
スマートフォンのモバイルデータ通信はいつの間にか消費され通信量が大きくなることが多い。アプリケーションの通信はWi-Fiとモバイルデータ通信によって行われるが、モバイルデータ通信は通信量に上限があるため知らぬ間に使用される通信に関しては制限をかけたいところ。
データ使用の制限はわずかではあるだろうが、バッテリー持続時間の向上効果も期待できそうだ。
アプリがバックグラウンドでモバイルデータ通信を使用するのを制限する
データセーバーでは一括してバックグラウンドを制限し、個別に通信を有効にすることができる。また逆にアプリ毎に個別設定することも可能となっている。
アプリ毎に個別設定
下の画像はGalaxyでの画面となるがXperiaでも同様だ。下の画像は設定→アプリ→「Amazon ショッピング」アプリを開いた例。ここからさらに「モバイルデータ」をタップする。

すると、フォアグラウンド、バックグラウンドという項目が表示される。フォアグラウンドはアプリを前面で起動して使用中のデータ使用量、バックグラウンドは背面にアプリが隠れているときに通信して消費されたデータ量が表示されている。
アプリのバックグラウンド通信を止めてしまっていいなら「バックグラウンドデータの使用を許可」のスイッチをオフにすることで停止させることができる。

データセーバーで一括設定
下の画像はGalaxyの例。設定→接続→データ使用量と進む。

データセーバーをタップ。

スイッチをオンにするとデータセーバーが有効となり、アプリケーションのバックグラウンド通信は制限された状態となる。

ただ、全てのアプリのバックグラウンド通信が制限されると困るので、アプリ毎にバックグラウンド通信を有効にすることができる。設定するには「データセーバーON時にデータ使用を許可」をタップする。

スイッチを有効にすればデータセーバーが有効になった状態でもバックグラウンド通信をさせることができるので、自分の思った動作をさせることができる。

参考サイト
注意とバックグラウンド通信の捉え方

アプリを使用していない時でも知らぬ間にデータを消費しているのはバックグラウンドでのデータ通信があるから。不要なバックグラウンド通信は停止してしまうことで通信量を減らすことができる。ただし、闇雲に止めてしまうと必要な通知が必要な時に来なくなってしまったりするので、自分の使い方に合わせて設定する必要がある点は注意。
上記のAmazonアプリだとセールのお知らせや発送の通知が届くのが遅くなったりするだろう。セール情報を逃すことを恐怖と捉えるか、余計な情報をシャットアウトできると捉えるか人それぞれ。発送通知はメールでも来る。停止するのはあくまでバックグラウンド中のデータ通信なので、通知を完全に止めたい場合はアプリ内の設定項目や通知の設置からも停止させる必要がある。
吟味して考えながら、ひとつひとつ設定していくのは面倒ではあるが自分仕様に設定でき、また、どのアプリが自分の知らないところで通信しているのかを知ることで納得してスマートフォンを使用することができるだろう。
おわりに
以上の設定により自分好みの設定にすることができた。さらにroot権限の取得などカスタマイズが可能な場合はDroidWall(AFWall+)などによりファイアウォールを設定し、バックグラウンドだけでなく、完全な通信制限をかけるカスタマイズに挑戦してみてもいいだろう。