AmazonのAIアシスタント「Alexa」がとんでもなく有能で、あらゆる家電の操作ができると各所で伝えられている。
そんな優秀なアシスタントが使えるデバイスといえば「Amazon Echo」シリーズだ。
優秀なデバイスと名高い「Echo」を「一度は使ってみたい」と思いつつも「本当に必要か?」とも思い、なかなか手を出せずにいた。
しかし、2020年10月に開催された年に一度のビッグセール「Amazon プライムデー」にてエントリーモデルの「Echo Dot (第3世代)」を1,980円で購入。
すでに第4世代も販売されているが、Alexaの基本機能を味わうには第3世代でも問題ないだろうと判断。
「Echo Dot (第3世代)」は大変満足な買い物となったので、その理由やEcho Dotのいいところ・いまいちなところをお伝えしたい。

執筆者のかずのり(mobile9_jpnet)です!ぶっちゃけ「なんだか良さそうだし、セールで安いから買っちゃえ!」てな感じだったんですが、大当たりでした!
もくじ
Echo Dot 開封!付属品や操作ボタンを確認

開封〜付属品確認
▼パッケージは小さくシンプルなものになっている。

▼開封!Amazonのロゴと共にEcho Dotがお目見え。

▼パッケージ内容もシンプルで、本体の他に付属するのはACアダプタとかんたんな説明書が2種となっている。

ACアダプタ
▼付属するACアダプタは最大出力15Wのもの。

▼残念なのはこのプラグ形状。USBなら使いやすかったのだが、これだと汎用性が低くなってしまう。

説明書
付属の説明書はとても簡易なもの。できることは山ほどあるが、全て解説するとなると分厚い解説書が必要となる。
付属説明書では、各ボタンの説明や、セットアップ、よく使うであろう機能のフレーズ羅列にとどまっている。
ここに書かれた内容だけでも、Echoを楽しむには十分な内容だ。



Echo Dotの外観
▼購入したEcho Dotのカラーは黒系の「チャコール」というもの。他には白やグレー、ピンクが存在する。

手のひらサイズのコンパクトスピーカーではあるが、音質はしっかりとしており、低音もそこそこ鳴らすことができる。
もちろん大型のスピーカーには歯が立たないが、小型のサイズと低価格からは考えられない音質だ。
▼上部にはマイク穴やボリューム、アクションボタン、マイクオンオフボタンなどが並ぶ。

外周にはLEDで光るリングがあり、ウェイクワードでの反応時に青、Amazonからの配達通知などがある時は黄色という感じに発光する。
基本的には「アレクサ、〇〇して」といった具合に話しかけて操作。しかし、反応しない時もちょくちょくあるかな〜といった感じ。
しかし反面、音楽再生中でもしっかり反応したりと、よくわからない部分も。
▼後部は電源ポートの他に3.5mmイヤホンジャックがある。

ここにはイヤホンやスピーカーを接続可能。Fire TV StickとEcho Dotをペアリングすると、音声を有線イヤホンで出力することもできた。
▼裏面はラバー素材で滑り止めの効果がある。

全体的に質感は良く、最も下位グレードの製品であるがチープ感は感じられない。リビングルームに馴染んでくれそうなデザインだ。

全体的に質感が良く、音質も悪くないです!最も下位グレードの製品でありながら、チープ感はなく、リビングに馴染んでくれそうです^^
Echo Dotのセットアップにはスマホが必要

スマホにAlexaアプリのインストールしておく
Echo Dotをはじめ、Echoシリーズを使用するにはWi-Fiによるインターネットが必要となる。また、スマートフォンに「Amazon Alexa」アプリをインストールしてセットアップが必要だ。
Echo Dotの設定やWi-Fiへの接続などはこの「Amazon Alexa」アプリを使用する。

iPhoneアプリ
Androidアプリ
Alexaにできることは強烈すぎるほど多くあり、全てを使いこなすことは難しい。
しかし、Alexaアプリの「Alexaでできることを見る」から、どんな使い方ができるかある程度学ぶことができる。
Echo Dotで音楽を聴く

