【Sidecar】メインディスプレイに使える?【iPad】

先行して配信されたiPadOSと10月8日に一般向けに配信されたmacOS 10.15 Catalina。CatalinaがインストールされたMacとiPadOSをインストールしたiPadでそれぞれ対応機種であれば「Sidecar」を利用することができる。

私もMacBook 12" 2017にCatalinaを早速インストールしiPad Pro 12.9 第3世代にはiPadOSをインストール。いよいよSidecarが使える状態となった。

Sidecarを使ったらどんな使い心地なのか?SidecarでiPadをメイン側にしてすることは出来るのか?なんとなく持て余している12.9インチのiPadを活用することができるのか?といったことを試してみた。

驚きの性能が無料で使える

まずは基本的な動作を簡易的に確認した。基本的な動作が良くなければ使う気にはなれない。

動作を確認したところ、ワイヤレスだとマウスカーソルの移動などで少々遅延があるが、便利に使えることがわかった。

Wi-Fiでも滑らかに動作

SidecarはWi-Fi接続でも割と滑らかに動作するのが驚きだ。もちろん遅延はあるが、以前iPadのサードパーティ製アプリケーションを使ってサブディスプレイを使用した時と比較すると格段に良くなっている。

Luna Displayは動作も良好で評判が良いが、高額なUSBドングルを購入する必要があるのと、USB端子が埋まってしまうのがネック。Sidecar非対応のMacで使えたりするメリットはあるが、Sidecarに対応するMacとiPadなら無料で高機能を満喫することができる。

良好な画質

今までは「Duet Display」というアプリケーションを使用していたが、こちらのアプリケーションと比較するとSidecarは画質が良好で文字の輪郭などもはっきりと読み取ることができる。iPadの美しいディスプレイを最大限に活かすことができるのはApple謹製ならではといったところだろう。

接続設定が簡単

接続操作はMacからすることになる。メニューバーにあるSidecarのアイコンから検出されたiPadを選択するだけといった操作で、とても容易に接続ができるのが便利だと感じた。

また、接続したままスリープ状態にして復帰すると自動で再接続されるのもとても便利なポイント。

SidecarでiPadをメインディスプレイにできないだろうか?

基本的な動作を確認したところそこそこ良好な動作と画質、接続の快適性が得られることがわかった。ブログ執筆作業がメインの私の使い方なら12.9インチの大きなディスプレイを活かしてメインディスプレイにすることもできるかも?と思いやってみた。

配置

以下のようにiPad Proを目線の高さ、その下にMacBookを置いてみた。

設定でメイン側に、配置も変更

初期状態ではMacBookのモニターがメイン、iPadのディスプレイがサブディスプレイとなっている。システム環境設定から「ディスプレイ」を開いて変更する。

「配置」タブをクリックして大きい方のiPadのディスプレイをMacBookの上に来るようにドラッグ。次にメニューバーをドラッグしてiPad側に持ってくる。

これでiPadのディスプレイをメイン側にすることができる。配置はサイドバーやTouch Barの表示状態別に保存されるため、それぞれ表示した上で設定する必要があった。

使い心地を確認

iPadの位置とディスプレイ配置、メニューバー設定で一応は「メイン」の状態にすることはできた。ここからは実際に執筆作業や一般的な使用をしてみて実用に耐えうるかを試してみた。

マウスカーソルの遅延がネックだがスクロールや文字入力は快適

ブラウザでのキー入力した文字の追従は軽快でキーボードでの入力操作では全く不満を感じない。とても快適に文字入力を楽しむことができた。

やはり問題はマウスカーソルで、わずかな遅延がちょくちょく発生する。これは人によっては我慢できないかもしれない。

メイン側に持ってくるとマウスカーソルを使用する時間も増えるのでその分ストレスが増えそうだ。遅延自体は小さいのだが、頻度が多め。精密な作業だとストレスが大きくなりそうだ。

文字入力をメインとした作業では問題なく、ブラウザのスクロールも割と快適にできたので使っていけそうな感じはする。

2画面は快適で作業効率が上がる

上下2画面となったことで上に設置したiPadでは文字入力、下のMacBookのディスプレイでは記事内に挿入する画像の準備作業などができるようになった。作業効率が上がり捗るのはもちろん、新しい環境で楽しく作業できる。

iPadOSになってiPadだけでもそこそこ快適に執筆作業はできるのだが、やはり現在ではまだMacの方が作業効率が良い。iPadとMacの組み合わせで執筆作業が面白くなった。

ディスプレイの明るさがMacから変えられない

あまり大きな問題ではないが、外部モニターであればMac側から明るさを変更する「NativeDisplayBrightness」が使えたので外部キーボードから明るさ調整ができたのだが、iPadには通用せず。

画面をタッチ操作すると指紋を付けて拭き取るのが面倒なので、楽に輝度調節できればありがたい。

発熱とバッテリー

外部キーボードとマウスを使えばMacBook本体の発熱は気にならないが、Sidecarを使うと負担が大きいようでMacBookはかなり発熱する。

使い方次第だとは思うが、バッテリーの減り具合をみた感じMacBookのバッテリーは5時間くらいでなくなりそうだ。対してiPadの方はあまり消耗しておらず、通常使用と変わりない消耗具合なのでバッテリーの心配はなさそう。

