2021年3月30日に発売となった中国のスマートフォン「OnePlus 9 Pro」を購入!今回購入したのは「ステラブラック」のメモリ8GB、ストレージ256GBのもの。
OnePlus 9 Pro は、処理性能、ディスプレイ、カメラ、デザインのどれもが良好な、まさに「ハイエンド」な仕上がり!これまでの「安価ながら高性能」という立ち位置から一歩出て、ソフト、ハード共にグッと質を上げてきた。

本機のSoC(システムオンチップ)には、最上位の処理能力を持つ「Snapdragon 888」を搭載し、高機能なカメラアプリや3Dゲームも快適に動作する。ディスプレイは「WQHD+」解像度をもち、リフレッシュレート120Hz (可変リフレッシュレート対応)の有機ELで、なめらかな動作と鮮やかな表示を楽しめる。
カメラのイメージセンサーは、超広角に「IMX766」、広角に「IMX789」を採用。SONY の高性能なセンサーで、かんたんにきれいな写真を撮影できる。
高性能な広角と超広角の以外にも、3.3倍の望遠カメラ、モノクロフィルター用カメラも搭載した「4眼カメラ」で、写真撮影を飽くことなく楽しめるスマートフォンだ。
また、OnePlus 9 Pro のカメラは、大手カメラブランドである「ハッセルブラッド」の名を冠したもの。機能もネームバリューもてんこ盛りの仕上がりとなっている。


執筆者のかずのりです。OnePlus 9 Pro はカメラのスペックアップもすごいんですが、デザインもめちゃくちゃ素晴らしく、物欲を満たしてくれます!それではご紹介します!
OnePlus 9 Proをチェック!
OnePlus 9 Pro のスペック
素晴らしいOnePlus 9 Pro のデザイン詳細部をお見せする前に、まずはスペックを確認してみよう。
この項では、本体サイズや重さ、SoC、ストレージなどの基本仕様、カメラの仕様、対応バンドについて記載している。基本仕様、カメラ仕様は先代モデルを比較用に掲載し、変化を確認できるものとした。
基本スペック (OnePlus 8 Proと比較)
OnePlus 8 Pro | OnePlus 9 Pro | |
---|---|---|
発売 | 2020年4月14日 | 2021年3月30日 |
OS(初期状態) | OxygenOS 11 (Android 10) | ColorOS 11 (中国) OxygenOS 11.3.3(グローバル) (Android 11) |
SoC | Snapdragon865 | Snapdragon 888 |
RAM | 8GB 12GB | 8GB 12GB |
ストレージ | 128GB 256GB UFS 3.0 | 128GB 256GB UFS 3.1 |
重さ | 199 g | 197 g |
高さ | 165.3 mm | 163.2 mm |
幅 | 74.4 mm | 73.6 mm |
厚み | 8.5 mm | 8.7 mm |
画面 | 6.78インチ AMOLED | 6.7インチ AMOLED 1300 nit (ピーク時) |
リフレッシュレート | 120Hz | 120Hz (LTPO) |
解像度 | 1440 x 3168 | 1440 x 3216 |
画面密度 | 513 ppi | 525 ppi |
バッテリー容量 | 4510 mAh | 4,500 mAh |
充電能力 | 有線 30W 無線 30W | 有線 65W 無線 50W |
Wi-Fi | 802.11a, b, g, n, r, ac, ax | 802.11a, b, g, n, r, ac, ax |
Bluetooth | 5.1 | 5.2 |
防水 | 〇(IP68) | 〇(IP68) |
SIM | nanoSIM × 2 | nanoSIM × 2 |
eSIM | - | - |
FeliCa | - | - |
SDカードスロット | - | - |
フルセグ/ワンセグ | ×/× | ×/× |
イヤホンジャック | - | - |
セキュリティ | 画面内指紋認証 顔認証 | 画面内指紋認証 顔認証 |
カラー | グレイシャルグリーン ウルトラマリンブルー オニキスブラック | モーニングミスト フォレストグリーン ステラブラック |
OSにはAndroid をカスタマイズしたOxygenOS、そして、中国版は「ColorOS」を標準搭載となったことが大きなトピック。
SoCには2021年4月時点で最高性能である「Snapdragon 888」を搭載。メモリは8GB / 12GB、ストレージは128GB / 256GBから選択可能だ。
高さ、幅はOnePlus 8 Pro より若干小さくなり、ディスプレイサイズも僅かに小さい。リフレッシュレートは同じく120Hz であるが、可変リフレッシュレートの「LTPO」に対応し、省電力性を増しているのが特徴だ。
バッテリーはほぼ据え置きサイズの4500mAh。ハイパワーなSnapdragon 888、高解像度パネル、120Hz駆動などバッテリー切れが心配になる要素が多いが、充電能力が大幅に向上!
OnePlus 9 Pro は有線で65W、無線で50Wもの出力にて充電できるようになったので、あっという間に満充電可能なのがポイント。
カメラスペック
OnePlus 8 Pro | OnePlus 9 Pro | |
---|---|---|
超広角 | 有効画素数:48MP F値:2.2 センサーサイズ:1/2.0" ピクセルサイズ:0.8µm 焦点距離:14mm | 有効画素数:50MP F値:2.2 センサーサイズ:1/1.56" ピクセルサイズ:1.0µm 焦点距離:14mm |
広角 | 有効画素数:48MP F値:1.8 センサーサイズ:1/1.43" ピクセルサイズ:1.12µm 焦点距離:25mm 手ぶれ補正:光学式 | 有効画素数:48MP F値:1.8 センサーサイズ:1/1.43" ピクセルサイズ:1.12µm 焦点距離:23mm 手ぶれ補正:光学式 |
望遠 | 有効画素数:8MP F値:2.4 センサーサイズ:- ピクセルサイズ:1.0µm 焦点距離:-mm(光学3x) 手ぶれ補正:光学式 | 有効画素数:8MP F値:2.4 センサーサイズ:- ピクセルサイズ:1.0µm 焦点距離:77mm(光学3.3x) 手ぶれ補正:光学式 |
その他 | モノクロカメラ | モノクロカメラ |
補助センサー | レーザーAFセンサー | レーザーAFセンサー |
ズーム仕様 | 最大30倍 | 最大30倍 |
フロントカメラ | 有効画素数:16MP F値:2.5 センサーサイズ:1/3.06" ピクセルサイズ:1.0µm 焦点距離:-mm | 有効画素数:16MP F値:2.4 センサーサイズ:1/3.06" ピクセルサイズ:1.0µm 焦点距離:-mm |
動画撮影(背面カメラ) | 4K 30/60fps 1080p 30/60fps | 8K 30fps 4K 30/60/120fps 1080p 30/60fps |
動画撮影(フロントカメラ) | 1080p 30fps | 1080p 30/60fps |
OnePlus 9 Pro では超広角カメラのセンサーサイズが大幅にアップしているのが大きなトピックだろう。大型のイメージセンサー「SONY IMX766」を搭載することにより、多くの光を取り込むことができるので低照度下の画質向上が期待できる。
他のハードウェアは代わり映えしないものの、カメラ業界のビッグネーム「Hasselblad (ハッセルブラッド)」の名を冠したカメラを搭載。SONYやvivoの「ZEISS (ツァイス)」や、HUAWEIの「LEICA (ライカ)」などに続き、OnePlus もカメラブランドと提携し、高性能カメラのブランドイメージ戦略に打って出た。
その実力については後の実写テストによる比較でご確認いただきたい。
対応バンド
4G LTEの対応バンド
対応バンドは情報元を参考に日本で必要なものをまとめている。入念にチェックしているが、漏れや誤記、情報元の誤記や更新もあるので、取り扱いには注意いただきたい。
- D(docomo)
- A(au)
- S(SoftBank)
- R(Rakuten)
LE2120 中国版 | LE2125 グローバル版 | |
---|---|---|
BAND 1 (2100) (D・A・S) | ○ | ○ |
BAND 3 (1800) (D・S・R) | ○ | ○ |
BAND 8 (900) (S) | ○ | ○ |
BAND 18 (800) (A・R) | ○ | ○ |
BAND 19 (800) (D) | ○ | ○ |
BAND 21 (1500) (D) | - | - |
BAND 26 (A) | ○ | ○ |
BAND 28 (700) (D・A・S) | - | ○ |
BAND 41 (2500) (A・S) | ○ | ○ |
BAND 42 (3500) (D・A・S) | - | - |
国内キャリア別LTEバンド重要度
- ◎ : 重要
- ○ : できれば欲しい
- △ : あればいいがなくてもOK
| docomo | au | SoftBank | Rakuten |
Band 1 (2.0GHz) | ◎ | ◎ | ◎ | - |
Band 3 (1800MHz) | ◎ | - | ◎ | ◎ |
Band 8 (900MHz) | - | - | ◎ | - |
Band 18/26 (800MHz) | - | ◎ | - | ◎ |
Band 19 (800MHz) | ◎ | - | - | - |
Band 21 (1.5GHz) | △ | - | - | - |
Band 28 (700MHz) | △ | △ | △ | - |
Band 41 (2.5GHz) | - | △ | △ | - |
Band 42 (3.5GHz) | ○ | ○ | △ | - |
5Gの対応バンド
LE2120 中国版 | LE2125 グローバル版 | |
---|---|---|
n3 (A・S) | ○ | ○ |
n28 (A・S) | ○ | ○ |
n77 (A・S・R) | - | ○ |
n78 (D・A) | ○ | ○ |
n79 (D) | ○ | - |
n257 (D・A・S・R) | - | - |
グローバル版はミリ波にも対応するが、日本で使用される「n257」には非対応。n258, n260, n261 に対応となる。
中国版はVoLTEに対応!グローバル版は要注意
この記事でご紹介している中国版「LE2120」は「VoLTE」に対応し、ドコモ5G対応SIMカードや、楽天モバイルのSIMなどをそのまま利用できる。米国など向けに販売の「LE2125」は「VoLTE」に非対応で「VoLTE化」が必要でシングルSIMとのこと。
また、中国版にOxygenOSを焼いた場合も「VoLTE化」が必要になるようだ。

