高品質なゲーム用コントローラーを販売する「GameSir」
そんなGameSirから2023年7月発売の新製品「G7 SE」のレビュー機会を得たのでご紹介したい!
ゲームコントローラー「G7 SE」の特徴は、
- カスタマイズ可能なバックボタン搭載
- ジョイスティックに高耐久パーツを採用
- Xbox & Windows PC用有線コントローラー
という感じになっている。
そのほか、「質感の高い筐体」や、脱着可能で「手書きカスタマイズできるフェイスプレート」といった部分もG7 SEの優れた部分。
筆者が触った感じでは、「有線でしかつかえないが、質感やボタンはMicrosoftの純正コントローラーと同等かそれ以上」だと評価している。
「PCまたはXboxで使える品質の良いコントローラーがほしい!」という人は記事を読んでみてほしい。
先行して発売中の兄弟機「G7」についてもレビューしているので、こちらも良ければチェックしてみてほしい。

GameSir G7 SE はどんなコントローラー?

「ホールエフェクト」で高耐久の有線コントローラー!
「G7 SE」の優れたポイントとて挙げられるのがジョイスティックに「ホールエフェクト」によって動作を感知するパーツを採用していること。

ホールエフェクトでは磁力により、非接触にてジョイスティックの動きを感知する仕組みとなっている。
そのため、故障が少なく、高耐久となっているのがメリットだ。
ジョイスティックといえば、Nintendo Switchの「ジョイコン」をはじめ、「ドリフト現象(操作していなくても勝手に動いてしまう状態)」という故障がよく発生することで知られる。
頻繁に動かすジョイスティックは、一般的なパーツだと摩耗などによる劣化が進行しやすく、ドリフト現象が発生しやすい。
だが、「G7 SE」は、このドリフト現象を非接触のホールエフェクトによって回避し、高耐久となっているわけだ。
また、ホールエフェクトを採用しているのはジョイスティックだけではない。

G7 SEのLRアナログトリガーキーにもホールエフェクトセンサーが採用されている。
アナログトリガーキーでは、押し込みの全域で高レスポンスとなっていて、ストレスのないゲームプレイが可能だ。
兄弟モデル「G7」と、どこがちがうの?
「G7 SE」には、兄弟機の「G7」もあり、何が違うのか分かる範囲で調べてみた。
まずは、
- G7は黒、G7 SEは白
- G7 SEは交換プレートなし
という見た目や付属品の違い。
ボディカラーが違い、G7にあった交換用フェイスプレートが省略となる。
そして操作部分では、
- スティックがホールエフェクト
- 背面ボタン固定ラッチ
- ABXYスイッチ
といったところが異なっているようだ。
先に述べたようにG7 SEはホールエフェクトのセンサー。
残り2つについては以下。
G7 SEには背面ボタンを固定する「ラッチ」がある

「G7 SE」には、新機構としてG7にはなかった背面ボタンを固定できる「ラッチ」が搭載された。
これは、でっぱりを横にスライドさせるだけで、背面ボタンを押せなくできるというもの。
背面ボタンは、自分で好きなボタンを割り当て、さらに連打機能を付けるといったことが可能であるが、使わない場合は誤作動の元になる。
筆者も、GameSirコントローラーにて背面ボタンを愛用しているが、ときどき意図せず押してしまうシーンがある。
だが、G7 SEでは物理的に固定してしまえるので、必要がない場合はすぐに固定できて便利だ。
G7 SEのABXYボタンはG7の「マイクロスイッチ」ではなく「メンブレン」

