最近はよくMacBookでブログを書いており、フットワークの良さから外出先でもブログ執筆が捗っている。メインマシンであるMacBook Pro 15インチ 2013ではパワーはあるが2.02kgとMacBookの920gの倍以上だ。
さらなるフットワークと快適な入力環境を求めてiPad Pro12.9とHHKBを接続して執筆してはどうだろうかと考えた。iPad Pro 12.9には現在ベータ版のiPadOSをインストールしてあり、マウスも使うことができる。
結論を先に言うと、iPadにJISのHHKBキーボードを接続すると一部を除き快適に入力可能になった。以下は色々と試してみた内容。
もくじ
iPad Pro、マウス、キーボードで移動式デスクトップ
モニター、マウス、キーボードを組みあわせて、快適に操作できるデスクトップPCのような環境をiPadならポータブルできそうだ。
iPadの軽快なOSとデスクトップPCのような快適な入力環境。それがiPadOSならできるんじゃないかと思うとワクワクしてくる。
用意したもの
iPadスタンド
持ち運びに邪魔にならない折り畳み式のもの。100均で購入できる。ほかによさそうなものを探してみたら以下のようなものがあったので紹介しておく。
マウス
自宅ではMX MASTER 2Sを使っていて、高機能だが持ち運びには適さない。そこで、持ち運び用に購入したMicrosoftのDesigner Mouseを接続。
Designer Mouseは廃盤のため、リンクは現行商品。
キーボード
持ち運びにはあまり向かないが打ち心地がよく、やる気にさせてくれるHHKB BTを接続。ブログを執筆する私には一番重要なガジェットだ。
iPadに接続した外部キーボードはすべてUS配列扱い。だが、HHKBのJISなら言語切り替えがラク
注意しないといけないのが、iPadに接続したキーボードはSmart Keyboard Folio以外はJISキーボードであってもUS配列で認識されてしまうこと。
例えばJISなら「”」が入力されるところ「@」となってしまったり「+」を入力したいのに「:」となってしまうといった具合になる。冒頭で一部を除きと表現したのはこのため。
印字されている記号と出力される記号が違うので、US配列の記号位置が頭の中に入っていないと正しく入力することができない。ただ、この問題はとりあえず解決することができた。
その方法とは、応急処置としてキートップにUSキーの記号を記したシールの貼り付け。

まあ、応急処置なので見た目はいいとして。これでiPadにUS配列で認識されても記号位置で迷う事はない。
次は見た目の問題も解決したいところ。
「かな」「英数」キーが使える!
iPadではJISキーボードがUS配列で認識されてしまう問題はあるが、そんな問題もひっくり返すJISのメリットがある。
iPadでも日本語を入力する際「かな」「英数」キーで一発で言語の切り替えができる。これは私にはとても重要で、これができる、できないでかなり快適さが変わってくる。MacでJISキーボードを使ったことがある人ならこの便利さは伝わると思う。

Macなら、USキーボードでも「⌘キー」の単体押しを「かな」「英数」にリマップさせる「英かな」というソフトウェアでこの問題は解決できる。
しかし、iPadではそうはいかない。
iPadで日本語入力をするなら記号の不便があるが「かな」「英数」が使えるJISのHHKBもいい選択だろう。
ちなみに一般的なキーボードでは、スペースキーの左右にあるキーが「変換」「無変換」となっており、HHKBように言語を切り替えする事はできない。

完成図
iPad、キーボード、マウスを設置するとこんな感じ。

iPadOSについては詳しく触れることができないが、初期リリースより、マウス操作は快適になっている。
iPadの変換はなかなか優秀で、Macのライブ変換に慣れていると変換候補を選択するのは面倒だが十分に実用範囲。
この記事自体もiPadのChromeからWordPressで作成したが、快適に執筆することができた。
キーボードショートカットもMacのように
- ⌘+Cでコピー
- ⌘+Vでペースト
- ⌘+Xでカット
- ⌘+Tabでアプリ切り替え
- Ctrl+A(⌘+→)でカーソルを先頭に
- Crtl+E(⌘+←)でカーソルを末尾に
などが利用でき、PCのような操作が可能。
もうPCはいらないかも?
この秋、正式版がリリースされるiPadOSを導入すればPC(゚⊿゚)イラネという人が出てきてもおかしくない。マウスは実用的に使えるし、キーボード入力も快適だ。

もちろん用途によるし、相性もあるので一概には言えないが。両方あればベターだが、どちらか片方を選ぶとなったとき、いままでPCオンリーだった選択肢がiPadでもOKとなりそう。
iPad Proである必要がなければ下位モデルでもiPadOSは使えるので、37,800円のiPadからこの快適な環境が使えるということだ。

PCレスではなくてもサブ端末としてもいいかもしれない。家ではメインPC、外ではノートPCに置き換えてiPadという使い方もよさそうだ。
iPadでマウスとキーボードが使えることでここまで化けるとは思わなかった。
フットワークはMacBookに負ける
さすがに単品で持ち出して作業できるMacBookにとくらべるとそもそも持ち運び用としてはあまり不向きなHHKBとマウス、iPadスタンドが必要となれば持ち出しの容易さでは負けてしまう。

重量 | |
iPad Pro 12.9(第3世代) | 631g |
HHKB BT JIS | 588g(電池含む) |
Designer Mouse | 80g(電池含む) |
タブレットスタンド | 59g |
合計 | 1,358g |
※電池重量は一般的な単3アルカリ乾電池2本の重さ。マウスはAmazonに電池重量込みの重量が掲載されていた。
MacBookは920gなので+438gとなってしまう。アイテム数も4点と多い。 外でタブレットスタンドをセットするのもあまりスマートではないかな。。
【MacBook】Smart Keyboard Folioなら?

Smart Keyboard Folioではどうなるのかというと、Smart Keyboard Folioは408gということなので、
重量 | |
iPad Pro 12.9(第3世代) | 631g |
Smart Keyboard Folio | 408g |
Designer Mouse | 80g(電池含む) |
合計 | 1,119g |
アイテム数が3点、だが本体と合体するので実質2点。重量もMacBook比で+199gになった。しかし肝心のHHKBが使えないので元も子もない。
この構成にするくらいならMacBookを選ぶかな。もし、iPadだけ持っている場合はありだと思う。家ではHHKBを使って、外ではSmart Keyborad Folio。
Smart Folioが結構よさそう

12.9のSmart Folioは240gとのこと。
重さ | |
iPad Pro 12.9(第3世代) | 631g |
HHKB BT JIS | 588g(電池含む) |
Smart Folio | 240g |
Designer Mouse | 80g(電池含む) |
合計 | 1,539g |
重さはMacBook比で+619gとなってしまうが、アイテム数はiPad ProとSmart Folioが合体してスタンドになるので実質3点。そして、スタンドをセットする手間が少なくなる&見栄えが良くなるので、この組み合わせがHHKBを外で使うのに最も適した状態ではないだろうか。
iPad ProにSmart Folio、HHKB、Designer Mouseを使ってカフェでカタカタやってたら、すごくできる奴に見えるとか見えないとか...!オタクもしくは、変な奴と思われるかな。。人にどう思われるかは置いといて、自分的に最高の打ち心地をなるべく容易に持ち出せる見つかったと思う。
お値段が高めなのがネックではあるがSmart Folioはぜひ入手したい。
おわりに
最高の入力環境とiPadOSのおかげでマウスが使えるようになったiPad。ますますPCに近づき活用できる幅が広がった。
これだけできることが増えれば、これからPCの購入候補としても本格的にiPadが入ってきそうだ。
【iPad Pro】12.9インチは 111,800円(税別)から。