5Gバンドn77 が欲しい!とかじゃなければ中国版がいいかもです。
docomo系SIM
au系SIM
SoftBank系SIM
楽天
※ここに掲載している事業者によるSIMを使って端末の動作を保証するものではないのでご注意いただきたい。
OnePlus 9 Pro 開封!付属品をチェック!
それではOnePlus 9 Pro の箱を開封して中身を確認してみよう。OnePlus 9 Pro の付属品はiPhoneやGalaxyの付属品が減る中、付属品タップリだ。
縦長が特徴の赤い箱を開封!
▼OnePlus 9 Pro の箱は8と同じく、赤くて長細い。

この赤い箱はOnePlus 7T 辺りから採用され、その前までは白い箱も使われていたようだ。
▼赤くて長い特徴的な箱を開封!中には付属品が多数。

本体をチェックする前に、まずはどんな付属品があるかチェックしてみよう。
付属品チェック!ケースや高出力充電器が付属!
▼OnePlus 9 Pro の付属品をリストアップ。付属品は以下の通り。
- ケース
- SIMピン
- ステッカー
- 65W充電器
- C to C ケーブル
- クイックマニュアルなど
シリコンケース
▼付属しているシリコンケースをチェック!

ケースにはこれまでと同じく「Never Settle」の標語が刻まれる。決して立ち止まらない、妥協しないといった意味があるようで、仕事に対する情熱を感じられる。
OnePlus は2013年に創業したまだまだ若い企業だが、このような情熱のもとに急成長を遂げた。今回の「Hasselblad」との提携も、OnePlus の立ち止まらず変化を求める姿勢の現れなのだろう。
充電器
▼付属する充電器をチェック!

