくなる。

ニュースには、人間が「本能的に気にしてしまうネガティブなニュース」が溢れ、PV(ページビュー。閲覧数)を稼ごうとし、ネガティブな情報ばかりを見た人間はどんどん疲弊していく。

SNSをみればネガティブなニュースに過剰に反応する人を見かけたり、きらびやかな生活をする人などと自分を比較して、また疲弊する。

また、ニュースやSNSからは広告や自身との対比などの影響により、自然と「浪費」を促されていく。

私は「ブログを運営するため」と、最新のニュースチェックとSNSのチェックを習慣にしていたが、ストレスと不要なモノが部屋に溢れていった。

そこで、

  • SNSとニュースアプリを削除
  • SNSとニュースはブラウザでチェック

ということをして、最新情報チェックやSNS更新を面倒にし、徐々にフェードアウト。

それでも当初はやや頻繁にチェックしてしまっていたが、1年くらいすると落ち着いていき「自分にはSNSや最新ニュースは必要ないかも」と思えるようになった。

やはり、とっぷり浸っていた最新情報からいきなり離れるというのは難しく、時間を要した。

だがやがて踏ん切りもついた。

次のステップとして、いよいよSNSのアカウントについては削除を実行。

元を正せば、自分は最新ニュースやSNSに「豊かさ」や「幸福」を求めていたはず。

しかし気づけば「真逆」の結果をもたらしていた。

ニュースやSNSに触れることをやめ、「マイナス状態」から「ゼロ」にリセット。

最新ニュースとSNSをチェックしているときは常時スマホが気になって仕方がなく、夜も寝られないなんてことが多くて「スマホに振り回されっぱなし」だった。

でも今は多少、スマホと上手に付き合えるようになったのかな…という感じ。

スマホのホーム画面に「魅力的なアプリ」を置かない

なんとなく手持ちぶさたなとき、つい、スマホを触ってしまうもの。

そのとき、ホーム画面にゲームや動画、ニュースにSNSアプリなんかがあると、次々とあらわれる「刺激」にのめりこんでしまいがちになる。

そこで私は「ホーム画面に魅力的なアプリを置かない」というルールを設けた。

私が使う「Galaxy Z Fold2」のホーム画面はこんな感じ。

コミュニケーションのために使う「LINE」、家計簿アプリの「Zaim」、ブラウザアプリの「Galaxyブラウザ」、電子書籍アプリ「SONY Reader」。

広大なスペースには月間カレンダーのみ配置(ちなみに2ページ目にはメモアプリ「Google Keep」のウィジェット)。

スマホが見たくなったらまず出てくるのがこんな感じなので、読書が進むようになった。

これはおりたたみスマホが読書しやすいというのも一助となっていると思う。

お金にまつわる本などを多数読むことができるようになったので、よりお金に対する知識が高まり、その結果、「人生の自由度が上がっていけばいいかな…」とか考えたり。

あえて低速な回線を利用する

スマホを使うのに欠かせないのがネット回線。

高速な通信環境があれば動画やゲームなどのエンタメも快適におこなえる。

近年では高速で使い放題のモバイル回線なども増えていて、どこでもエンタメが楽しめるようになった。

だが反面、どこでも・無制限に「刺激を満たしたいという強い欲求」を叶えられるとなると、抑えが効かなくなることは想像に難くないかと思う。

私はこれまでドコモの「ギガホ」など、高速で使い放題の回線を使っていた。

高速で快適な回線を使ってやっていたことといえば、

  • ダラダラとSNSの閲覧
  • ニュースサイトチェック
  • ソーシャルゲーム
  • エンタメ動画の閲覧
  • 快楽を満たす動画の閲覧

といったものばかり。

このどれもが依存性や中毒性が高く、やめたいのにやめられないという状況が何年も続いた。

そこで思い付いたのが低速な回線の利用。

auが展開する「povo 2.0」というサービスには以下のような特徴がある。

  • 基本料金0円
  • 高速通信は都度購入
  • 購入しない場合は低速通信

高速通信は使いたいときに購入して使うという珍しいシステムを採用し、買わなくても遅い速度でなら通信の利用ができる。

低速通信なので動画やSNSなどは厳しいが、「ブラウザ」でテキスト主体のページを閲覧、「LINE」でのテキストメッセージや通話、「PayPay」での支払いといったサービスはなんとか利用できる。

「これだ!」と感じた私はこれまで使っていた回線を「povo 2.0」にMNPで移行。

低速回線で利用すると、誘惑の大きなサービスは当然使えない。

また、自宅には固定回線も引いていないので、家であっても、通信を購入して「トッピング」をしない限り誘惑から逃れられるし、トッピングで突発的な利用に備えることもできた。

少し歩けば公共Wi-Fiも利用できる場所に住んでいるので、大型アップデートなどもそう困らないこともわかった。

低速な回線を利用した結果、目論見どおり、「浪費のためのスマホ利用」は格段に減少。

「いろんなサービスを使えないとストレスかな?」と思っていたが、案外そうでもないことに驚いた。

逆に、「スマホの浪費」が減った分、スマホから受け取る情報からのストレスが減少。

低速回線でも利用できる電子書籍の利用が捗ったり、ブログ執筆に向く時間も増加した。

私にとって常時高速回線は「過剰」なものであったようで、現在の「ちょっと不便」くらいがちょうど良かったのだ。

私はこの使い方のおかげで、意識せずとも謎の浪費や消耗とお別れすることができた。

おわりに:スマホを主体的に使うモノに。

こんな感じでスマホを、ただただ「浪費するためのもの」から「主体的に使うもの」に変化させ、本などから「本当に有用な知識を得る」ことに使ったり、情報を受け取るのではなく、自らが発信する「ブログを書くため」に使ったり(この記事はすべてスマホで書いている)。

スマホに「敵意むき出し」で「デジタル・デトックス」なんかもしてみたけど、いちばん効果があったのは結局「余計なものを減らす」ということだった。

自分にとってはスマホから発せられる余計な情報をカットしていくことで「スマホと仲良く付き合える」ようになり、スマホと決別するより「良い選択」であったと感じている。

スマホは今まで通りガンガン使っているけど、不安な気持ちになったり、不幸な気持ちになったりすることは皆無。

これまでお話したのは「わたしなりのスマホとのつきあい方」だが、スマホで困っている人が「自分なりの幸せなスマホ」を作れる助けに少しでも役に立てば幸いだ。

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