【レビュー】iPad Pro用 Magic Keyboard 質感 / Good, Badポイント

Magic Keyboardの出荷が開始され、私も注文していたキーボードを受け取ることができた。iPad Proに取り付け、ノートパソコンのようにしてしまう「Magic Keyboard」を紹介しよう。

なお、私が購入したのは「12.9インチ用」の「日本語配列」のものとなる。

Magic Keyboardの外観

外箱・付属品

▼外箱はMacBookと共通した、きれいな化粧箱。

▼内容物はMagic Keyboard本体と説明書が3枚。

▼USB-C(Type-C)からiPad Proを充電可能。

▼マグネットで取り付け、角度調整ができる。

▼VCCI Class Bという規格に準拠していると記載された紙が入っていた。

▼後のもう一枚は保証について書かれていた。

Magic Keyboad本体

しっかりした作りのキーボードカバー。カラーは一色のみの展開となっている。

▼本体正面。カバー部は堅牢なつくりになっており、ぐらつかない。

▼端子部の拡大。無線ではなく、iPad Pro本体とはこの端子で接続される。

▼背面には大きめのカメラホールが開いている。

▼Apple製品お馴染みのロゴも、もちろん装備。

▼キーボードのUSB-C端子は充電のがみおこなえる。

▼MacBook Air 2020同様、ストロークのしっかりしたキーボード。

バタフライタイプのものとは違い、しっかりとしたキーストロークがある。言語の切り替えはスペースキー左右の「英数 / かな」か「地球儀」キーでおこなう。

トラックパッドはMacBookとは違い、一般的な押し込むタイプ。しかし、トラックパッド上部も含め、全面クリック可能となっている。

操作に関してはMacBookとほぼ共通で、マルチタッチジェスチャーを使用できる。ポインター操作やスクロールには歓声が働き、気持ちのいい操作が可能だ。

▼キーボードにはバックライトも装備され、暗い場所でも使いやすい。

バックライトはiPadの環境光センサーにより、自動で調光されるが設定で輝度を変更することもできる。また、しばらく使用せずに置いておくと、自動で消灯する。

iPad Pro12.9 2018にMagic Keyboardを装着

旧モデルとなったiPad Pro 12.9インチ2018年モデルにMagic Keyboardを装着してみた。

▼基本的にはキーボードからiPad Proが浮いた状態で使用する。

カバーをつけたままApple Pencilも装着可

iPadは一般的なノートパソコンと違い、横長ではなく正方形に近いディスプレイ比率となる。そのため、縦が長く取れ、効率のいい作業をおこなえる。

次に画面の角度を確認した。

▼iPad Proを目一杯上げた状態。

▼iPad Proを目一杯手前にした状態。

画面がもう少し上を向いてくれればよかったが、膝上に置いて作業するのには支障がなかった。

Sidecarやリモートで使ってみた

Mac mini 2018をMagic Keyboardを取り付けたiPad Proに装着して「Sidecar」や「Luna Display」「Team Viewer」などで使ってみた。Magic Keyboardでコントロールできるだろうか?

Sidecarでの動作

キーボード入力

Mac miniのテキストエディットでMagic Keyboardから文字入力を試みたところ、問題なく入力できた。ただ、英語配列のキーボードとして扱われるようで「@」など、記号の位置などが日本語キーボードと違った。

英数 / かな」キーによる言語切り替えは使用可能だった。

トラックパッド

トラックパッドを操作してみると残念ながら反応がなく、マウスカーソルを移動することができなかった。

Luna Displayでの動作

Mac miniにUSBドングルを取り付けてLuna Displayでも試してみた。こちらは「Sidecar」に非対応のMacとiPadの組み合わせでも使うことができる。

キーボード

動作したが、こちらのやはり英語配列として認識された。「Shift + 2」で「@」が入力される。「英数 / かな」キーでの言語切り替えはできなかった。

これは「英かな」というソフトをMacにインストールすればなんとかできそう。

トラックパッド

クリックのみが動作。2本指スクロールや右クリックが効かない。コンテキストメニューは「control + クリック」で表示できた。

Team Viewerでの動作

最後は外出先からインターネットを使用して遠隔操作も可能な「Team Viewer」でも動作を確認。

キーボード

入力は可能だが、英語キーボード認識となる。

トラックパッド

マウスカーソルを動かしたりドラッグ操作はできたが、クリックやスクロールなどはできず。「control + クリック」もダメだった。

Magic Keyboardでリモートは少々厳しい

3つの接続方法を試してみたが、執筆時点ではどれもいまいち。「Sidecar」はキーボードがそこそこ使えたので、Mac側にペアリングしたマウスがあれば使用可能だが、それだとトラックパッドのない「Smart Keyboard Folio」でいい。