OnePlus 8 Pro に付属する充電器は「Type-A」だったが、OnePlus 9 Pro では「Type-C」ポートのものになった。これにあわせてケーブルも「Type-C to C」となり、両端が同じ形状に。
両端ともケーブルの向きを気にせず使えるようになったので使い勝手が向上している。
▼充電器の仕様をチェック!

最大65Wの出力に対応する高出力充電器。PPS では45Wの出力。
残念ながらプラグは折りたたむことができないが、充電器のサイズはとても小型だ。
マニュアル類
▼説明書などをチェック!

クイックマニュアルやSIMピンのほか、OnePlus ロゴやNever Settleの標語ステッカーが付属。多言語のマニュアルだが、日本語は含まれない。
▼こんなものまで付属していた。

「エッジディスプレイ」を採用したスマホはガラスフィルムの選択肢がかなり限られる。きれいに仕上がるのはWhite StoneのDome Glass などに代表される「UV効果型ガラスフィルム」なのだが、施工時にレジンがボタンやスピーカーホールに流れ込むことがある。
だが、このステッカーを貼ることで、液の侵入を塞いでくれるのだ。OnePlus はこのようなところまでユーザーに気を配っている。

OnePlus はしっかりユーザーのことを考えてくれているようです!
OnePlus 9 Pro の外観やボタンをチェック!

フロント / ディスプレイ

- 大きさ : 6.7インチ
- 解像度 : 1440 x 3216
- リフレッシュレート : 120Hz
- サイズ:163.2 × 73.6 × 8.7 mm
ディスプレイは色鮮やかな有機EL。6.7インチ1440 x 3216の解像度を持つディスプレイはリフレッシュレート120Hzにも対応し、精細かつ滑らかな動作を実現する。
▼フロントカメラは画面内に埋め込まれた「パンチホール型」。

OnePlus のパンチホールカメラは画面中央ではなく、左端に埋め込まれるのが特徴。カメラは左端にあるものの、自撮りするときは画面を中央に持ってきても大丈夫。
リア / メインカメラ

- 超広角 : 50MP, f/2.2, 1/1.56", 14mm
- 広角 : 48MP, f/1.8, 1/1.43", 23mm
- 望遠 : 8MP, f/2.4, 77mm(3.3x)
- モノクロカメラ
OnePlus 9 Pro 「ステラブラック」の背面パネルは、マット仕上げ。触り心地の良いサラサラのボディにはうっとりするほどで、いつまでも触っていたくなる。
▼マット仕上げになっているのは背面パネル部だけでなく、カメラバンプ部も同様。

カメラバンプ部のパネルも背面パネルと同様のカラーと仕上げになっていることでとても一体感がある。また、カメラの縁には、iPhone 12 シリーズのような金属リングがあしらわれ、質感を高めることに寄与している。
▼OnePlus 9 Pro デザインは「カメラの出っ張りが少ない」のも大きなポイント。

ハイエンドスマートフォンのカメラは、より多くの光を取り込めるよう、大型のイメージセンサーを搭載し、更にレンズも大口径のものとなってきている。そのため「カメラバンプ」は大きく隆起し、デザインを損なうことはもちろん、平な面に置いた時のがたつきも大きくなる。
しかし、OnePlus 9 Pro はカメラの能力をあげながらも隆起は最低限に留め、質感とデザインを高めている。
サイドフレーム・上下
▼フレーム上部にはマイクが備わる。

▼下部にはスピーカーやUSBポート、マイクにSIMトレー。

サイドフレームは金属製で、こちらも仕上げは非光沢。ケースなしで使う場合でも指紋が付着しにくく扱いやすい。
ただ、こういった仕上げのブラックカラーは、USBケーブルの抜き差しにより、端子周囲の塗装が剥がれてくるケースが多い。気をつけてケーブルを抜き差ししたり、ワイヤレス充電を使うなりして大事に使っていきたい。
サイドフレーム・左右
▼サイドフレーム左側。こちらにはボリュームキーが備わっている。

▼右側には珍しい「Alert Slider」という、スライド型のキーと、電源ボタン。

スライド式のボタンを上にやると、マナーモード、もう一段上にするとサイレントモードに設定できる。下の電源ボタンはやや長押しで独自アシスタントの呼び出し、更に長押しで再起動などを行えるメニューがあらわれるようになっている。

OnePlus 9 Pro のデザインはどこからみてもとにかくカッコいいです!
OnePlus 9 Pro をベンチマークで測定!

OnePlus 9 Pro の処理能力やストレージのアクセススピード、バッテリー駆動時間や充電能力をチェック!搭載されているSoC「Snapdragon 888」と比較するため全世代のSoC「Snapdragon 865」を搭載したXperia 1 II を比較に用いている。
AnTuTuベンチマーク(V9)で総合性能をチェック!
まずは定番のベンチマークソフト「AnTuTuベンチマーク」でCPUやGPUなどを含めた総合能力をチェックしたい。
▼OnePlus 9 Pro のベンチマーク結果はご覧の通りのハイスコア!