G7 SEのABXYボタンは「メンブレン」タイプ。
G7は上の画像にある「マイクロスイッチ」となっていて、筆者はとても好み。
マイクロスイッチでは、心地よい絶妙なクッションと、プチッという押した感覚があるので、ぜひ採用してほしかった。
G7 SEは「スッ」と入るような印象だ。
さて、自分で違いをチェックしてみたが、GameSirの担当者さんに「G7とG7 SEはどんなところが違いますか?」と、聞いてみた。
すると、比較表をいただいたので、掲載しておこうと思う。
比較表をチェックしてみると、「十字キーのスイッチ」や「グリップ」に違いが見受けられる。
G7は、グリップ力の高い「ラバーグリップ」で、十字キーもABXY同様に、マイクロスイッチだ。
ただ、ラバーグリップの摩擦や経年での劣化や、ジョイスティックも一般的なセンサーであることを考えると、一概にどちらがいいともいえないところ。
スティックや筐体の耐久性を取るなら「G7 SE」かな。
G7 SEの価格は「6,700円」。
GameSir「G7 SE」の価格は「6,700円(直販の場合)」だ。
安価とまではいかないが、品質の良さやホールエフェクトによる耐久性を考えると、高すぎることはないと思う。
安すぎるコントローラーを買って何度も失敗するより、それなりの価格がしても、品質の良いコントローラーを買うほうが後悔しないだろう。
コントローラーは、安価だったり、高くても品質がイマイチ良くないものも店頭・ネット問わず、販売されている。
筆者は、家電量販店でもいろんなメーカーのモノをチェックしたが、「G7 SEと同価格帯でも結構チープだな…」と、感じた。
「安物買いの銭失い」にならない、いい買い物をしてほしいと思う。
GameSir G7 SE 開封!外観・付属品をチェック!
開封!きれいな箱に包まれたコントローラー
それではGameSir G7 SEをチェックしていこう!
パッケージ正面には G7 SEの写真のほか、Xboxのライセンスロゴと、「Game Pass」の文字が見える。
「Game Pass」はお手頃な月額料金で多数のゲームがプレイできるというサービスで、G7 SEには「1ヶ月間無料」となるプロモーションコードが同梱される。
続いてパッケージ背面♪
背面にはG7 SEの特徴が記される。
やっぱり気になるのは「ホールセンサー」のジョイスティックかな。
ではでは、開封していこうと思う!
剥がしやすいでっぱりが付いているラベルをペリペリっと剥がし、パッケージを開けると、内箱に入ったG7 SEが登場!
まずはG7 SEにどんな付属品があるのかチェックしてみようと思う!
3mの長いUSBケーブルやGameSirロゴステッカーなどの付属品
ではまず「USBケーブル」から♪
ケーブルはナント「3m」という長いものが付属!
これだけ長さがあれば、ゲーム機やPCとの距離が多少遠くてもOK。
コネクタ部は長いUSBケーブルのためか大きめ。
ケーブルはメッシュに包まれていて、チープ感なし♪
また、ロゴ入りのバンドは長いケーブルを収納するのに便利だ。
次は説明書類をチェック!
多言語の説明書のほか、「Game Pass Ultimate」やロゴステッカー、保証書などが同梱。
Game Pass Ultimateのカードにはコードが記載されており、銀色部分を削ると出てくる。
このコードを使うと、多数のゲームができる「Game Pass」を1ヶ月間、無料で楽しめる♪
GameSirのロゴ入りステッカーも同梱される。
GameSirは、ブランド力や認知度がここ数年でどんどん拡大。
また筆者も同社製「T4 Kaleid」を愛用し、だんだん、このロゴステッカーをディスプレイやゲーム機とかに貼りたくなってきたw
付属品最後は説明書。
説明書は多言語対応となっていて、日本語もバッチリ対応♪
各部ボタンの役割のほか、
- 「背面ボタン」の設定
- 「Mキー」との組み合わせによる音量調節
- ジョイスティック・トリガーのキャリブレーション
などのやり方があり、目を通しておきたい!
もし、「説明書をなくしちゃった!」とか、「PCやスマホで見たいからPDFでほしい!」という場合は、下記からダウンロード可能だ。
G7 SEの外観はこんなカンジ♪
G7 SEを手にとって確認!
形状はXbox純正のよう。
表面の仕上げはマットで良好な質感。
安っぽさナシ!
ただ、ジョイスティックの周囲にあるリングは水色で、ちょっとポップなカンジかな?
しかし、この「水色のリング」がジョイスティックの抵抗を減らすという、いい仕事をしてくれる。
表面のフェイスカバーはナント「脱着式」!
マグネットで取り付けられたフェイスカバーを外して、ペイントなどのカスタムが可能というもの。
お気に入りのゲームのイラストなどを描けば、気分も盛り上がりそう!
筆者には絵心がないのが残念w
ちなに、筐体のネジ穴はカバーの裏側にあり、背面にはネジ穴がなくてGoodデザイン!
次は裏面を見てみよう!
背面には社外コントローラーの大きなメリットである「背面ボタン」が2つ。
うまく使えば、スティックから指を離すことが減るといったメリットが有り、特にFPSゲーマーには必須の機能だ。
背面ボタンにはデフォルトではなにも割り当てられておらず、自身で好きなボタンを割り当てて使う。
割当は「十字キー」と「右スティック」の間にある「Mキー」と、動作を割り当てたい背面ボタンを「3秒同時押し」。
正面のLEDインジケーターが点滅中に割り当てたいボタンを押すと、インジケーターが点灯となり、設定完了だ。
この背面ボタンは便利なのだが、プレイするタイトルによっては必要なかったりして、うっかり押してしまう「誤爆」を防ぎたい場合もある。
そんなとき、G7 SEなら、背面ボタン横に備えられたスライドスイッチの「ラッチ」により、ロック可能だ。
