【レビュー】Magic-Ben MAG1 質感 / Good, Badポイント

普段からUMPC(ウルトラモバイルパソコン)である「CHUWI MiniBook」を愛用しており、ブログ執筆をメインに活用している。MiniBookを購入してUMPCの機動力と拡張性に惚れ、他にも気になる機種が多数現れた。

そんな中、最もクオリティが高そうなUMPCをリリースする「Magic-Ben」社より「MAG1」を貸与いただいた。この機種は以前から気になっており、あまりの出来栄えに「欲しい」という記事まで執筆。

実機を試してみたくてうずうずしていたが、ついに触れる機会に恵まれた。

Magic-Ben MAG1 スペックや購入先

Image : magic-ben

MAG1のスペック

バリエーション
  • LTEあり / なし
  • ROM 256GB / RAM 8GB
  • ROM 512GB / RAM 16GB

OSWindows 10
CPUCore m3 8100Y
Core i7 8500Y
RAM8GB
16GB
ストレージ容量256GB
512GB
PCle
重さ690g
高さ146.5mm
207.2mm
厚み17.5mm
画面8.9インチ
IPS
タッチパネル
解像度2560x1600
画面密度339ppi
バッテリー容量8,100mAh
充電能力Input: 100-240V-50/60Hz 0.7A Max
Output: 5V3A,9V3A,12V2.5A,15V2A,20V1.5A
ネットワーク802.11a, b, g, n, r, ac
LTEモデルあり
Bluetooth4.0
セキュリティ指紋認証
インターフェイスType-C × 1
USB 3.0 × 1
HDMI × 1
イヤホンジャック × 1
技適
カラーブラック

ベンチマーク

以下はCore m3 8100Yモデルのベンチマーク。

Geekbench 5

ドラクエXベンチマーク

CrystalDiskMark

MAG1の購入先

Amazon

▼Core m3 512GB / 16GB Wi-Fiモデル

▼Core m3 512GB / 16GB 4GLTEモデル

▼Core i7 512GB / 16GB 4GLTEモデル

Geekbuying

MAG1はBGeekbuyingなど海外通販サイトでも購入可能!

MAG1の外観

Image : magic-ben

上部

▼上部にはロゴがあしらわれる。一部ロゴなしも流通しているようだ。

ブラックなので指紋が付着しやすいが、デザインは良好。天板の指紋は保護フィルムなどで回避できそうだ。

下部

▼ゴム足は上と下に一直線で配置されている。

本体下部も黒一色となり、隙がないデザイン。貸与機には「ProtoType」と書かれたシールが貼ってあった。

スピーカーのスリットは両側にあるが、向かって右側のみスピーカーユニットが搭載されている。片側のスピーカーを省いてバッテリーを大型化したのだろうか。

▼Engadgetの記事に裏蓋を外して内部の様子を撮影した写真がある。

通気孔

本体背面
モニターヒンジ裏

通気孔は本体背面とMacBookのように、モニター下部の裏側に備わっていた。本体背面の通気孔は形状もただ丸い穴が開いているのではなく、凝ったものとなっいる。

右側

本体右側ポート
  • microSDカードスロット
  • USB Type-C (充電兼用)
  • USB 3.0

▲本体右側にはmicroSDカードスロットが備わり、写真データのやり取りなどに便利だ。

▼Type-Cコネクタは充電や映像出力に対応する。

手持ちのモバイルモニターで接続を試してみると、Type-Cケーブル一本だけで映像と電力を供給することができた。

▼ケーブルはなるべく品質のよさそうなものを選びたい。

左側

本体左側ポート
  • microHDMI
  • イヤホンジャック
  • SIMカードスロット(LTEモデルで使用可)

▲本体左側にはMAG1の特徴であるSIMカードスロットが備わる。Wi-FiモデルでもSIMカードスロットはあるようなので、LTEカードを増設するカスタマイズに挑戦しても楽しそうだ。