Snapdragon 865 の「約63万点」と比較して、OnePlus 9 Proのスコア「約82万点」はとても優秀なスコアとなり、CPU以外にGPUなども強力であることがわかる。動作では、TwitterやInstagramなどのSNSはもちろん快適で、LINEやブラウジング、カメラの動作にも一切のもたつきを感じない。
しかし、気になるのは発熱。OnePlus 9 Pro のベンチマーク中における温度はやや上昇が大きく少し気になるところ。
ゲームなどを長時間プレイすると「サーマルスロットリング」によってCPUクロックを落とし、温度を低下させるといったことになりそうだ。もちろん「ハードな3Dゲームを最高設定で長時間プレイ」といった極端な使い方でもしない限り問題なく、一般的なゲームでは全く問題ない。
Androbenchでストレージ性能をチェック!
続いてはストレージをチェック!「Androbench」により、読み込みと書き込みのスピードを計測。
高速なストレージはデータのやりとりや、アプリの起動など、スマホを快適に動作させるための要だ。
▼計測結果を見てみると、シーケンシャルリード、ライト共にOnePlus 9 Pro がとても優秀であることがわかる。


OnePlus 9 Pro のUFS3.1のストレージは、従来機種のアクセススピードより、書き込み、読み込み、ランダムの読み書きも高速!ユーザーの快適度アップに寄与してくれる。
PCMARK Work 2.0 battery lifeでバッテリーをチェック!
バッテリーの駆動時間計測は「PCMARK Work 2.0 battery life」にて、100%から20%までの連続駆動時間を計測。ディスプレイ輝度は半分に固定している。
測定結果は条件によって異なる場合があるので、参考程度にしてほしい。
▼OnePlus 9 Pro の測定結果。


OnePlus 9 Pro は、バッテリーの駆動時間でも非常に優秀な結果!OnePlus 8 Pro の測定結果ではおよそ10時間程度であったが、20%ほど駆動時間が伸びる結果となった。
また、今回のテストでは、解像度を上げても駆動時間が大きく変わらないという結果になった。ただ、この結果はさまざまな設定や、アップデートで大きく変わる可能性がある。
▼スマホをガンガン使うなら大容量のモバイルバッテリーがおすすめ。下は私が愛用しているもの。
充電能力をチェック!
有線の充電では最大65Wに対応するOnePlus 9 Pro。実際に充電するとどのくらいの速度で充電できるのか付属している65W充電器とケーブルを用いてチェック!すると、驚くべき結果となった。
▼10分ごとにバッテリー残量をチェック。満充電にかかる時間は...?
経過時間 | 電池残量 |
---|---|
10分 | 34% |
20分 | 72% |
30分 | 96% |
33分40秒 | 100% |
なんと4500mAhのバッテリーを30分ほどで満充電してしまった。65W充電の恐るべきパワーはあっという間にOnePlus 9 Pro のバッテリーを完全復活させる。
OnePlus 9 Pro なら、朝の忙しい時間や、ゲームでのバッテリー切れなどでも、準備している間や、しばらく休憩している間に満充電できてしまう。
OnePlus 9 Pro のディスプレイをチェック!

屋外での視認性をチェック!
画面が見えにくくなる天気のいい屋外で、視認性をチェック!OnePlus 9 Pro のディスプレイは明るい日中でも十分な視認性を備えているだろうか?
ディスプレイに定評のあるSamsung の「Galaxy S21+」と比較して視認性を確認!すると、OnePlus 9 Pro のディスプレイがかなり高品質なものであることがわかった。
▼ホーム画面。ピーク時のディスプレイ輝度はどちらもピーク時1300ニト。

ご覧の通りOnePlus 9 Pro のディスプレイは、厳しい条件下でもしっかり視認性を確保している。
▼差が出やすい白が多い画面でも確認してみた。

OnePlus 9 Pro のディスプレイは、高品質なディスプレイを搭載するGalaxy S21+との差を感じることはなく、とても品質のいいディスプレイを搭載していることがわかる。コストダウンせずしっかりと品質のいいディスプレイを搭載しているため、日中の明るく厳しい条件下でも快適に使うことができる。
120Hzディスプレイをチェック!
OnePlus 9 Pro のディスプレイは最大解像度が「1440 x 3216 QHD+」、さらにリフレッシュレート「120Hz 」に対応!高精細かつ、滑らかな動作を実現。
高いリフレッシュレートはブラウジングやSNS の使用など、さまざまな場面で大きな快適性をもたらしてくれる。
▼Instagram などのSNS も、ヌルヌルの滑らかスクロールでとても気持ちがいい。

▼リフレッシュレートや解像度は設定変更可能!


リフレッシュレートを「標準」にすると最大60Hzのリフレッシュレートとなり、消費電力を節約できる。解像度は「QHD+」を選択することも可能で、さらに高精細にすることができる。
もちろん、高解像度に設定した場合は消費電力が増加する。FHD+ で許容できそうならそのまま使うのがいいだろう。

発色、最大輝度、高精細、LTPO、120Hzと、OnePlus 9 Pro のディスプレイ表示能力はかなりハイレベルです!
OnePlus 9 Pro にGoogle Play をインストール!
私の入手した中国版は「Google Play Store」はプリインストールされていない。しかし「Google Play Sotre」の「APKファイル」を入手することで簡単にインストールすることができた。
このサイトはAPK配布サイトとしては有名なところであるが、もちろん、配布されているAPKファイルに何かしら仕込まれている可能性は0ではない。導入は自己責任で。
▼Play Storeのインストール完了!普通にアプリのインストールができる。


OnePlus 9 Pro で動画やゲームを楽しむ!

OnePlus 9 Pro では動画やゲームを快適に楽しむことはできるだろうか?また、Amazonの「Prime Video」や「Netflix」などの動画配信サービスを、高画質で視聴するためのセキュリティレベルをクリアしているのかを確認してみた。
Widevineをチェック!
中国ROMのスマホでは「Widevine」のセキュリティレベルが低いことが多く、動画配信サービスの高画質視聴に必要な「L1」を満たしていない場合がある。OnePlus 9 Pro ではスマホで動画サービス存分にできるだろうか。
▼アプリ「DRM Info」にてセキュリティレベルをチェック!
すると、セキュリティレベルは高画質動画を視聴できる「L1」であることがわかった。OnePlus 9 Pro は、中国版でもセキュリティレベルが高く、動画配信サービスを存分に満喫できる。
▼筆者も利用中のAmazon Prime Video。プライム会員はAmazonでの送料が優遇され、動画サービス、電子書籍、音楽まで無料でついてくる神サービスだ。
動画視聴時の画面をチェック!
▼OnePlus 9 Pro のディスプレイで一般的な16:9の動画を再生すると以下のようなイメージ。