グリップ部はラバーではないものの、テクスチャ加工が施されていてしっかりとグリップが効く。
ラバーでない分、劣化を気にしなくて済むのはメリットかも。
次は上部を見てみよう!
LRキーやトリガーキー表面にはテクスチャ加工が施されていて、しっかりグリップが効く。
モノによってはツルツルだったりして、操作性や手触りがイマイチなものもあるが、G7 SEについてはしっかり表面加工が施されている。
トリガーキーにはバイブレーションを内蔵し、グリップ部とあわせて計4つが搭載だ。
そのためユーザーは、よりリアリティなゲーミング体験が可能となっている。
USBはType-C形状。
試しに付属以外のケーブルを使ったりもしてみたが、筆者が試した限りでは特に問題なく動作してくれた。
もし付属の3mケーブルが長すぎる場合は、別のものを試してみるといいかも。
最後は下部を見てみよう!
下部には「3.5mmイヤホンジャック」が搭載されている。
G7 SEを経由してゲーム機やPCにイヤホンを接続できるため、ケーブルの取り回しがしやすい。
イヤホンジャックの隣りにある小さなボタンは「マイクミュートボタン」だ。
Mキーと十字キーの組み合わせではボリューム調節もおこなえ、音声は接続から操作まで手元ですべて完了♪
次の項では、G7 SEのスティックやボタン類の使い心地をチェックしてみた!
GameSir G7 SE の使い心地はどう?
同社製の神コントローラー「T4 Kaleid」と比べながら。
G7 SEのスティックや各ボタン類のフィーリングはどんな感じだろうか。
同社製コントローラーで、筆者が神コントローラーとする、お気に入りの有線コントローラー「T4 Kaleid」と比べながらチェックしてみようと思う!
同じメーカーの有線コントローラーで正面のレイアウトは大きな違いナシ。
背面には両方のコントローラーに背面ボタンが搭載される。
しかし、G7 SEにのみ「ラッチ」が搭載されていて、背面ボタンが必要ない場合に固定可能だ。
また、微妙にボタンの形状が異なっていて、G7 SEのほうが押しやすいような印象を受けた。
次はABXYボタンの押し心地をチェックしてみよう。
G7 SEのABXYボタンは「メンブレン」タイプとなっていて、T4 Kaleidは「マイクロスイッチ」となる。
G7 SEのボタンは「スッ」と入るような感じで、Xbox純正のコントローラーと似た印象だ。
悪くはないが、やはり筆者は、適度な反発とカチッという反応があるT4 Kaleidのほうが好みかな。
十字キーについても同様で、G7 SEは「スッ」と入るカンジ。
T4 Kaleidについては、十字キーも「カチッ」という応答がある。
好みはT4 Kaleidだが、G7 SEのメンブレンもダメというほどではなく、上質なものだ。
スティックについては、G7 SEの素晴らしさを感じた。
スティックをグリグリっと動かしてみると、G7 SEに装備された「水色のリング」がいい仕事をし、「めっちゃスムーズな操作感」を体験させてくれた!
この水色のガイドリングはスティックの抵抗を減らし、上質な操作をユーザーに提供してくれる。
ちなみに、T4 Kaleidのほうはグリグリすると摩擦を感じる。
スティックのセンサーはG7 SEもT4 Kaleidもホールセンサーで違いがないが、「ガイドリングの有無でこんなに違うんだな!」ということを体感した。
スティックを倒したときの反発は、硬すぎず・柔らかすぎずという感じ。
LRボタンやトリガーキーには大きな違いなし。
LRキーはしっかりとクリック感がある。
テクスチャ加工が施されたトリガーキーはグリップが効いて良好な操作感♪
ストロークの深さもいい具合で、レースゲームのアクセルやブレーキ操作も良好なフィーリングだと感じた。
また、G7 SEにはトリガーキー内部にバイブを内蔵しているので、アクセル・ブレーキ操作時に振動して楽しい♪
最後は背面ボタン。
T4 Kaleidと押し比べてみると、同じようにクリック感があるボタンなのだけど、ボタン形状の違いによるフィット感なんかはG7 SEが良好に思えた。
スムーズなスティックや、背面ボタンの操作性を重視するなら「G7 SE」がいいのかも。
背面ラッチを操作
使い心地チェックの最後に、G7 SEの背面ボタン横に新搭載された「ラッチ」の操作性をチェックしておこうと思う。
ラッチは上のように、スライドにて操作する。
本体中央側にラッチをスライドさせると、背面ボタンが固定されて物理的に押せなくなる。
これで不要な場面ではうっかり押しを防ぐことができるというわけだ。
筆者も背面ボタンを愛用して便利だと感じている反面、うっかり押しによる操作ミスもちょくちょくある。
でも、ラッチがあれば固定しておけるし、片方ずつ固定できるのも便利じゃないかなと感じた。
ただ、個人的に「惜しい」と思ったのが、「コントローラーを構えたまま操作できない」こと。
ラッチはコントローラー本体と同じ高さであるため、指や爪を引っ掛けるのは難しい。
そのため、一旦コントローラーを持ち替えてラッチを操作し、再び持ち替えるという動作が必要となった。
もうちょっと気軽に操作できれば便利な気もするが、あえてこう設計しているのかな?
あんまり出っぱっていると、指に当たったり、デザイン性を損なったりして、それはそれで気になるのかも。
専用アプリ「GameSir Nexus」でカスタマイズ可能!
G7 SEは専用アプリ「GameSir Nexus」によるカスタマイズも可能で、こだわりのゲーマーにも対応する。
Nexusでは、
- 各ボタンのマッピング
- トリガーキーのデッドゾーン
- ジョイスティックのデッドゾーン
- 4つのバイブレーションの個別強度
といった設定がおこなえるうえ、3つのプリセットをG7 SEで切り替えできる。