ディスプレイ

正面から

MAG1を始めてみたときに、一番衝撃を受けたのがこの挟額縁ディスプレイ。タッチ操作にも対応している。

解像度は2560×1600の高解像度ディスプレイとなる。フォントやアイコンなどもギザギザにならず、美しい表示だ。

明るさも十分にあり、日中の屋外でためしてみると十分な視認性があった。逆に室内では照明によっては少々まぶしく感じるときもあるので、夜間モードやフィルターソフトなどで対処したい。

斜めから

視野角が広く、斜めから見ても変化が少ない。

グレア(光沢)タイプのディスプレイは美しい表示である反面、反射や指紋に弱い。タッチパネルを多用したり、屋外での使用が多いならフィルムを貼り付けしておきたい。

キーボード & タッチパッド

MAG1のキーボード

きれいに整列したレイアウトが好印象。MiniBookでは右Shiftキーがなかったり「,」「.」「/」キーが密着していてタイプしにくいが、MAG1は独立しているのでタイプしやすい。

日本語での入力でも多用するキーとなるので、この仕様は物書きの私には嬉しいポイントだ。

指紋認証

▲電源ボタンの右側には指紋認証センサーがあり、セキュリティも安心。

パスワード入力なくログインできて快適だ。公共の場での作業時に、いったん離席するときなどに便利。

MAG1のサイズなら、離席時に持っていってもいいかもしれない。

MiniBookの日本語キーボード

▲こちらはMiniBookのキーボード。MAG1に比べるとくっついたキーが多い。

MAG1のキーボードでも特殊なのかもしれないが、私はMiniBookに調教されたためか、MAG1のキーボードは独特なクセが少なく扱いやすいキーボードと感じた。

ただ、英語キーボードとなるため言語切り替えなど、一部のキーは「Change Key」などを使ってカスタマイズした方が扱いやすい。これはMAG1のカスタマイズをした方の記事が参考になるだろう。

キーボードバックライト

キーボードにはバックライトが搭載されている。薄暗い場所でのタイピングも問題ない。

バックライトはしばらくキーボードを操作しないと消灯し、操作すると再び点灯する。また、「FN + スペース」で消灯できるようになっている。

スリープから復帰後は、再び消灯する必要があるのはMiniBookと一緒だった。

タッチパッド

▲タップ、または、押し込むことでクリックできる。しっかりとしたクリック感がある。

小さいながらもMAG1の大きな特徴であるタッチパッド。やはり、タッチパッドがあるのとないのでは操作性が大きく異なる。

UMPCでの採用が多い光学式トラックポイントには、慣れるのに少々時間を要したが、タッチパッドはすんなりと馴染むことができた。タッチパッドでは特に2本指でスクロールができることが1番ありがたい。

MiniBookでも別途ソフトをインストールすることで光学ポインターでスクロールできるようにしたが、快適とは言えない。しかし、MAG1のタッチパッドは一般的なノートPCと近い感覚で操作することができた。

▼さらに、3本指、4本指のジェスチャーに対応。

3本指ジェスチャー
4本指ジェスチャー

MAG1のタッチパッドで4本指ジェスチャーをするのは少々難しく感じたが、慣れればデスクトップの切り替えなどができて便利だ。

キーボードショートカットでは「Win + CTRL + ← or →」で、デスクトップを切り替えできるが、MAG1ならMacBookのようなジェスチャー操作で切り替え可能。

MAG1とMiniBookと並べてみた

MAG1と、私が愛用しているUMPCである「CHUWI MiniBook」を並べて比較したり、持ち比べてみると、MAG1の優れたデザインや質感の高さがうかがえた。また、MAG1は、MiniBookに比べ持ったときにとても薄く感じた。

上部

▼MAG1は8.9インチディスプレイを搭載したぶん、少々大きい。

こうして見比べると、構造の違いから、MAG1はヒンジ部のつなぎ目などが見えず美しい。天板にあるのは文字ではなくロゴであり、ロゴデザインも悪くないと感じる。

右側

▼MAGのディスプレイを閉じると隙間がかなり小さい。

ボディの製作には大きなコストがかかっていそうだ。大量に売り上げが見込めるMacBookとは違い、少量生産のUMPCで品質をあげるのはコスト的に大変なことだろう。

左側

▼MiniBookは厚さが一定だが、MAG1は先端が少し薄くなる。

手に持った時の厚みもMiniBookより薄く感じる。これはとても好印象だった。

充電器などの付属品

付属品
  • 充電器
  • C to Cケーブル
  • 説明書(英語・中国語)

