標準機能でbixbyボタンのカスタマイズができるようになったGalaxy。国内モデルでは問題ないがグローバル版では普通Bixbyの設定ができない。
ただ、簡単な方法で回避できるようなので試してみた。
もくじ
VPNアプリで「おま国」問題を突破する
国内のモデルとは違い、グローバル版ではいわゆる「おま国」問題が発生する。Bixbyボタンを押すと「お住いの国ではご利用できません」と言われ、何も設定ができない。

これをVPNアプリを使用することで「日本からのアクセスではない」と勘違いさせ、Bixbyを有効に設定する。
用意するもの
VPNアプリ
設定
私はTunnelBear VPNというアプリで設定。
会員登録が必要なので多少面倒だが、無料で1ヶ月500MBのVPNにより海外を経由した通信が行える。今回はこのアプリでオーストラリアを経由してみた。
このアプリを使用するにはネットワークの設定でVPNを有効にする必要がある。

「その他の接続設定」を開く。

「VPN」をタップ。

「TunnelBear」の歯車アイコンをタップ。

「VPN常時接続」のスイッチを有効にすれば設定完了。

TunnelBearに戻って接続を確認する。以下の画像のようになっていればOK。

SIMカードを抜く
BixbyではSIMカードの国も見ているようで、日本のSIMカードが挿さった状態では有効にできない。SIMカードは抜いておく。
Bixbyを起動する
VPNを有効にし、SIMカードを抜いた状態でWi-Fiに接続すれば準備完了。Bixbyを起動する。
Bixbyボタンを押すと無事に起動した。

言語は日本語が無いようなので英語のまま進む。

プライバシーポリシーに同意して次に進む。

スキップしないと「Hi,Bixby」となんども言わされるハメに。

せっかくなのでやってみた。発音が悪いのか、なかなか聞き取ってもらえず苦戦した。

Bixbyの初期設定は完了。Bixbyのホーム画面が起動した。

Bixbyボタンの設定
設定→「高度な機能」と進む。

「Bixbyキー」をタップ。

Bixbyの初期設定が済んでいるので、Bixbyボタンの設定が可能になっていることが確認できた。

下の画像のように設定すればボタンを一回押した時に指定したアプリが起動し、2回押しでBixbyが起動する。

設定するには「1回押しを使用」をタップ。

「アプリを起動」の歯車アイコンをタップ。

ここで好きなアプリを選択可能。

使えるのはアプリの起動のみで、クイックコマンドは動作せず
Bixbyボタン1回押し、もしくは、2回押しによって自分が選んだアプリの起動か「クイックコマンド」が選べるのだが、クイックコマンドは日本のネットワークでは動作しなかった。

クイックコマンドは例えば「I'm driving」と発声するかBixbyボタンを押せば、
- Bluetoothオン
- Wi-Fiオフ
- 通勤用プレイリストの再生
というのができるようだ。

自分でコマンドを組み合わせて作成することもできるのだが使用できずで残念。

ネットワークの確認画面がしばらく出る
自分の環境ではご設定を有効にしてVPNをオフ、日本のSIMカードが挿入された状態でBixbyボタンを押すとしばらくの間以下のメッセージがあらわれるようになった。

何回か表示されてしばらくすると止まるが、かなりうっとおしい。
元に戻すには?
Bixby関連アプリのデータを削除することで元に戻った。
設定の「アプリ」からBixby関連のアプリを検索する。

「ストレージ」をタップ。

「データを消去」をタップ。これを他のBixbyアプリにもおこなう。

これでBixbyは初期状態に戻り、ネットワークの確認画面は出てこなくなった。だが、割り当てたアプリの起動もできなくなってしまう。
おわりに
クイックコマンドが使用できればもっと面白そうだがTunnelBearを使うことでBixbyボタンをアプリの起動ボタンに割り当てすることができた。
だが、私の試した環境ではBixbyボタンを押すとしばらく接続確認の画面がでてくるようになり、データを消去して元に戻すと確認画面は出てこないがBixbyボタンに割り当てたアプリの起動も使えない。
設定してもアプリの起動しかできないので、やはり「bxActions」のようなアプリで好きな機能を割り当てする方が使いやすそうだ。