Nexusアプリは「Microsoft Store」から入手可能だ。
G7 SEは高品質なコントローラーであり、ライトゲーマーにおすすめできる製品だが、ソフトウェアカスタマイズもできて、こだわりのゲーマーも満足できそうだ!
おわりに
- 無線でつかえない
- ラッチが操作しづらい
- 固定可能な背面ボタン
- スティックの動きが超スムーズ
- ホールエフェクトで高耐久のスティック
有線コントローラーであるG7 SE。
筐体品質やボタン類など非常に良くできているが、よくできたコントローラーであるがゆえ、「無線でつかえないのがおしいな〜」と感じる(筆者愛用のT4 Kaleidも同様)。
ただ、有線なので、無線にありがちな「操作遅延」、「電池切れ」「ペアリング設定」などとは無縁であるのはメリットだ。
新機能である「ラッチ」も、「持ち替えず切り替えできたら」という部分が惜しいかなという気がするが、固定して操作無効化できるようになったのはメリット。
スティックの動きについても抜群に良い。
摩擦を感じさせずグリグリできるのはめっちゃ気持ちいいし、ホールセンサーによる高耐久も期待できる。
- バックボタン付き
- バックボタン固定
- ホールエフェクト
- 滑らかスティック
- ソフトウェアカスタマイズ
などが欲しい人は「G7 SE」を要チェックだ!