▼動画を拡大してフルスクリーンにした状態。

OnePlus 9 Pro は、ディスプレイ左右両端がカーブした「エッジディスプレイ」になっている。しかし、カーブが少なのディスプレイで「Galaxy S20シリーズ」のエッジディスプレイのような感覚だ。
OnePlus 9 Pro のエッジディスプレイは、ご覧よのうに映像への影響は最小限にしながらデザインやサイドからのジェスチャー操作などの操作性が高い。
また、画面内に埋め込まれた「パンチホール型フロントカメラ」は、小型であることと、左端に寄っていることから、動画やゲームで邪魔になりにくいと感じた。
ゲームをプレイ!発熱チェック!
Snapdragon 888 を搭載するOnePlus 9 Pro では、一般的なゲームでは全く問題ない。そこで大きく負荷のかかるゲームである「原神」を最大グラフィック設定にした上で、発熱具合をチェック。
プレイ前のチェック
▼プレイ前のディスプレイ面高温部は「31.5℃」。

▼背面の高温部は「30.1℃」だ。

▼CPUは38℃、バッテリーは32.4℃。


▼画質やフレームレートを最高設定に変更し、端末に負荷を掛ける。

しばらくプレイすると...
▼ディスプレイ面の高温部は「43.4℃」に上昇。

▼背面の高温部も上昇し「41.4℃」に。

▼CPU温度は「56℃」、バッテリーは「44.8℃」まで上昇。


▼金属製のサイドフレームは熱が手に伝わり、ケースなしでプレイするのは辛い。

ケースを装着してプレイすれば不快感は低減するが、ディスプレイ側もなかなかの高温だ。コントローラーでプレイすれば良さそうだが、Android版の原神は、まだコントローラーに公式対応していないようだ。
サウンドをチェック!
OnePlus 9 Pro のスピーカーは通話と兼用のイヤースピーカーと、本体下部にあるスピーカーでステレオサウンドを実現する。だが、ステレオスピーカーを搭載しているスマホはスピーカーの向きが異なっている場合が多い。
OnePlus 9 Pro もスピーカーの向きが上下で異なり、やや音量差を感じ、下部スピーカーの音量が僅かに大きく聞こえる。


また、おそらくハードウェアは悪くないものが搭載されているように思うのだが、内蔵スピーカーの音質調整はできないようだ。音質調整には「Dolby Atmos」が利用できるのだが、調節できるのはイヤホンを接続した時のみという仕様。
▼左側はイヤホン未接続。イヤホン接続時は右側のようにイコライザーのメニューが表示される。


内蔵ステレオスピーカーで満足できない場合は、イヤホンやヘッドホン、スピーカーなどを接続して音声を楽しもう。

私はSONYのワイヤレスイヤホンやBOSEのワイヤレススピーカーを使っていますが、びっくりするくらい音がいいです!
OnePlus 9 Pro の使い勝手をチェック!

文字入力のしやすさをチェック!
画面サイズは6.7インチ、横幅は73.6 mmであるOnePlus 9 Pro の文字入力のしやすさはどんな具合だろうか。片手でも快適におこなえるかチェックしてみた。
▼入力はGoogleの「Gboard」にておこなった。

大画面ながら、73.6 mm とやや細身のボディは片手操作もOK!さらに細身であるXperia 1 II (72 mm) には敵わないものの、私の手では端のボタンもしっかり押すことができた。
使い勝手には個人差があるものの、一般的な手のサイズの方であれば、操作性に難を感じることはなさそうだ。
▼もちろんGboard なら「片手キーボード」の入力モードも備えている。

フルサイズでのキーボードに使いにくさを感じた場合は「片手キーボード」を試してみて欲しい。片手キーボードでは、サイズや位置も変更可能だ。
また、上部にある通知パネルは指が届かないが、ホーム画面設定で「ホーム画面でスワイプダウン」を「グローバル検索」から「通知センター」に変更することで引き出せる。画面上部にあるアイコンは「アイコンダウンジェスチャー」で片手アクセス可能。
▼左:スワイプダウンの設定 右:アイコンプルダウンジェスチャーの設定


この設定をおこなっておけば、ホームのアプリアイコンと通知の操作は片手でも困らず快適におこなえる。
▼上記設定の後「「ホーム画面でスワイプダウン」と「アイコンプルダウンジェスチャー」を動作させる様子。

手の大きさは人によって違うので、参考程度にみていただければ幸いです。
設定やカスタマイズをチェック!
ホーム画面設定
▼初期状態のホーム画面とアイコン。


▼ホーム画面の何もないところを長押しすると設定があらわれ、アイコンの形状や文字サイズ、アイコンを並べる数やウィジェットなどを変更できる。


▼設定ではアプリアイコンを全てホームに置くモードと、ドロワーモードも選択可能。


アイコンの自動整列を有効にしたり、アニメーションスピードの変更、持ち上げると画面オンにダブルタップで画面オンなど、設定の幅は広い。
▼「パーソナルカスタマイズ」においても、テーマや壁紙、AODにカラー、通知パネルのアイコン形状など、事細かに変更可能だ。


上記のように細かいところまでカスタマイズできるので、設定を自分好みに変更して思い通りに仕上げることができるのもOnePlus 9 Pro の魅力。
ナビゲーション
OnePlus 9 Pro では、ナビゲーションバー(仮想ボタン)による操作と、ジェスチャーによる操作が選択できる。これまでの操作に慣れている場合は画面内に仮想ボタンを表示させて「戻る」や「ホーム」などが利用可能だ。


