Guangzhou Chicken Run Network Technology社のご厚意により、SwitchやPC、スマホなどで使用できる高性能なコントローラー「GameSir G4pro」を提供いただいた。
「G4pro」の前にはスタンダードタイプの「T4 pro」もレビューさせてもらい、低価格ながらジャイロセンサーや振動バイブ搭載など高性能な製品であることをお伝えした。
今回は上位モデルの「G4pro」を紹介しようと思う。
GameSir G4proの仕様

仕様一覧
製品名 | G4pro |
パッケージ内容 | コントローラー本体 内蔵型2.4GHzレシーバー Type-Cケーブル 1m |
接続形式 | 有線: PC 2.4GHz: PC, Android Bluetooth: Android, iOS, Switch |
接続方式 | PC: X-input Android: HID-Gamepad iOS: Apple Arcade, MFi Switch: Bluetooth(ジャイロセンサー対応) |
ABXYボタン | マグネット式 |
バッテリー容量 | 800 mAh |
充電仕様 | Type-C USB 5V |
参考価格
▼執筆時点におけるAmazonの価格。

価格は変動するのでご注意いただきたい。
G4pro 公式の情報
こちらではサポートされるiPhone、AndroidのゲームリストをGameSir公式ページで確認できる。
情報はスタンダードモデル T4 proのものだが、おそらく同じ仕様と思われるので置いておく。
T4 pro がサポートするiOSゲーム
T4 pro がサポートするApple Arcade
T4 pro がサポートするAndroidゲーム
GameSir 公式サイト
GameSir G4proの外観と機能をチェック!

パッケージ・付属品一覧
▼G4proのパッケージは、スタンダードモデルのT4 proより上質なパッケージとなっている。

▼外箱を外すと内箱があらわれる。

箱をひっぱりだしてこの内箱をみたとき「あ、上位モデルなんだな!」と感じ、期待感が高まった。
▼内箱を開けるとコントローラーがあり、ボタン類は輸送中に傷がつかないよう、しっかり保護。

保護材の使用といった配慮も上位モデル感が感じられ、使用感も良いものなんだろうなとワクワクしてしまう。
▼付属品は以下のとおり。説明書は多言語対応で、日本語も含まれる。

- 説明書類
- ステッカー
- Type-Cケーブル
説明書の日本語は翻訳っぽい文章というか、やや日本語が苦手という感じだ。
コントローラー自体がそこまで複雑な製品でもなく、機能を理解するには問題ないと思われる。
しっかりとした説明書を作るとなると、価格にも影響が出てしまうのだろう。
本体外観
▼コントローラー本体正面。グリップがラバーになるなど、質感が高く手触りが良好だ。

本体中央部には後にも紹介するスマホホルダーが格納されており、これがなかなか秀逸。
やはり収納式というのは効果が大きく、脱着の手間がないので利便性が大きく向上しする。
下部にあるロゴ入りのホームボタンは動作中にイルミネーションが点灯し、接続する機器に応じたカラーに変色、明るさは3段階に調節可能なのも暗い場所での使用時などにあり
デザインはやや古くささを感じ悪もないが、ブラックでまとめられた配色や、親指の付け根までラバーで覆われたグリップ、機能と価格を考えればアリ。
▼背面にはインプットモードが記載されたシールや、リセットボタンがある。

ネジ穴は穴埋めパーツで埋められ見えなくなっており、細かいところまでデザインの配慮がなされているところが好印象だ。
ただ、T4 proにあった編集可能なバックボタンがないのが残念で、ハードにカスタマイズを楽しむゲーマーには少し物足りないかもしれない。
ラバーグリップはご覧のように上部まで達しており、人差し指までカバーされる。
また、ラバー表面はさらさら感を保つために表面仕上げが施させており、長時間プレーによるべたつきのストレスを軽減する。
▼USBポートはType-C!