まずは基本的な機能かつ、最も実用的であると思われるコマンド「アレクサ、音楽をかけて」を試す。
アレクサ、音楽かけて!
▼「アレクサ」と呼びかけるとEcho Dotの青いリングが点灯し、すぐさま反応。

続けざまに「音楽をかけて」と言うとデフォルトで設定された「Amazon Music」で音楽を再生してくれた。
デフォルトをSpotifyに変更
個人的にAmazon Musicより、好みの楽曲数が多いSpotifyを多用する私は「音楽かけて」の発声だけでSpotifyを再生して欲しい。
そこで設定を変更し、デフォルトのミュージックをSpotifyに変更。
▼Alexaアプリの「その他」から設定→「ミュージック・ポッドキャスト」をタップ。
▼既定のサービス→「ミュージック」と「アーティスト・ジャンルステーション」を「Spotify」に変更。
この設定にしておくと「アレクサ、音楽かけて」だけで「Spotify」を使って音楽を再生してくれる。
もちろん、音楽をとめることもできる。「アレクサ、音楽とめて」といえば、音楽再生の停止が可能だ。

BGMの再生がめちゃくちゃ楽になりました!手で何も操作することなく、音楽再生できるのは恐ろしく快適です^^
Echo DotをFire TV Stickと連携

Echo DotとFire TV Stickの接続設定





以上の設定をすることで、Echo DotからFire TV Stickを音声コマンドで操作することができるようになる。
音声出力はFire TV StickでBluetooth設定を開き、Echo Dotと接続。Echo Dotは「アレクサ、ペアリングして」といえばペアリング状態にしてくれる。
音声出力にはBuletooth接続のほかに、2台のEchoを使用した「オーディオシステム設定」もある。
Fire TV Stickを音声で操作
▼プロジェクターに接続したFire TV Stickを音声で操作を試みた。

「アレクサ、〇〇再生して」などのコマンドでプライムビデオにあるタイトルの再生を試みたところ、再生されるのと検索結果が表示されるものがあった。

「プリズンブレイク再生して」だと再生まで行きましたが「探偵!ナイトスクープ再生して」だと、検索結果までとなりました^^;
「〇〇再生して」の他に「ボリューム上げて・下げて」や「YouTube起動して」などはFire TV Stickで使ってみて便利だなと感じたコマンドだった。
他にもジャンルやシチュエーションでの検索など、さまざまな使い方ができる。より詳しいコマンドは参考記事をご覧いただきたい。
Echo Dotで家電も操作できる

EZCONなどの組み合わせで家電操作が可能

Echo Dotには赤外線リモコンの機能は搭載されておらず、テレビやエアコンなどは操作することができない。
しかし「EZCON」のような赤外線リモコンを学習してスマホから操作でき、さらにAlexaと連携できるデバイスを用いれば、音声操作で家電の操作ができる。
「アレクサ、テレビつけて」や「アレクサ、暖房20度に設定して」などの操作が可能になり、Echo Dotの利便性が大きく高まるアイテムとなっている。
EZCONはプリセットの他に学習機能やマクロも

大手メーカーのテレビやエアコンなどはあらかじめリモコンアプリにプリセットされているが、対応外のものでも学習させて使用可能だ。
試しにプロジェクターのリモコンを学習させてみたところ、アプリから電源ON・OFFや、入力切り替えなどがおこなえた。
▼EZCONの操作パネル。リモコン同様の操作ができる。テレビ、エアコンの他、照明や扇風機などの専用パネルが用意されている。

▼「スマート」項では、一定の操作を登録し自動で操作ができる。プロジェクターの電源を入れて、待ち時間の代わりに下ボタンを押し、その後入力切り替えでFire TV Stickに切り替わるよう設定。

▼EZCONのスキルをAlexaアプリで有効にし、シーンを検出、定型アクションに登録すると音声コマンドでマクロ操作を利用可能となる。

上記の設定で「アレクサ、ひとやすみ」と発声すると、プロジェクターの電源を入れてしばらく後にHDMIに入力切り替え、Fire TV Stickの映像が表示されるようになった。

これまでリモコン2つも使って面倒でしたが、これでだいぶ楽ちんになりました^^
設定がやや難解でなかなかうまくいかなかったが、設定が完了するとかなり使い勝手が良くなる。
うまく動作した時の感動もひとしお。EZCONの連携はかんたんではないように思うが、使えるとかなり便利だ。
Echo Dotのレビューまとめ