ジェスチャー操作を有効にすると表示領域を占有してしまうナビゲーションバーが消え、画面を広く使える。操作は画面左端、または右端から中央に向かってスワイプで「戻る」、下部から上に向かってスワイプで「ホーム」、下部から上に向かってスワイプしてホールドで「アプリ履歴」となる。
また「以前のアプリに切り替え」を有効にすると画面左端か右端から中央に向かってスワイプし、ホールドすることで前回使っていたアプリに切り替えできて便利だ。
ジェスチャーとモーション
OnePlus 9 Pro のColorOSでは便利な機能は多数用意されているのだが、特に気に入ったのが「ジェスチャーとモーション」にある「スリープ時のジェスチャー」。


「Oの字を描いてカメラを起動」や「Vの字を描いてフラッシュライトを起動」を有効にしておくと、消灯状態の画面でOを描けばカメラが起動し、Vの字を描けばライトが点灯する。
カメラの起動はすぐに撮影を始められとても快適だ。ライトの起動も有用性が高く、暗い場所で足元を照らしたい時などに、すぐに起動できてサッと使えるのがとても有難い。

購入当初はColorOSに馴染めるか不安でしたが、カスタマイズ性も高くなかなか使いやすいです!
OnePlus 9 Pro のカメラで実写テスト!

各カメラの画角をチェック!
OnePlus 9 Pro では3つのレンズとセンサーが搭載されており(もう一つあるがモノクロ用)、それぞれ写せる範囲が異なる。ここでは3つのカメラで実際に撮影した写真によりどのような画角で写せるのかをチェック!
OnePlus 9 Pro では、14mm(超広角)、23mm(広角)、77mm(3.3x)と、デジタルズームの順に撮影。比較には標準的なハードウェアのXperia 1 II を用い、16mm(超広角)、24mm(広角)、70mm(望遠) に掲載した。
Xperia 1 II と比べると、OnePlus 9 Pro の広角と超広角は、より広範囲を写す短めの焦点距離となっている。色合いを確認してみると、派手すぎる彩色もなく自然な色合いで好感触だ。
望遠カメラの写真も出来が良く、周囲にある花の色合いが自然で、花の輪郭や、道に敷いてある石の形なども確認できる。
※OnePlus 9 Proのデジタルズームにおける焦点距離は23mmを等倍として算出。
マクロ撮影をチェック!
OnePlus 9 Pro には超広角カメラを使ったマクロモードが用意されている。小さな花や虫などを大きく捉えることができ、写真撮影をより楽しいものにしてくれる。
また、超広角カメラに搭載されたセンサーの大型化で被写界深度が浅くなり、雰囲気のある写真が撮れる印象だ。




本格カメラには敵いませんが、ポケットにいつでも入っているスマホでこれだけの写真が撮影できます!
逆光撮影能力をチェック!
わざと太陽を入れて厳しい状況でどのような写真に仕上がるのかチェックしてみた。比較にはXperia 1 II を用い、両方HDR機能は有効でオート撮影している。
超広角



広角




OnePlus 9 Pro は、明るいところをしっかり抑え込んで、空の色や夕陽の色合いも表現できているように思います!
夜景の撮影能力をチェック!
この比較ではできるだけカメラの能力をみたかったので、ナイトモードは使わず通常モードにて撮影。夜景撮影でも同じくXperia 1 II と比較してみた。
超広角



広角




OnePlus 9 Pro の超広角は明るいですが評価が別れそうです。広角は照明のハイライトがしっかり抑えらているように思います。
▼上記のほか、わざと光源にカメラを向けて、反射をどの程度抑えられるかチェックした。ここでは「Galaxy S21+」と比較してみた。







OnePlus 9 Pro はレンズのコーティングがしっかりしているのか、ゴーストの発生が少ないです。とっても優秀だと思います!
ナイトモードをチェック!
続いて、更に暗所にて通常モードとナイトモードで撮影し、それぞれを比較してみた。OnePlus 9 Pro の夜景撮影能力は素晴らしく、かなり暗い場所でありながら低ノイズかつ明るく鮮明に撮影することができた。
超広角




広角




これらの写真は三脚なしで手持ち撮影したもの。この写真を手持ちでブレなく撮れたことに驚きだ。

OnePlus 9 Pro のナイトモード…最高です!
ポートレートモードをチェック!
OnePlus 9 Pro にも、もちろん一眼カメラのような背景ボケを造る「ポートレートモード」が搭載されている。光学的なボケではないので本物のようにはいかないが、被写体を際立たせるのに有効だ。



写真を加工して擬似的にボケを演出しているので、やはりうまく判断できない箇所も出てくる。上の画像では、髪の毛の先端がボケてしまった。
だが、スマホのポートレートモードは、あまり細かいところを気にせず雰囲気が伝わればOKではないかと思う。

ポートレートモードを使うと被写体がグッと際立ち、我が子がより可愛く思えます(笑)
望遠カメラをチェック!
OnePlus 9 Pro の望遠カメラは3.3倍の8MP。解像度や倍率ではやや物足りないかと感じていたが、十分に楽しめるカメラだ。



暗い場所はキツいですが、十分な照度があればなかなか楽しめる望遠カメラです!
▼他の作例はこちらからチェックしてほしい。
OnePlus 9 Pro の動画撮影をチェック!
- 超広角 : 8K 30fps, 4K 30/60fps, 1080p 30/60fps
- 広角 : 8K 30fps, 4K 30/60/120fps, 1080p 30/60fps
- 望遠 : 4K 30/60fps, 1080p 30/60fps
OnePlus 9 Pro で撮影できる動画の解像度はなんと最大8K。そして、4K動画の撮影では、120fps での撮影がおこなえる。
8K 30fps動画撮影では、超広角と広角カメラが利用可能。4K 120fps では広角カメラのみが利用できる。
また、4K 60fpsまでは望遠カメラも使うことができ、撮影中は超広角から望遠までレンズ切り替えも可能だ。
8K,や4K 60/120fpsでの撮影時間は、5分間に制限される仕様となっている。
日中の動画撮影
60fps で遊具で遊ぶ子供を撮影。高いフレームレートにより、動く子供の様子もスムーズ…。なのだが、記事への埋め込み動画だと30fpsになっているようなので、YouTubeアプリから画質とフレームレートを変更してチェックしてほしい。
手ブレ補正をチェック!
手ブレ補正を有効にすると、超広角カメラを使ったブレの少ない動画撮影がおこなえる。実際に補正を有効にした状態で撮影してみたところ、手持ちで歩きながらの撮影でもかなりブレの少ない動画を撮影することができた。
フレームレートは30fpsまで、画質は4Kまでとなるが、歩きながら撮影するVlogや、子供の撮影、動物の撮影、アクティビティの撮影などで有効に使える。
夜間の動画撮影
夜間の動画撮影能力をテスト。撮影したのはかなり暗い場所で、通常モードでも普通に映っているのが驚き。そして、夜景モードを有効にすると更に明るく撮影できてしまった。