LRボタンは金属のような光沢が感じられる仕上げとなっており、上質だ。
充電はUSB Type-Cポートとなっているので、スマホやiPad Proなどとケーブルを揃えられて嬉しいと感じる部分。
▼スマホホルダーを展開すると、中にはボタンが2つ。

このボタンは連射機能を使うための「ターボボタン」と「スクリーンショット」ボタンとなっている。
▼iPhone 12 Proを装着。いつでもスマホをセットできてとても便利だ。

▼角度は2段階調節できるようになっている。

▼普段はこちらの角度が見やすく使いやすい。

スマホのホールド感に不安はなく、ガッチリと固定してくれるので安心してプレイに集中できる。
別途スマホホルダーを用意したり、携行せずとも、G4proひとつ持っていけばどこでもスマホを快適なゲームマシンに変えてくれるというのが嬉しい。
ボタン類
▼マグネットで取り付けられ、配置入れ替えができるABXYボタン。

▼T4 proとG4proのボタン比較。G4proはイルミなし。


イルミがないのは好きな人にとっては残念に思うかもしれない。
しかし、G4proの落ち着いた雰囲気には好感が持てる。
ボタンを押したときの感覚も比べてみた。
T4 proと比較してG4proは、ボタンを押したときのカチャカチャ音が少なく、操作時のストレスがやや軽減されると感じた。
ボタンの構造の違いによるものなのか、内部のパーツが違うのか、ABXYボタンの感触は安っぽくなく良好に思える。
▼スティックはしっかりとラバーで覆われ、グリップ感がいい。

また、中央の窪みがあることで、指のフィット感も良好だ。
細かい部分なのだが、ずっと触れる部分であり、操作性にも影響するのでフィット感やグリップが良いことは重要に思う。
スティックを寝かし込んでみると、スッと倒れ、押し込みについても下位モデルより明らかに軽く操作できた。
G4proのスティックは良好と評価したい。
▼Dパッドは丸いベースの上にある。

個人的にはあまり好きな形状ではないが、十字キーの角は指当たり良好であるなど、機能面や操作性で問題はなし。
個人的にプレイするゲームは大体スティックを使用するので、Dパッドは普通に動いてくれればOK。
▼L1, R1はカチカチとクリック感のあるタイプ。

L1, R1ボタンは「スッ」と入るものが好きなので「カチカチ」タイプなのはやや残念だ(もちろん操作性は問題なし)。
しかし、L2, R2はリニアトリガーボタンで具合もとても良い。
ストロークがT4 proより深く、押下するときの反発やボタン形状も良好に感じられた。
L2, R2ボタンを使用するゲームにG4proは向いているのではと思う。
見た目の印象では形状と金属のようなメタリックの質感共にとてもよく、良い印象を受けた。
ボタン配置入れ替え・USBレシーバー
▼ボタンの配置が入れ替えできるのがG4proの大きな特徴。

これができることでSwitchなどでも見た目通りのボタン操作が可能だ。
入れ替えができないコントローラーをそのままSwitchやエミュレータで使用するとややプレイがしにくくなると感じるが、G4proではそんな問題も解決。
▼2.4Ghzでの接続時はUSBレシーバーを使用。

USBレシーバーがT4 proよりかなり小型であり、本体に格納できるの大きなメリットとなる。
スマホホルダーもUSBレシーバーも別に保管する必要がないというのは、ほんとに素晴らしい!
体重測定
長時間使うときに気になるのは重さ。
できることなら軽い方が望ましい重量をG4proの実機と、比較としてスタンダードモデルのT4 proを測定した。
▼まずはT4 proの重量を測定。

重さは200gで、SwitchのProコントローラー240gと比較して計量であることがわかる。
▼続いてG4proを計測。気になる結果は…

G4proの重さはUSBレシーバー込みで258gだった。
素材やスマホホルダー・USBレシーバー内蔵、バッテリー容量が200mAh多いことなどが影響しているのだろう。
58gの差ですごく疲れるということは感じないが、少し重いコントローラーとなる。
Nintendo SwitchでG4proをテスト!

まずはNintendo Switchをテスト。
G4proはかんたんにSwitchとペアリングでき、コントローラーの傾きで視点を変えるようなゲームもプレイ可能。
振動バイブも内蔵で、純正品と変わらない動作を見せてくれた。
ペアリング
▼Switchとの接続では、HOMEボタンとYボタンを長押しで起動すると、Switchに最適なモードでペアリングできる。

▼Switchをコントローラーの設定画面にしておくと、すぐに接続された。

次回からはホームボタンのみを長押しして起動すれば接続される。
ボタンをSwitchに最適な並びに入れ替え
▼通常ABXYボタンは以下のような配列で、XBOXなどではそのまま使用できるがSwitchでは混乱してしまう。

▼G4proのABXYボタンはマグネットで固定されており、ご覧の配置に入れ替え可能なのが素晴らしい。

ボタン配列を入れ替えができることで、Switchでも混乱なく快適なプレイ可能!
Switchでも、スマホやPCでも使えるといった利便性が引き起こす問題だが、G4proなら何でもOK。
スプラトゥーン2で動作確認
▼ジャイロセンサーの動作を確認。コントローラーを上にすると画面が上を表示した。

▼もちろん下や左右もバッチリ!