Goodなところ
- できることが膨大!
- セールを狙えば激安!
- 小さい割に音質が良い!
- リビングに馴染むデザイン!
- 組み合わせで家電操作もOK!
- BGM再生が恐ろしくかんたん!
- 音楽再生をAmazonサービス外に設定可!
とにかくできることが多岐に渡り、どこから手をつけていいのかわからないほど。音楽再生など、ライトな使い方でも価格を考えれば十分に元を取れるし、スキルを学んで使いこなせばより楽しく実用的で便利なデバイスとなる。
小さなデバイスでありながら低音域もしっかりと再生でき、音質にも満足できる。音質は気に入らなければ「ベース」、「ミドル」、「トレブル」の3つの領域と少ないながらイコライジングも可能だ。
価格は低価格だが、本体の質感そのものも悪くない。天板の樹脂の質感、底のラバーの質感、スピーカーメッシュの質感、そして、形状もGood。カラーも好みのものから選択可能なところが部屋に合わせやすくていい。
Echo Dot単体では赤外線リモコンを使う家電は操作ができないが、EZCONのようなデバイスを使用することでスマート家電化することができた。「アレクサ、エアコンつけて」「温度〇〇度にして」や「プロジェクターつけて」「切って」というコマンドでの音声操作は非常に便利で一気にリビングの快適度が向上した。
また、Echo Dot単体での使用でも「アレクサ、音楽かけて」コマンドがとびきり便利。音楽を楽しむハードルが大幅にさがり、私も妻も、思い立ったらすぐに音楽を楽しむようになった。
音楽再生に使用するアプリはデフォルトでは「Amazon Music」だが、好んで使っている「Spotify」に変更できるのも大変嬉しい機能だ。わざわざ「Spotifyで再生して」なんて煩わしい言い方をしなくても好みのもので再生できる。
自身のサービスでない音楽サービスをデフォルトにさせてくれるのは素晴らしい。
Badなところ
- ときどき反応しない
- プラグ形状がUSBじゃない
- 設定にネットとスマホが必要
- できることが多いが設定が複雑
- 音声は全てサーバーに保存される
使ってみて若干気になったのは「アレクサ」と呼びかけても反応がない時があること。うちのアレクサはちょっと耳が遠い...かもしれない。
他にも電源プラグの形状がUSB端子ではなくピン形状なのがマイナスポイントだと感じた。据え置きということを考えるとそこまで大きなマイナスではないが、自由にコード長を変えたり、汎用のアダプタを使用することができない。
設定にはインターネットに接続していることと、スマートフォンにAlexaアプリのインストールが必須となる。できることも豊富で音声ひとつであらゆるものが操作でき、使うのはかんたんなのだが、使えるようにするのがやや難しい。
仕方のないことではあるのだが、やや気持ち悪いのは「アレクサ」以降の音声がサーバーに保存されていること。自身で録音された音声を確認して削除することも可能なのだが、データを使って動作させるためとはいえ保存されているのは少し気持ちが悪い。
「アレクサ」のウェイクワードを発声しないと録音されず、Amazonが悪用するとも思えないので、この部分に関しては気にせず使っていこうと思う。
おわりに:Echo Dotは低コストで生活が豊かになるデバイス

「Amazon Echo Dot」と「Alexa」を実際に使ってみて、少ない出資でこれほど便利になるのかという体験をすることができた。
音楽をかんたんに再生でき、エアコンの操作やプロジェクターのオン・オフも音声操作可能。冷房・暖房を「〇〇度に設定して」などもとても便利だ。
リモコンのによるマクロは設定に手こずったが、大変便利だと感じる。これまでプロジェクターのリモコンで電源を入れて入力を切り替え 〜 Fire TV Stickのリモコンに持ち替えて見たい番組を検索...とやっていたのが、番組によってはリモコンなしで視聴まで辿り着けるようになった。

機能の一部しか使っていないにも関わらず、びっくりするほどリビングの快適度がアップしました^^ セールを狙ってぜひお安くゲットしてみてください。
かずのり(mobile9_jpnet)でした。