OnePlus 9 Pro は写真だけでなく、動画もスゴい!
OnePlus 9 Pro でドコモや楽天モバイルのSIMをテスト!

OnePlus 9 Pro 中国版「LE2120」で「VoLTE」が必須である「ドコモ5Gギガホ」のSIMと「楽天モバイル」のSIMが使えるかテストしてみた。テストの結果、OnePlus 9 Pro の中国版では「VoLTE化」と呼ばれる操作をすることなく、通信や通話がおこなえることがわかった。
ドコモの5GギガホSIMをテスト!
ドコモの5GギガホSIMは「VoLTE」が使える端末でないと通信や通話を使うことができない。「ColorOS」が搭載された中国版では普通にドコモ5G対応SIMカードを利用可能だ。
▼VoLTEもしっかり有効となっており、通話も問題なし!


ただし、中国版でも「OxygenOS」をインストールしてしまうと「VoLTE化」によりVoLTEを有効にする操作が必要になってしまうようだ。この操作にはPCが必要になる。
▼参考:docomo APN設定

OnePlus 9 Pro LE2120 はn78, n79 に対応で、ドコモ5Gもバッチリ使えました!
楽天モバイルのSIMをテスト!
もちろん中国版は「楽天モバイル」のSIMカードも利用できる。
▼楽天モバイルも問題なく動作。通話アプリ「楽天LINK」もOK!


▼しかも何故か、使い放題の自社回線である「バンド3」を優先的に掴みに行ってくれるというおまけ付き!
上の動画は、楽天回線のバンド3が接続できる部屋へ移動した様子を検証したもの。電波強度の強いバンド18ではなく、バンド3に切り替わった。
OnePlus 9 Pro では、バンドの切り替え優先度が電波強度だけではなく、他の要素も取り入れているのかもしれない。ちなみにGalaxy や Xperia でも試してみたが、バンド18のパートナー回線のままだった。

全ての状況でこうなるとは限りませんが、OnePlus 9 Pro は楽天モバイルSIMと相性がいいようです!
▼参考:楽天モバイル APN設定
端末購入で最大2.5万ポイント!
楽天モバイル(3ヶ月0円)OnePlus 9 Pro の総合評価