充電器の仕様

付属する充電器は5V, 9V, 12V, 15V, 20Vの電圧に対応。最大出力は30Wの程のようだ。

▼MAG1を充電したところ、12Vでの充電となった。

モバイルバッテリーでの充電は相性があるのか、手持ちのものでは大きな出力を得ることができなかった。プロトタイプだからなのかはわからないが、レビュー実績のあるある製品を選んだほうがよさそうだ。

MAG1のサイズ感

両手をのせてタイピング

▼両手をのせてみると以下のような感じ。

鷲づかみ

▼私の手だと、なんとか鷲づかみもすることができた。

バッグへの出し入れも容易におこなえ、バッグ自体も小さいもので済む。可搬性が高く、気軽に高性能を持ちだすことができる。

タブレットやスマホと並べてみた

▼iPad Pro 12.9やiPhone SE、マウスなどを並べてみた。

スマホとタブレットの中間のようなサイズだ。

日本語キーボードモデルが登場

英語キーボードモデルしか存在しなかったMAG1に日本語キーボードモデルが追加された。日本語キーボードモデルはAmazon専売となる。

2020年5月20日入荷予定。発売を記念して、3千円引きとなるクーポンコードをいただいた。

Core m3モデル

▼Wi-Fi 512GB / 16GB

▼4GLTE 512GB / 16GB

Core i7モデル

▼Wi-Fi 512GB / 16GB

▼4GLTE 512GB / 16GB

クーポンコード

数量と有効期限
  • 一人1台限り
  • 各モデル3,000円引き
  • 有効期限:2020年5月17日

Modelクーポンコード
Wi-Fi 512GB / 16GBSIKDX67F
4GLTE 512GB / 16GBM4JPH8QX
Wi-Fi 512GB / 16GB Core i7RZA7KAYK
4GLTE 512GB / 16GB Core i74FPHUFYL

いいところ・いまいちなところ

Image : magic-ben

いいところ

Good !
  • ベゼル幅が細い
  • 良好なデザイン
  • 処理能力が高い
  • LTEモデルがある
  • タイピングしやすい
  • タッチパッドで快適操作

ベゼル幅が細い

ぱっと見てすぐにわかる大きな特徴がベゼル幅の細さ。ベゼル幅が狭いことで本体サイズ一杯まで無駄なくディスプレイが広がっている。

UMPCは、本体サイズが限られており、少しでも無駄がないことはとても喜ばしいことだ。

良好なデザイン

シンプルな外観や整然としたキーボード、ナローベゼルにタッチパッド。キーボードフォントに至るまで、高いデザイン性にあふれている。

MAG1は、他のUMPCにはない高い質感とデザインの製品。MAG1の「見た目性能」は圧倒的だ。

処理能力が高い

搭載されているCPUはIntelのCore m3 8100Y。動画編集や3Dゲームなどには向かないが、普段使いでもたつくことはない。

また、ストレージはNVMeでデータのやり取りが高速。Windowsの起動や、ソフトウェアの起動などもストレスフリー。

LTEモデルがある

LTEモデルが選択できるのはビジネスマンにとって強い味方となる。Wi-Fiスポットを探す必要もなければ、テザリングを設定する必要もない。

LTEモデルはSIMカードをセットしておけば、MAG1を開いてすぐにネットワーク接続が可能だ。

タイピングしやすい

特殊なキーが少なく、タイピングは良好。「,」「.」「/」キーも入力しやすく、文章作成を快適におこなえる。

日本語 / 英語の切り替えは「SHIFT + CAPS」か「ALT + `」キーとなる。これは「Change Key」などでカスタマイズして楽に切り替えできるようにしておきたい。

特殊なレイアウトの部分もあるが、慣れとカスタマイズでなんとかなる範囲だと感じた。

タッチパッドで快適操作

UMPCはサイズの制約から、一般的なノートPCのようなタッチパッドを備えていない機種が多い。しかし、MAG1は限られたスペースを有効に使い、小さいながらタッチパッドを備えている。