これなら外出先の外部モニターとしてかなり優秀な働きをしてくれるだろう。

MacとiPadをUSB接続で使用した時はiPad側に給電してしまうのでよりバッテリーの減りが早くなる。これも外出先で使う場合に気をつけないといけない部分だと感じた。

時々停止状態になる

しばらく使っていると何度か画面が停止状態になった。動作の安定性はアップデートで改善されていくとは思うが、操作ができない状態になり困る時が何度かあった。

画面は停止していてもカーソルはiPad側にあるようでMac側にマウスを動かして接続を切り、再度iPadと接続することで改善。出始めの機能だからか、少々不安定なところがあるので対処法を知っておく必要がある。

Sidecarを無線接続した状態での動画再生は向いていない

動画をSidecarのiPad上でYouTube再生してみたが、若干遅延によるカクツキがある。Wi-Fiを利用して接続しているため、帯域をたくさん使っているのだと思うが、画質を自動に設定すると低画質のまま。

手動で画質を上げると再生が止まってしまったので、YouTubeなどの動画は、

  • MacBook側で観る
  • iPadのアプリを使って観る
  • Slide Oberで「ながら」再生

の、どれかでやるのが良さそうだ。

追記 : 安定した接続方法

しばらく使ってみて、私の試したMacとiPad、ネットワークの組み合わせでは以下のような条件で快適に動作することがわかった。MacとiPad間を無線で接続した場合、帯域をSidecarに取られてしまうようで、回線速度が著しく低下した。

接続に関して色々と試した記事は下記。

MacとiPad間を無線にする場合

MacとiPad間を無線にする場合は、下記のようにすると安定して動作し、インターネットの回線速度も低下することなく使用できた。

  • Macは有線でインターネット接続
  • iPadはインターネット接続解除

問題点

  • MacもiPadもWi-FiはSidecarのみに使用し、Wi-Fiでインターネット接続できない
  • MacとiPadをWi-Fi接続している場合は一旦接続を解除しなければならない

MacもiPadもWi-Fiでインターネット接続したい場合

MacとiPad両方(もしくは片方)をWi-Fiでインターネット接続しておきたい場合は、MacとiPad間をUSB接続することで安定した。

その他感じたこと。

色々と不満点も挙げたが、基本的にはとても優秀な機能であることは間違いなく、用途次第でiPadをメイン側に持ってきても快適にワイヤレスディスプレイとして使うことができるということがわかった。

ケーブル不要で設置が自由

MacBook単体で使用するとずっと下向きで作業することになるが、iPadを目線の高さに設置したことで自宅なら快適に作業ができるようになった。また、iPad Pro 12.9インチの大画面はMacBook 12"より大きく一覧性が高いのでディスプレイとしての使用に向いていると感じる。

そして、Sidecarが使えることで大きいのはケーブルで接続しなくてもそこそこ使えることだった。MacBookの1つしか無いUSBポートを使わなくて済むので、USBハブなしにMacBookを充電しながら運用できる。

追記 : ワイヤレスで安定して使うにはWi-Fiをインターネット接続に使用しないといった工夫が必要。手間に感じる場合はMacとiPadの接続にUSBケーブルを使った方がいい。

iPadのバッテリーはあまり消耗しない。これから活躍しそう。

Mac側はそこそこバッテリーを消耗してしまうが、iPadの電池は通常使用と変わらずそれほど消耗しないようだ。一般的な使用法と変わらない頻度で充電すれば良さそうというのも好感触。

もう少し時間をかけて試用する必要があるが、Sidecarを少し使っただけでも機能やバッテリーの面においてもiPadに十分なポテンシャルを感じた。

これまでiPad Pro 12.9は「帯に短し襷に長し」という感じであまり使用頻度が高くなかった。執筆作業はMac、読書は7インチタブレット、普段のちょっとした調べ物やLINEなどはスマートフォンといった感じでデバイスを運用しており、色々できそうだと思い購入したものの、どう使うべきかと悩んでいた。

しかし、CatalinaとiPadOSで活きる場が出てきたようで、Sidecarがここまで使える機能ならiPad Pro 12.9は大活躍となりそうだ。

Mac miniと組み合わせたら面白そう

ディスプレイの無いMac miniと組み合わせてもそこそこ使えそうな感じがする。そうなると本当にiPadの中にmacOSが入っているような感覚を味わえるだろう。

起動しないと使えないので外部モニターは必要になるが、スリープ運用ならほとんどiPadだけで使えそうだ。

対応するMacについては下記をご覧いただきたい。

おわりに

こんなに面白い機能を無料で使えるようになるとは...ガジェット好きにはたまらない幸せだ。どんな配置にしたら使いやすくなるかや、どんな組み合わせでどんなことができるのか、他の人はどんな使い方をしているのか。調べてまた試したくなる。

私にとってSidecarはとてもワクワクする機能だ。

Sidecarについてもっと知る

Sidecarについての記事は書きにまとめたので是非ご覧いただきたい。

Apple製品リンク

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