私の個人的な総合評価です!
デザイン
デザインは素晴らしいの一言。今回選んだカラー「ステラブラック」では、背面パネルが非光沢のマット仕上げとなり、ルックス、質感共にとても上質。
カメラバンプは大きな隆起もなく、違和感やデスクに置いたときのガタツキなども気にならないレベル。レンズ周囲にあしらわれた金属リングや「HASSELBLAD」のブランドロゴなどもデザインやカメラを使う高揚感を高めてくれた。
また、同系色の付属ケースも質感やデザインが良く、別途用意しなくても十分だと思えるほど良好だ。いつもは大抵付属ケースが気に入らず別途ケースを用意するが、OnePlus 9 Pro に付属するケースは出来が良くてそのままでもいいと思える。
OnePlus 9 Pro のデザインには本体、ケースに至るまで、非常に満足している。
処理性能
Snapdragon 888 の処理性能、UFS3.1 のストレージアクセススピードは申し分なく、もたつきを感じるシーンは皆無。
ディスプレイ
鮮やかな表示ができる有機EL、高い解像度、高リフレッシュレートに可変リフレッシュレート対応。屋外では高い輝度による良好な視認性で、OnePlus 9 Pro の高い品質を確認できた。
また、ディスプレイはエッジディスプレイであるが両サイドの湾曲はかなり小さく、デザインを高めながら視認性は良好だと感じた。ほぼ完璧なディスプレイだが、強いて難を挙げるとすればフィルムを貼り付けしにくい事だろう。
カメラ機能
IMX766を搭載した超広角カメラ、IMX789を搭載した広角カメラ共にカメラの出来栄えは良好。都市夜景や夕日の入るシーンで良好な結果を残した。
また、マクロ撮影においては、1/1.56インチの大型イメージセンサーにより、柔らかなボケ効果が得られる。望遠カメラにおいても「ペリスコープ」型のものに光学倍率では及ばないが、十分な画質が得られるカメラだった。
マニュアル撮影ができる「プロ」モードでは、広角レンズしか使えないのが残念。だが、シャッタースピードは1/8000秒から30秒、ISO感度は100から6400と幅広く、高解像モードや2つまで設定を登録できるカスタムキーなどもある。
他にも、ピントがあっている場所を示す「フォーカスピーキング」や、水平を確認する「水準器」、最適な明るさの判断に役立つ「ヒストグラム」、構図決定に役立つ「グリッドライン (3×3、4×4、黄金比から選択可)」、編集に有利な「RAW出力」などが揃っており、こだわりの一枚を仕上げるのに十分な機能だ。
購入当初は「HASSELBLADのカメラ」ということもあり、期待が高まりすぎていたためか「こんなもんか」と思えたりもした。OnePlus 9 Pro のレビュー直前に、カメラ機能に性能を大きく振った「vivo X60 Pro+」をレビューしたこともあり、余計にそう感じたのだと思う。
OnePlus 9 Pro は、X60 Pro+ には及ばないものの高機能なカメラを備えており、質感や使いやすさ、ディスプレイ品質なども高いことから安心して使える「メインスマホ」向き。
購入後数日はややいまいちに思えたが、使い込めばカメラはもちろん、それ以外の部分でも非常に満足度が高いスマホとなった。
スピーカー
スピーカーは本体上部の通話兼用イヤースピーカーと、本体下部に備わる スピーカーによるステレオスピーカー。ディスプレイ占有率の高いスマホはたいてい上部スピーカーが正面を向き、下部スピーカーが下向きで、やや音量バランスが悪い。
これはOnePlus 9 Pro も同じように思えた。また、高音や低音がやや迫力が掛けるので、イコライザーで調節して好みの音にしたいところなのだが内蔵スピーカーの音質調整ができないのが残念。
音楽や動画を好みの音質で楽しみたいときは、イヤホンか外部スピーカーを使おうと思う。
内蔵の振動バイブは高品位なものとなり上質な「触覚フィードバック」が得られる。iPhone や Galaxy の上位機種と同じく、キーのタイプをしたときやカメラの操作などで得られる反応は「コツッ」と叩くような反応。
低価格なスマホではバイブが従来式で、雑な振動によるフィードバックとなるが、OnePlus 9 Pro は細かいところもしっかりと作られている。
バッテリー
4,500mAhと大容量のバッテリーを搭載するOnePlus 9 Pro のバッテリー駆動時間はテスト結果でも悪くなく、実際に使っていても特に不満はない。
充電に関しては非常に満足度の高いものだった。充電は最大65Wに対応しており、充電テストでは30分程度で満充電することができ、驚かされた。
また、社外品のPDのみ対応の充電器であっても、9V2A弱(18W程度)の充電ができた。一般的な充電器でも急速充電ができるのは、汎用性が高く素晴らしい。
OS・システム
中国版に搭載される「ColorOS」は、カスタマイズ性も高くなかなか使いやすいと感じた。いわゆる「大陸版」と呼ばれるスマホでは、日本で必須のアプリであるLINE の通知が届かないといったことがあるが、これは通知の許可や、バッテリーの最適化から除外、自動起動に入れてやるなどの設定で問題なく使うことができた。
日本語やVoLTEについても問題なく、システムは標準で日本語対応(アップデート内容など、一部に中国語表記)。VoLTE必須のドコモ5G対応SIMや楽天モバイルのSIMも通信通話ともに利用できた。
楽天モバイルの検証では、なぜか楽天回線を優先してくれるという嬉しい結果も。効果を約束することはできないが、自社回線とパートナー回線両方が存在する地域ではとても有利なスマホとなる。
そして、当初はややバックグラウンドアプリが停止される「タスクキル」があるように思えたが、他のスマホと特に変わらないレベルであった。これは「中華スマホはタスクキルがある」という先入観でそう感じたのかもしれない。
また、今回選んだのはメモリ8GBのモデル。メモリ使用量を確認すると、いくつかアプリを起動するだけで残り2GB程度になるので、バックグラウンドプロセスが停止されやすいと考えられる。
より快適に使用したいのであれば、上位のメモリ12GBモデルを選択するのが良さそうだ。

総じてOnePlus 9 Pro は大変満足度の高いスマホとなりました。素晴らしいスマホだと思います。
OnePlus 9 Pro の購入先や価格

最後にOnePlus 9 Pro を購入できる代表的なサイトを紹介する。ここで紹介するサイト以外にもOnePlus 9 Pro を購入できるところは存在するが、保証がしっかりしていて支払い方法が多様であるものを掲載している。

OnePlus 9 Pro は国内販売されていないので海外通販での購入となります。Etoren やExpansys は購入しやすく、保証やサポートもしっかりしています!
EtorenやExpansysで送付先に登録する住所は英語表記になるが、下記サイトで一発変換可能だ。
Etoren
- 8GB/256GB:108,300円
- 12GB/256GB:120,100円
価格は税込、送料別途。
Etoren(イートレン)は海外通販サイトでありながら、サイトは日本語表記、さらに、日本語対応のサポートで安心して購入できる。海外からスマートフォンを購入すると「輸入消費税」が掛かるが、Etorenの価格は税込だ。
また、製品は1年保証付き。そして、返品や修理の送付先は国内倉庫宛なので、安心して購入することができる。
支払い方法はクレジットカード、デビットカード決済、銀行振込、Paypal が利用可能。クレジットカードはVisa, Mastercardが利用可能で、JCBやAmerican ExpressなどはPaypal 経由での支払いとなる。
Expansys
- 12GB/256GB:101,485円
輸入消費税、送料込み。
Expansys(エクスパンシス)海外通販の老舗で、サイトは日本語対応で安心して利用できる。価格は安いが輸入消費税がかかるので注意 (およそ6千円)。
保証は標準で6ヶ月付いているが、有料の延長保証で更に6ヶ月延ばすことができ、合計1年の保証を受けることができる。
支払いはクレジットカード、銀行振込(国際送金)、Paypal、代引きが利用可能。
イオシス
イオシスは日本の販売店で、東京や大阪などに実店舗も構える。
執筆時点でイオシスは入荷していなかったが、中古が入荷することもあるのでチェックしてみてほしい。
イオシスの保証は未使用品が6ヶ月、中古品で3ヶ月。
支払い方法には「Amazon Pay」を利用できるので、Amazon利用者は登録不要で買い物可能だ。他にもクレジットカード、銀行振込 / 郵便振替、代引きによる決済が利用可能。
はじめまして。
OnePlusが気になっていて、検討しているところです。
ドコモ5Gもバッチリ使えました!と書かれていますが、ColorOSのみの対応なのでしょうか?
もし、よろしければ、5Gを受信しているスクショなどありましたら、載せていただくことはできないでしょうか。
よろしくお願い致します。