
ロジクールの多ボタンマウスであるMX MASTER 2S。一般的なマウスをiPadOSやiOS13のデバイスで接続すると3つのボタンが認識される。
MX MASTER 2Sは7つのボタンがあり、これらのボタンをうまく認識して使うことができるのか?試してみよう。
iPadとペアリング
iPadOS, iOS13ではマウスを使用することができるが、PCやAndroidとは違い「体に不自由のある人が補助的に使えるもの」という扱い。なので設定も「Bluetooth」からではなく「アクセシビリティ」からおこなう。
アクセシビリティから設定
設定を開き、アクセシビリティから「タッチ」を選択する。

「AssistiveTouch」をタップ。

デバイスをタップ。画面では既に有効になっているが「AssistiveTouch」を有効にするのも忘れずに。

Bluetoothデバイスをタップ。その下にある「Magic MouseおよびMagic TrackpadはBluetooth接続には対応していません。」の文字も見逃せない。Apple純正のデバイスはなぜか使用することができない。
スイッチコントロールの「スイッチ」項目からペアリングする裏技的なものあるが、スクロールが効かないようなのであまり実用的ではなさそうだ。

この画面でペアリングモードにしたMX MASTERを検出し、選択してペアリングすれば設定完了。丸いカーソルがあらわれるはずだ。

デバイスのボタンはいくつ認識する?
それでは「デバイス」からMX MASTER 2Sを選択して確認してみよう。

結果は...
認識したのは5つ。「追加のボタンをカスタマイズ」で、ボタン④と⑤を認識させることができた。

認識したボタンの確認
モードシフトボタンとジェスチャーボタンは今回の検証では認識せず。

画像のようにそれぞれ①〜⑤と認識された。

カスタマイズでもジェスチャーボタンとモードシフトボタンは認識されず、追加することはできなかった。モードシフトボタンはホイールのモード切り替えができるので一応機能はしているが、ジェスチャーボタンは何も動作せず少々残念だ。
サムホイール
サムホイールも残念ながら動作せず。ブラウザや写真アプリで使ってみたがスクロールすることはできず、ドラッグでの対応となる。
iPhoneでも問題なく動作

iPhone11 Proに接続するとiPadと同じように5つのボタンを認識した。

iOS13をインストールしたiPhoneSEでも、もちろんOK。

おわりに
補助機能という大前提ではあるが、ようやくマウスにも対応したiPadとiPhone。使うアプリや、人によっては現状もそれなりに使えると思うが、まだまだPCのように使うということは難しいと感じる。
しかし、できることが増え新たな試みをすることもでき、楽しみが増えたことは間違いない。ここからのアップデートによる進化で、もっとPCのような操作ができるようになることを期待する。