振動もきっちり働き、スプラトゥーン2を問題なくプレイ可能であることが確認できた。
Switch Proコントローラーと比較してNFCなどは搭載しないものの、ジャイロセンサーと振動バイブはきっちり動作し、サードパーティ製でありながらSwitchのゲームプレイは快適におこなえる。
コントローラーは消耗品であるということを考えると、入手しやすい価格である本製品を試してみるのも悪くない。
タブレットでG4proをテスト!

タブレットでは、最高の性能を誇るAndroidタブレット「Galaxy Tab S7+」に接続。

大画面とコントローラーによるプレイが快適であることは言うまでもなく素晴らしい体験となる。
ペアリング
▼HOMEボタンとAボタンを長押しするとAndroidに最適なモードでペアリング可能だ。

▼Bluetoothの設定でペアリング状態のG4proを検出し、タップしてペアリングする。

こちらもSwitchと同じで一度ペアリングすれば次回はホームボタン長押しで電源をいれると接続される。
ただし、もちろんBluetooth機能を有効にしておく必要がある。
動作確認
▼Asphalt9で動作を確認。

Androidタブレットでも快適にプレイを楽しめる!
タブレットでG4proを使うと、大画面でスマホゲームを楽なポジションでプレイでき、快適度が高い。
ただし、スマホゲームは全てがコントローラーに対応している訳ではないので、スマホゲーム目的の場合はメーカーの対応表をチェックしてから購入するようにしたい。
スマホでG4proをテスト!

スマホにはメモ書きができ、ゲームにも強いGalaxy Note20 Ultraを接続してみた。

高性能なスマホとゲームの相性はとてもよく、さらにコントローラーが加わることでプレイの快適度もグッと上げることができる!
ペアリング
▼こちらもAndroidなので、HOMEボタンとAボタンの長押しでペアリングさせる。

▼Bluetoothの設定画面でG4proが検出される。タップして接続すれば使用可能だ。

動作確認
▼スマホでも当然問題なくゲームプレイが可能!スマホは内蔵のスマホホルダーでプレイできるのがすごく良い。

コントローラーに対応したスマホゲームならゲームの捗り度はグーンとアップ!
タッチパネルでの操作より操作性も向上し、プレイしやすい。
コントローラーありなら指で画面を塞いでしまうこともなく、コントローラーなしでプレイするのが嫌になってしまう。
PCでG4proをテスト!

PCには小型のゲーミングUMPCである「OneGx1」を用いた。
ペアリング
▼PCとの接続には本体に収納された小さなUSBレシーバーを使用。

▼小型なのでUSBポートに挿し込んでもほとんど出っぱらない。

▼PCとのペアリングでは、HOMEボタンとXボタンを使用する。

動作確認
▼ストリートファイターVでコマンド入力を確認!

コントローラーのベンチマークとも言われる「昇竜拳」コマンドを入力し、入力が問題なくできることを確認。
スティックの動きや認識など問題なく、格闘ゲームでの使用にもG4proはバッチリ!
G4proレビューまとめ!

最後にまとめとして、G4proのポイントについて振り返ってみよう。
ここがGood!
- Type-C充電!
- イルミが控えめ!
- スマホホルダー内蔵!
- 内蔵できるUSBレシーバー!
- ABXYボタンの入れ替えができる!
- ジャイロセンサー・振動バイブ搭載!
見た目や質感ではラバーグリップやメタリックなLRボタン、ギラギラしすぎないイルミネーションなどが良好であった。
機能面でも、多彩な接続モードやABXYボタンの入れ替え、内蔵できるスマホホルダーにUSBレシーバー、ジャイロにバイブ搭載など申し分ない。
ここがBad…
- 若干重い
- 背面ボタンがない
- ややチープな十字キー
- 少々古めかしいデザイン
- 機器の切り替えごとにペアリングが必要
重量ではスタンダードモデルより重めとなったが、搭載バッテリー容量やスマホホルダー、USBレシーバー内蔵ということを考えると仕方ない。
むしろ、僅かな重量増で得られるメリットの方が大きいと感じた。
高品質で多機能なゲームコントローラーを求める人は「GameSir G4pro」をチェックしてみてはいかがだろうか。