「Team Viewer」が対応していればMagic Keyboardはかなり有用なビジネスアイテムに進化すると思うので、アプリのアップデートに期待だ。

充電能力を計測

iPad Pro本体を直接充電した時とMagic Keyboardから充電した時に違いがあるのか計測してみた。使用した充電器は最大45W出力ができるもの。

iPad Proを直接充電

▼直接充電したときは25Wほどまで出力が上がった。

Magic Keyboardを経由して充電

▼Magic Keyboardを経由すると若干挙動が違うようだ。

直接充電では約15Vだったが、約9Vでの充電となった。わずかだが、出力は下がったが、この程度ならほぼ変わりない。

フルキーボードアクセスを使って操作性アップ

Magic KeyboardやSmart Keyboardを使うならiPadOS 13.4以降で使えるようになった新機能「フルキーボードアクセス」を有効にして作業効率を高めてみよう。フルキーボードアクセスを使えば、キーボードショートカットで様々な操作をおこなえる。

フルキーボードアクセスの設定方法

▼設定→アクセシビリティ→キーボード→フルキーボードアクセスで有効にする。

▼フルキーボードアクセスのコマンド項では動作の確認や編集ができる。

矢印キーの動作やスペースキーの動作など、気に入らない動作は編集して自分仕様に設定可能だ。

フルキーボードアクセスの参考動画

上記の設定や、操作方法などは下記の動画がとても参考になる。どんなことができるのか、ぜひ確認してもらいたい。

MATTU氏によるフルキーボードアクセスの解説

いいところ・いまいちなところ

いいところ

Goodなポイント !
  • 脱着が容易
  • 良好な質感
  • 高い操作性
  • 膝上でも安定
  • 先代モデルにも対応
  • 充電専用USBポート搭載

脱着が容易

iPad Pro本体とMagic Keyboardはマグネットの磁力により接合する。そのため取り付け、取り外しが容易だ。

パソコンのように使いたいときは取り付け、タブレットとして使いたいときは簡単に取り外せる。このようなことができる製品は今までもあったが、iPadはタブレットとして扱いやすいという優位性がある。

良好な質感

絶妙なストロークとキー形状
良好なクリック感のある質感高いトラックパッド

Apple純正品だけあって質感やデザインが優れている。キーをタイプしたときのフィーリングやトラックパッドのクリック感も良好だ。

高い操作性

トラックパッドでは軽快な操作性に加え、マルチタッチジェスチャーでiPad Proを操ることができる。

タップ / ジェスチャー操作
  • 1本指タップでクリック(要設定)
  • 2本指で戻るやスクロール
  • 3本 / 4本指でマルチタスク

▼設定→一般→トラックパッド→タップでクリックを有効に設定。

膝上でも安定

一般的なノートパソコンとは違い、iPad Proとキーボードの組み合わせでは画面側の重量が重くなってしまう。だが、Magic Keyboardでは、強固な背面パネルとヒンジ、そして開いたときにキー上部に寄る構造で安定した状態で使うことができる。

そのため、膝上に置いた状態でも安定した状態で使用可能だ。移動中でも文章の執筆作業なども快適におこなえる。

試しに自動車の後部座席で膝上に置きタイピングしてみると、快適に執筆することができた。Surfaceなどのキックスタンドタイプは単体で立てられる利点があるが、膝上で使うのが難しい。

iPad Pro × Magic Keyboardの組み合わせであれば、自動車や新幹線、公園のベンチに河川敷、さらにはベランダに折りたたみ椅子を置いて作業したりと柔軟にこなせる。屋内にて同じ場所で長時間作業するのは大きなストレスが溜まってしまい、生産性を下げることとなるが膝上で作業できる。

