スマホやタブレットはタッチパネルディスプレイを指で直接触って操作するため、画面が指紋だらけになりやすい。タッチパネルには防指紋コーティングが施されているが、徐々に効果が薄れてくる。
また、安物のガラスフィルムなどでは、コーティングがされておらず、指すべりや防指紋効果がないものも。私の使っているスマホとタブレットも指紋が付着しやすいため、以前話題になった「ガラコ」を試してみた。
ガラコにはスマホ用と車用がある
ガラコはもともと車のウインドウに塗り込む撥水コーティング剤を販売していたが、文具メーカー「キングジム」との共同開発により「iガラコ」発売。大変なヒット商品となり、Amazonなどで一時は定価の2倍以上の価格がついた。
スマホ・タブレット用ガラコ
スマホ用は小型のボトルで、小さなディスプレイに塗り込みやすいサイズとなる。
iガラコ
▼価格は少々高めだが「フッ素」をもちいたコーティングであるため、長持ちするとのこと。
車用ガラコ
一般的な車用ガラコは「シリコン」を使用。超ガラコは「フッ素系撥水材」を使用したものとなっている。
ガラコ ハヤデキ
▼最もオーソドックスなガラコ。
ガラコ デカ丸
▼塗りこみするためのフェルトが大型で、大きなウインドウでも塗りやすいタイプ。
超ガラコ
▼耐久性と撥水性がより強化されたガラコ。フッ素系撥水材を使用している。
車用ガラコをスマホ・タブレットに塗る
ガラコが効果を発揮するのは「ガラス」のみとなる。今回は実験として、PETフィルムを貼ったスマホにも塗布してみた。
購入したガラコ
▼今回購入したのは最も一般的で安価な「ガラコ ハヤデキ」。ホームセンターにて購入。
塗布前の状態
▼画面はしばらく使うと指紋だらけに。しかも、何度も拭き上げないときれいにならない。
▼水滴を落とすとご覧のように平べったい状態となる。
塗り込み
▼ボトルを握ると液が出る。先端のフェルトで塗り込む。
▼iガラコは2時間置くようだが、普通のガラコは乾ききる前にふき取る。
「フッ素」を使ったものは長時間置いてガラスとの密着性を高めるようだ。中には8~12時間程度放置するというものもあった。
▼スマホもフィルムの上から塗ってみた。
コーティングの効果は…?
▼塗り込み前と後を水滴を垂らして確認すると、水分をしっかりとはじいていることがわかる。
フィルムの方はやはり効果が弱いようだが、タブレットのガラス面では水滴が球体になった。指の滑り具合や指紋の付着具合も確認してみたが、こちらはあまり効果が分からず。
塗布前に比べてよくなっているような気はするが、体感するのは難しいと感じた。
おわりに:やってみる価値はあるかも
体感するのは難しかったが、水滴を落としてみるとしっかりと効果が表れていることがわかった。保護フィルムなし、あるいは、ガラスフィルムを装着したスマホを使っていて、ディスプレイの滑りが悪いと感じていたり、汚れが拭いても取れにくいと感じている感じている人は試してみてもよさそうだ。
▼また、拭き上げするクロスもいろいろ試してみてほしい。
クロスによって汚れの取りやすさは大きく異なる。汚れにくいディスプレイと拭き取りやすいクロスがあれば、スマホやタブレットを使うときの快適度を上げることができる。
今回はシリコン系のものを使ったが、機会があれば「フッ素」を使ったコーティングも試してみようと思う。