ドコモ版のXperiaであるXperia XZ2 Compact SO-05Kのアップデートを実施しようと思ったが、ドコモ端末はドコモのネットワークかWi-Fiでしかおこなうことができない。また、テザリングやXperia Companionでもアップデートできず、ドコモネットワークかWi-Fiに制限される。
SO-05Kにはdocomo SIMではなく、BiglobeのAタイプ(au)のSIMを入れてある。その上、我が家ではauのXperia XZ SOV34にChat Wi-FiというSoftBank系の100GB使い放題SIMを入れ、テザリングにて家にある全ての機器をインターネットに接続している。
このままではアップデートが実施できないので、何か方法はないかと色々試してみた。
もくじ
SIMカードを抜く
Wi-Fiでアップデートをおこなうには、docomo以外のSIMカードは抜いておく必要がある。そのまま更新しようとしても「アップデートの必要はありません」と言われてしまう。

なので、まずはSIMカードの取り外し。SIMカードを取り外して更新の確認を試したが、ドコモのサイトに書かれている通り、やはりテザリングでは更新できず、他の方法を試すことに。
Windows10のモバイルホットスポットを使う
Windows10の機能「モバイルホットスポット」なら、Wi-Fiで受けた電波を共有できる。一度PCを介せばテザリングではなく、Wi-Fiと認識してくれるかもしれない。MacにBootCampでWindows10をインストールしてあるので試してみた。
通知パネルにある「モバイルホットスポット」を右クリックして設定を開く。

設定を「オン」にしてネットワーク名とパスワードを確認。SO-05Kと接続する。

SO-05Kに確認したネットワーク名とパスワードでWi-Fiの設定をする。

これでテザリングではなくPCを経由して別のネットワークと認識された。通知にも更新のお知らせが届いたのでアップデートができそうだ。

しかし、更新を実行しようとしても先に進まない。
どうやらWi-Fiを受けてWi-Fiで送信するというのは不安定になるのか、通信をしようとするとネットワークから切断されてしまいアップデートをおこなうことができなかった。
USBテザリングを使う
無線がダメなら有線。SOV34に搭載されているUSBテザリングを使ってPCをインターネットに接続し、Wi-Fiで共有する。
Windows10でもUSBテザリングなら接続できるかもしれないが、次はMacOSで試してみた。
ドライバのインストールが必要
MacOSでAndroidのUSBテザリングを使うにはドライバのインストールが必要となる。
上記の記事を参考にドライバのインストールをおこなう。セキュリティとプライバシーでブロックされたら、「許可」をクリックして有効にする。


接続
USBケーブルをMacに接続し「USBテザリング」を有効にする。

すると「ネットワーク」にSOV34があらわれ、USBテザリングが使えるようになった。

Wi-Fi共有
接続が済んだら、次は共有の設定。

「インターネット共有」で「共有する接続経路」がSOV34になっていることが確認できた。「相手のコンピュータでのポート」で「Wi-Fi」をクリック。

「インターネット共有ネットワークを構成します。」が出てきたら、パスワードをセット。

開始をクリックすればMacからWi-Fiを共有できる。

SO-05Kと接続
Macで設定したネットワーク名を選び、パスワードを入力して接続。

これでアップデートの準備は完了。
更新作業
今度は無事にアップデートに進めた。「今すぐ実施」をタップ。

ダウンロードが始まった。

更新ファイルのインストール。インストールするファイルが2つあるようだ。

2つ目のインストール。

再起動が行われる。

再起動が完了し、無事更新が終了した。

おわりに
ドコモネットワークとWi-Fiがなく、テザリングしかない環境であったが、PCを経由することでSO-05Kを無事にアップデートすることができた。
今回はMacにUSBテザリングをしてWi-Fiを共有する方法を試してうまくいったが、Windows10でもUSBテザリング経由の共有ならうまくいったかもしれない。
SOV34からテザリングをせず、専用にSIMフリールーターを設置してもいいだろう。
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