今後「密状態」を避けるため、より一層会社以外の場所で仕事をすることが求められる。膝の上で作業ができ、遊びも仕事もこなせる変幻自在なiPad Proは躍進を遂げることだろう。

先代モデルにも対応

Magic KeyboardはiPad Pro 12.9インチ第4世代と11インチ第2世代用だが、第3世代の12.9インチと初代の11インチでも使用することができる。1世代前のiPad Proでも使用することができるので、安価になった本体を選べる。

充電専用USBポート搭載

これまでiPad Proに搭載されているUSB-Cポートは、USBメモリなどを使用するとハブを使わなければ充電の併用ができなかった。Magic Keyboardには充電用USB-Cポートが搭載されており、ハブなしで充電とUSB機器の併用ができるのが嬉しいポイント。

いまいちなところ

Badなポイント...
  • 価格が高額
  • 重心が上部
  • 蓋が開けにくい
  • 重さや厚さが気になる
  • ファンクションキーがない

価格が高額

Magic Keyboardの価格は11インチ用が31,800円(税別)、12.9インチ用が37,800円(税別)となる。カバー、キーボード、スタンド、USBハブ、トラックパッドがセットと思えばいいのかもしれないが、それでも高額だ。

重心が上部

重量配分は工夫されているが、どうしてもキーボードではなくiPad Pro本体が上部にくっつくので重心が上がる。水平状態で使っていれば気にならないが、あぐらをかいて足の上に乗せると倒れ込む力が掛かってしまう。

蓋が開けにくい

MacBookなどは片手でも蓋が開けやすいように設計されているが、Magic Keyboardは強固なヒンジのおかげで少し開けにくい。さらに、指をかけにくいのが難点だ。

ただ、閉めるときは片手でスムーズ。

重さや厚さが気になる

私が使用している第3世代iPad Pro 12.9インチは630g。キーボードは704gとなる。合わせて1,334gとなってしまい、MacBook Air 2020の1,290gより44g重い。

そして、厚さはMagic Keyboardを取り付けたiPad Proでは1.5cmほど。MacBook Airの最大幅1.6cmとほぼ同等だが、均一で1.5cmのiPad Pro × Magic Keyboardはかなり厚さを感じる。

ファンクションキーがない

トラックパッドがない「Smart Keyboard」にもファンクションキーが存在しなかったが、Magic Keyboardにもファンクションキーは存在せず。ボリュームや画面輝度などをキーボードで調整できるようにして欲しい。

またESCやWindowsでいうところのDeleteやキーも存在しない。ESCキーは修飾キーの設定を変更すれば使用できたが、日本語キーボードモデルだからなのか、Delete地球儀キーと一緒に押しても動作せず。

Magic KeyboardやiPad Proの購入先

iPad Pro 2020モデルは2018モデルと比較して、カメラやGPUの強化、1TBモデル以外でもRAMが4GB→6GBとなった。Magic Keyboardは先代モデルでも使用できるので、安くなった2018年モデルもねらい目だ。

Apple Online Store

各種キャリアオンラインストア

iPad Pro Wi-Fiモデル, セルラーモデル

Magic Keyboard

iPad Pro 12.9インチ用

iPad Pro 11インチ用

iPad Pro本体

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おわりに:高額だが買って満足

iPad ProにMagic Keyboardを取り付けて作業してみると、ノートパソコンのように軽快に執筆作業を進めることができた。iPadは写真や動画、ブラウジングに電子書籍の閲覧やゲームなどの用途が得意だったが、AppleペンシルやSmart Keyboardの登場でクリエイティブな用途にも使えるようになった。

そして、Magic Keyboardの登場でさらにクリエイティビティが向上。どんどんOSも進化し、活躍の場が拡がっている。

私はブログ執筆や写真編集などにiPadを使用しているが、Magic Keyboardの登場でほぼMacBookの出番はなくなった。人によってはパソコンとiPadを買わずとも、iPadだけで済むことだろう。

キーボードやマウスを使う作業はパソコン、エンタメ消費やペンを使ったクリエイティブ用途はiPadといった感じの棲み分けだったが、垣根がなくなりつつある。Magic Keyboardは高額だが、iPad Proがパソコンになると考えるとそれほど高額ではないかもしれない。

私はMagic Keyboardを試してみて、iPad Proがより使いやすく満足するものになったと感じている。

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