タッチ、クリック、2本指スクロール、3本 / 4本指でのジェスチャーなどが使用でき、とても便利だ。

いまいちなところ

Bad...
  • 廉価モデルなし
  • モノラルスピーカー
  • YOGAスタイル不可
  • ファンの音がうるさい
  • 筐体に指紋がつきやすい

廉価モデルなし

個人的にはUMPCに大きな処理性能を求めておらず、ブログ執筆などの「テキスト入力がどれだけ快適におこなえるか」といった部分や「どれだけ気軽に持ち出せるか」という部分に重きを置いている。そのため、処理性能はN4100程度でも問題ないと感じている。

モデル展開は8100Yからではなく、MiniBookのように廉価なN4100も用意してくれれば、使用時の故障リスクや破損のリスク意識が低減する。結果、もっとアクティブに使えるので手を出しやすかった。

モノラルスピーカー

スピーカーは左側のみとなり、モノラルとなるのが少々残念。音質自体は悪くない。

YOGAスタイル不可

自宅での作業時には、MiniBookを外部モニターに接続して作業をしている。デスクスペースを広く使うため「テントモード」にして自立したMiniBookにケーブルを接続することができ、デュアルディスプレイも可能だ。

MAG1はノートスタイルオンリーとなってしまうのが残念。

ファンの音がうるさい

ファンの音が小さいというレビューも見かけて期待していたが、ファンはそこそこ気になる動作音がする。ただ、負荷が小さいときは回転が停止するようになっていた。

UMPCは本体が小型のため、大きなファンを搭載することができない。小さなファンは高音を発生させやすく、どうしても耳障りな音が出やすい。

これはMAG1固有の問題ではなく、ボディサイズの問題だ。高性能、低発熱のCPU登場に期待したい。

できるなら熱伝導シートを貼り付けして温度上昇を防いだり、ファンレス化を試みたりしてみたいところ。貸与機なので、裏蓋を外して実験できないのが残念だ。

筐体に指紋がつきやすい

カラーはブラックの一色展開で、筐体に触れると簡単に指紋がついてしまう。特に天板の指紋は目立ちやすく少々気になるので、傷防止も含めて「スキンシール」などで保護しておきたい。

MiniBookにはPDA工房のスキンシールを貼り付けており、良好な手触りと保護を得ることができた。

このフィルムは貼り付けの初期は気泡が目立ったが、2週間、3週間と時間が経つにつれて気泡は目立たなくなった。

おわりに:ほかにはない高い質感

以前からデザインが良くて、気になっていたMAG1。実際に触れてみることでやはりいいものだと確信を持つことができた。

価格面やファンの音など気になる部分もあれど、デザイン、狭額縁ディスプレイ、タッチパッド、キーボードなど良い部分が多い。

UMPCを選ぶ際に、MAG1は外せない選択肢となるだろう。

Amazon

▼Core m3 512GB / 16GB Wi-Fiモデル

▼Core m3 512GB / 16GB 4GLTEモデル

▼Core i7 512GB / 16GB 4GLTEモデル

Geekbuying

MAG1はBGeekbuyingなど海外通販サイトで購入可能!
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3 COMMENTS

検討中


検討していたので、参考になる記事を書いていただき、ありがとうございます。
外部ディスプレイに拡張モードで接続した場合に、どの解像度で出力されますか?
あとLTEの対応バンドによるキャリア別のつながりやすさも検証していただけると
ありがたいです。

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かずのり


コメントありがとうございます。

今回の評価機では外部ディスプレイやLTEまでは試すことができませんでしたが、いずれ試してみたいと思っています。

LTEバンドは1, 3, 8, 38, 39, 40, 41とのことなどで、SoftBank系SIMならOKですね。
地下、地方、山間部などでなければdocomoやau系のSIMでもいけるかもしれませんが、いろんな場所に持っていくならSB系でしょうか。

MAG1はUMPCにしては少し値段が高いですが、質感、操作性、デザインに満足できると思います!

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検討中


ありがとうございます。
また今後のレビューを楽しみにしています。

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